アンジュール の商品レビュー
アンジュールある犬の物語
ガブリエル・バンサンの絵に託した思いや表現力は言葉を失います。アンジュールでは、車から捨てられた犬の感情と行動を素敵な描画で表現されています。デッサンだけで訴える力はバンサンの真骨頂、大人も子供も考えながらたのしめます。他に「クマのアーネストおじさん」シリーズ等はホッと優しくなる...
ガブリエル・バンサンの絵に託した思いや表現力は言葉を失います。アンジュールでは、車から捨てられた犬の感情と行動を素敵な描画で表現されています。デッサンだけで訴える力はバンサンの真骨頂、大人も子供も考えながらたのしめます。他に「クマのアーネストおじさん」シリーズ等はホッと優しくなるシリーズですね。
山之口主税
突然車から捨てられる犬の話。 文字のない全編鉛筆で描かれたその一つ一つが、悲しくて辛くて胸が痛くなる。 それは犬の視点からも人間の視点からも分かる部分、分かってしまう部分があるから。 シンプルだからこそ、空白が多いからこそ、強く残る姿勢や表情のあれこれが。
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自分が生きている世界しか知らないということが、どんなに愚かなことなのかを知らされます。 教えてくれた方には、この本を教えてくださってありがとうございます。 そう言いたいです。 自分もできる限りのことをしたいし、 人間以外の動物の気持ちをできるだけ汲み取りたいと感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ある日、犬は、野の道を疾走する車の窓から投げすてられる。にわか野良になった犬のその日の長いさすらいをたどって描く。目を吸いよせて離さない50を超える犬の姿態と表情はすぐれたデッサンにより酷いばかりの迫真である。あるいはひとりに秘めておきたい絵と思い、誰かに見せずにはいられなくなる作品でもある。」
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絵から感じとる感性と視力は必要だけど、年齢関係なく、言語も必要が無く、絵本の中でもここまでシンプルな絵本は他にあるのだろうか? 物語の内容はもちろん、モノクロのデッサンだけで物語を表現できる作者の画力にとにかく感動!
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文字のない絵本。 犬が捨てられた一日を描いた本 えんぴつのデッサン画。 空白の使い方により 遠近感、時の流れ、孤独感が 素晴らしく表現されている。 最後に出合う少年が 何を意味しているのか 少しだけ残念
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読み聞かせボランティア、教室読み再開。出来るだけ声を出さないようにしようと選んだ一冊。こちらの作品からリスタートしました。2022年7月、読み聞かせ作品。
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こちらは文字のない絵本。 線画で描かれたシンプルな構図。 突然車から放り出され、野良犬となってしまったアンジュール。 飼い主の車を追いかけて追いかけて、見失い、それでも追い求めて車が来るたびに飼い主ではないかと思い、彷徨い、歩きに歩きます。 ラストは男の子に出会い、新しい生活が...
こちらは文字のない絵本。 線画で描かれたシンプルな構図。 突然車から放り出され、野良犬となってしまったアンジュール。 飼い主の車を追いかけて追いかけて、見失い、それでも追い求めて車が来るたびに飼い主ではないかと思い、彷徨い、歩きに歩きます。 ラストは男の子に出会い、新しい生活が始まるのだという予感で終わります。 アンジュールの困惑、深い悲しみ、孤独な思いが痛いほど伝わってきます。
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文字のない鉛筆だけのデッサン画で描かれた絵本です。 犬が走る車の窓から投げ捨てられます。 犬は飼い主の乘った車を探し回ります。 犬が車の前に飛び出すと、車は犬をよけようとして、前から走ってきた車と正面衝突してしまいます。 車は炎上してしまいます。 犬はひとりぼっちになります...
文字のない鉛筆だけのデッサン画で描かれた絵本です。 犬が走る車の窓から投げ捨てられます。 犬は飼い主の乘った車を探し回ります。 犬が車の前に飛び出すと、車は犬をよけようとして、前から走ってきた車と正面衝突してしまいます。 車は炎上してしまいます。 犬はひとりぼっちになります。 犬はさすらいます。 犬は空に向かって遠吠えをします。 「ウォーン、オン」 ひとりぼっちの犬。 家々の建て込んだ路地裏で、ゴミを漁っていると 「あっちへ行け」と追い払われる犬。 でも、犬は一人の少年と出会ったのです。 出会ってしまったのです。 犬がさすらって、空に向かって遠吠えをするところは、涙がでます。 自分はなんてことをしてしまったのだろうと思う犬。 私は、犬を飼ったことはないです。 犬も、絶望するし、希望も持つんだ。 犬は本当に賢い人間のパートナー。 どうか幸せに。 幸せになるんだよ。
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30年近く前に出版された、一切の文字がない絵本。 鉛筆デッサンで描かれた絵が、1ページ目から一気に心に迫り、以降、どのページを見ても今すぐこの犬のところへ駆け寄り、抱き締めてあげたくなります。 台詞はないのに、犬の気持ちが重く切なく伝わってきます。 ずっとずっと読み続けられ...
30年近く前に出版された、一切の文字がない絵本。 鉛筆デッサンで描かれた絵が、1ページ目から一気に心に迫り、以降、どのページを見ても今すぐこの犬のところへ駆け寄り、抱き締めてあげたくなります。 台詞はないのに、犬の気持ちが重く切なく伝わってきます。 ずっとずっと読み続けられて欲しい作品です。 2015年9冊目。
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