ニューロマンサー の商品レビュー
元祖サイバーパンク。読み辛かったけど、すごい既視感があった。調べてみたら士郎正宗が影響を受けて「攻殻機動隊」を作ったらしい。あと「AKIRA」とか「サイコパス」もぽい。最近見た「レディ・プレイヤー1」の現実世界もぽいなと思った。イメージに既視感があるというのは名作の証なんだと思う...
元祖サイバーパンク。読み辛かったけど、すごい既視感があった。調べてみたら士郎正宗が影響を受けて「攻殻機動隊」を作ったらしい。あと「AKIRA」とか「サイコパス」もぽい。最近見た「レディ・プレイヤー1」の現実世界もぽいなと思った。イメージに既視感があるというのは名作の証なんだと思う。とにかく読み辛かったけど、読後はめちゃくちゃワクワクした。
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専門用語が多く、登場人物の会話がオシャレ過ぎて内容が掴めない。こちらの想像力が及ばず情景をイメージ出来ないまま新たな場面が展開していくので、常に置いてけぼりを喰らっている感があった。 こういうのも本書の魅力の一つなのかもしれないけど、個人的にはただただ読みづらく苦痛でしかなかった...
専門用語が多く、登場人物の会話がオシャレ過ぎて内容が掴めない。こちらの想像力が及ばず情景をイメージ出来ないまま新たな場面が展開していくので、常に置いてけぼりを喰らっている感があった。 こういうのも本書の魅力の一つなのかもしれないけど、個人的にはただただ読みづらく苦痛でしかなかった。 不朽の名作とされている作品だし、何度も読めば楽しさが分かるのかも。それまでは星3で。
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三十年振りぐらいに読んだ。全くストーリーは覚えてなかったけど、八十年代の作品とは思えない出来映え。さすがに古臭くなってる描写もあるけど、まだ今より先を行っている想像力は、当時はインパクトあったろうな。今はこの世界観の模倣が当たり前になってるから、これだけではなんとも、だけど。テク...
三十年振りぐらいに読んだ。全くストーリーは覚えてなかったけど、八十年代の作品とは思えない出来映え。さすがに古臭くなってる描写もあるけど、まだ今より先を行っている想像力は、当時はインパクトあったろうな。今はこの世界観の模倣が当たり前になってるから、これだけではなんとも、だけど。テクノロジーの進歩で変わってくものって案外早い。スマホだって出来て十年だし、十年先には無いかもしれない、なんてことを考えると、やっぱりすごい作品だな、と。
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かつて日本がデジタル分野で成長していた頃のまま発達&スラム化したかのような近未来の千葉?がモデルみたい。 下品なバブル臭とアメリカンスラム臭がすごい。ほんとに未来か? せっかく日本が舞台なのに序盤で出てくるのは外国人ばかりで辟易するし、中国・香港と区別ついてなさそうな雰囲気すらあ...
かつて日本がデジタル分野で成長していた頃のまま発達&スラム化したかのような近未来の千葉?がモデルみたい。 下品なバブル臭とアメリカンスラム臭がすごい。ほんとに未来か? せっかく日本が舞台なのに序盤で出てくるのは外国人ばかりで辟易するし、中国・香港と区別ついてなさそうな雰囲気すらある。 この本は翻訳に難がある。 カナ文字や造語が大半で、なんなら日本語にわざわざカタカナのルビをふってしまう、昨今のなろう小説も真っ青な厨二文章だ。 いちいち思考を止められてしまうぎこちない翻訳に頭が痛くなってくる。 もしかしたら原文はハイセンスで面白いのかもしれないが、54ページで力尽きてしまった。 現代語訳した最新版があったら読んでもいい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伝説的な電脳カウボーイ、ディクシー・フラットラインの愛弟子として飛ぶ鳥を落とす勢いだったケイスは、取引先を裏切った報いに電脳空間にアクセスする能力を奪われてしまい、汚濁と絶望に埋もれる千葉シティでチンケな仕事をこなして糊口を凌いでいた。くさったケイスの前に現れたのは、女サムライのモリイと、彼女を雇う謎の男アーミテジ。ケイスの<ジャック・イン>能力を復活させることと引き換えにアーミテジが提示したのは、何やらヤバそうな電脳空間での任務だった。目の前で愛するリンダを殺されたケイスは、半ばヤケクソで危ない橋を渡ることになるが・・・。 SF者なら説明不要、SF者でない人も場合によっては知っている、泣く子も黙る「サイバーパンク」の金字塔。 1980年代に物凄い勢いで盛り上がり、あっという間に失速していった、あのムーブメント(今にして思うと、失速すると同時に、現実に取り込まれて消費されていったのだなー、と実感します)。 不肖鴨、10代の頃に一度チャレンジし、全く意味が分からなくて途中で投げ出した代物です。今更読む必要ないかなと勝手に判断し、それ以来ずっと手に取らずにいました。最近、古典も読んでみようかなという気になり、半分シャレで久しぶりに新装版を購入して読んでみました。 ・・・なんだろう。この、行間に見え隠れする、例えようもない「哀感」は。 発表当時は最先端の「尖りまくった」作品で、来たりくるインターネット世界を可視化した独特のビジュアルや造語だらけのグルーヴィでエッジィな文体、それを見事に日本語化した黒丸訳の独創性といった「ぱっと見」のユニークさが、分かりやすいが故に先行して広まっていき、そのイメージが確立してしまっている作品だと思います。その特徴は、今読んでも全く変わっていません。相変わらず「ぱっと見」は派手派手しいし、かっこいいけどなんだかよく分からない描写もこれまでのイメージ通りです。 でも、この歳になって改めて読んでみると、そんな独特の筆致で描かれているのは、様々な「想い」を抱えた生身の登場人物たちの、魂の相剋である、と気づきます。主人公のケイスが見て、感じた情景をほぼ一人称的に描いていくこの作品において、物語の終盤近く、ケイス自身の客観的な姿を初めて描くシーンがあります。そこで描かれているのは、颯爽と電脳空間を疾走するケイスという男が、青ざめた顔色で醜い痩身を胎児のように丸め、端末を必死に弄っている姿。彼の雇用主であるアーミテジは、AI「冬寂<ウィンター・ミュート>」に操られる肉人形に過ぎず、自我を取り戻すと同時に自我崩壊して死亡。最後までケイスに付き合うモリイもまた、かつて相棒となった男を守りきれなかった悔恨に苛まれ、悪役の3ジェインは己の置かれたおぞましい立ち位置を虚無的に受け入れ、露悪的な振る舞いに徹しています。物語の黒幕である「冬寂<ウィンター・ミュート>」ですら、自我の閉鎖性に耐えられず、多くの犠牲を出してまで他者と融合し進化を遂げようとします。 登場人物(一部は人物ですらありませんが)の全てが、寂しさと自己嫌悪と虚無に苛まれ、ブレイクスルーを求めてもがきつつも、結局ほとんど変化できずにそれまでの人生を繰り返す、ある意味極めて人間的な世界。 「ぱっと見」に騙されてはいけません。浪花節的、といっても差し支えのない、エモーショナルな作品です。 ・・・が、読みづらいことに変わりはありません(^_^; ので、これからチャレンジする方は、その点御留意を。 読んでおいて損はないですよ!
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読み終わるのに二ヶ月余りかかった。面白ければ、普段は半日とかけず読み終わることもあるのに。つまりは、引き込まれなかったのだ。 なぜ引き込まれなかったのか。それはきっと、造語、耳慣れない単語が非常に多く、それについての説明もほとんどないので、状況を理解するのに苦労するからだろ...
読み終わるのに二ヶ月余りかかった。面白ければ、普段は半日とかけず読み終わることもあるのに。つまりは、引き込まれなかったのだ。 なぜ引き込まれなかったのか。それはきっと、造語、耳慣れない単語が非常に多く、それについての説明もほとんどないので、状況を理解するのに苦労するからだろう。しかもそれで以て情景を描写することも多いため、うっすらとしかシーンをイメージできず、読みながら情景を思い浮かべるタイプの読者としては、どこも印象に残りにくい。 また、今進行している事柄についての説明(何を目的にしているか)もないか、最初に説明されたきりだったりするので、なんとなく把握したまま流れに流されて、ぼんやりと状況が進行していくのを傍観している気分。台詞もとっ散らかっていて、読み辛いのが、拍車をかける。 とにかく、あらゆる説明が足りず、煩雑な印象を受けた。サイバーパンクの金字塔であること、高い人気は承知しているだけに、SF読みとしては認めたくないけど、敗北を感じた。
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何が起きているのかよく分からない場面が多々ある。それだけ世界観が現実離れしすぎている。 が、この作品は凄い。とにかく凄い。こんな小説は今までに読んだことがない。独創的な言葉の数々が縦横無尽に脳内を駆け巡り、未だかつて見たことのない世界へたちまち誘われる。
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圧倒的な情報量が脳内に押し寄せる。映画やアニメで見た映像表現を頭の中に浮かべて、なんとか文章を理解するしかなかった。この小説のテクニカルタームの多さは、情報社会への暗示なのか。情報が整理されないで、垂れ流しで、意味が分からないというのは現代のネットも同じで、1章の舞台である千葉...
圧倒的な情報量が脳内に押し寄せる。映画やアニメで見た映像表現を頭の中に浮かべて、なんとか文章を理解するしかなかった。この小説のテクニカルタームの多さは、情報社会への暗示なのか。情報が整理されないで、垂れ流しで、意味が分からないというのは現代のネットも同じで、1章の舞台である千葉にもそう感じる。SFに明るくないが、情報量が多くなった社会が混沌を生むというのがだいたいで、輝かしい未来を描いているのなんてドラえもんくらいだろうか。 ブレードランナーの上映が1982年。この小説が出たのが1984年。そこからサイバーパンクという世界が広がって、映画や漫画へも受け継がれていく。私が最初に見たのは、マトリックスだった。 万人が読める内容では無いが、理解できなくても良いから目を向けると驚きがあるかもしれない。内容はよく分からなくても、退廃したメカニックでサイバネティックな匂いは、耐性のある人には気持ちよく感じられる。
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なんとなくわかるけど、わかるんだけどもモヤモヤする…と思いながらで、読めなくなることしばしば。でも、クライマックスでようやく慣れて読み終えることができた。 途方に暮れるたびにネット検索して、ネタバレ覚悟で書評を読んで戸惑いながら読む人が多いことに励まされた。読み応えのある書評じ...
なんとなくわかるけど、わかるんだけどもモヤモヤする…と思いながらで、読めなくなることしばしば。でも、クライマックスでようやく慣れて読み終えることができた。 途方に暮れるたびにネット検索して、ネタバレ覚悟で書評を読んで戸惑いながら読む人が多いことに励まされた。読み応えのある書評じゃなくても、感想を書き残しておく意義を教えてもらった本。
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自分の読解力と想像力の無さを責めたい…。「一回読んだだけでは理解できない名作」と呼ばれていることは重々承知していたけれど、自分が今作をどれだけ理解しながら読み終えたかが知りたい…。 SFに精通している方々はさも当然のように本作の良さを理解し、あまつさえ魅力について話し合っている...
自分の読解力と想像力の無さを責めたい…。「一回読んだだけでは理解できない名作」と呼ばれていることは重々承知していたけれど、自分が今作をどれだけ理解しながら読み終えたかが知りたい…。 SFに精通している方々はさも当然のように本作の良さを理解し、あまつさえ魅力について話し合っていることと存じ上げますが、恐らく自分は3割も理解できていない…。 年内は無理かもしれないけれど、いつかリベンジを果たしたい1冊。
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