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アンジュール の商品レビュー

4.6

138件のお客様レビュー

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2022/09/20

30年近く前に出版された、一切の文字がない絵本。 鉛筆デッサンで描かれた絵が、1ページ目から一気に心に迫り、以降、どのページを見ても今すぐこの犬のところへ駆け寄り、抱き締めてあげたくなります。 台詞はないのに、犬の気持ちが重く切なく伝わってきます。 ずっとずっと読み続けられ...

30年近く前に出版された、一切の文字がない絵本。 鉛筆デッサンで描かれた絵が、1ページ目から一気に心に迫り、以降、どのページを見ても今すぐこの犬のところへ駆け寄り、抱き締めてあげたくなります。 台詞はないのに、犬の気持ちが重く切なく伝わってきます。 ずっとずっと読み続けられて欲しい作品です。 2015年9冊目。

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2022/06/16

デッサン(って言っていいのかな)のみで進む物語。 自分が打ちひしがれているときだと、けっこう込み上げるものがあるのではないだろうか。 書きたい想いはたくさんあるけれど、 この絵本は絵で読ませているので、あまり書くことは 先入観を持たせ過ぎてしまうなと思うので、 自分のこころに...

デッサン(って言っていいのかな)のみで進む物語。 自分が打ちひしがれているときだと、けっこう込み上げるものがあるのではないだろうか。 書きたい想いはたくさんあるけれど、 この絵本は絵で読ませているので、あまり書くことは 先入観を持たせ過ぎてしまうなと思うので、 自分のこころにしまっておきます。 レジリエンスに訴えかける、「ある犬の物語」です。 ちいさなえほんや”ひだまり”さんセレクト、 10才までに読みたい”こころが豊かになる110冊”より。

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2022/06/14

車から出る手と投げ捨てられる犬。衝撃的なシーンから始まり、必死に車を追いかける緊迫感、遠ざかる車と途方に暮れる犬の悲壮感に、いたたまれなくなる。 デッサンだけで、これほどまでに犬の動きや表情が表せることに驚き目が釘付け。一見雑に(すみません)鉛筆で線を描いたようなのに、すごい表現...

車から出る手と投げ捨てられる犬。衝撃的なシーンから始まり、必死に車を追いかける緊迫感、遠ざかる車と途方に暮れる犬の悲壮感に、いたたまれなくなる。 デッサンだけで、これほどまでに犬の動きや表情が表せることに驚き目が釘付け。一見雑に(すみません)鉛筆で線を描いたようなのに、すごい表現力! 文字がないので、説明しないと子どもは理解せずにどんどんページを捲ってしまう。 この絵を一つ一つ楽しめるようになるのは、まだまだ先かも。

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2022/04/23

字のない絵本。鉛筆デッサン。 車から放り出された犬が車を追いかけ、あきらめて彷徨い、空に向かって吠える。やがて街に辿り着き、子どもと出会う。 文章はなく、デッサン画なのでどれだけ細かい部分までを汲めたかはわからないけど、絵の勢いや、子どもの表情を見て犬がじゃれつく様子など、好きな...

字のない絵本。鉛筆デッサン。 車から放り出された犬が車を追いかけ、あきらめて彷徨い、空に向かって吠える。やがて街に辿り着き、子どもと出会う。 文章はなく、デッサン画なのでどれだけ細かい部分までを汲めたかはわからないけど、絵の勢いや、子どもの表情を見て犬がじゃれつく様子など、好きなポイントがある。 解説:もりひさし

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2021/10/27

 アンジュールとは犬の名前なんだろう。鉛筆によるデッサンで描かれた絵本。文字は一つたりとも無い。作者のデビュー作とのことだが、その表現力には驚かされる。捨てられた犬の哀しみが伝わってくる。幼い子供向けの絵本ではないかもしれない。

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2021/07/29

クルマの窓から捨てられたある犬の物語。 走り去るクルマを必死に追いかける犬の姿、ちから尽き呆然と立ちすくむ犬の姿、走るクルマを止めようと思ったのか、勢いよく道路に飛び出し、多重事故を引き起こしてしまい、何度も後ろを振り返りながら迎えを待つ犬の姿、彼方に見えていた街の中を歩き、追い...

クルマの窓から捨てられたある犬の物語。 走り去るクルマを必死に追いかける犬の姿、ちから尽き呆然と立ちすくむ犬の姿、走るクルマを止めようと思ったのか、勢いよく道路に飛び出し、多重事故を引き起こしてしまい、何度も後ろを振り返りながら迎えを待つ犬の姿、彼方に見えていた街の中を歩き、追い払われる野良犬の姿、郊外の道先で一人たたずむ少年と巡りあい、静かにすり寄って行く犬の物語。 ベルギ-の女性絵本作家が鉛筆デッサンだけで表現された、いきものへの愛しい思いをかき立てられ、心ゆさぶられてやまぬ絵本です。

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2021/04/24

絵のみで綴られていく、犬の心と旅路。 習字のときに、よく「書いた文字より余白をどのように表現するかが重要」といわれるけれど、それにも通じる感じがする。 手に取るときの自分の心の状態が、そのまま読後感につながる。鏡のような絵本でもあると思う。

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2021/01/16

私には、この本に値する言葉がでない。 掟破りだとは思いますが、 もり ひさ志氏の言葉を、丸写しします、、、      アンジュール      ある犬の物語  ある日、犬は、野の道を疾走する車の窓から投げすてられる。にわか野良になった犬のその日の長いさすらいをたどって描く。目を...

私には、この本に値する言葉がでない。 掟破りだとは思いますが、 もり ひさ志氏の言葉を、丸写しします、、、      アンジュール      ある犬の物語  ある日、犬は、野の道を疾走する車の窓から投げすてられる。にわか野良になった犬のその日の長いさすらいをたどって描く。目を吸いよせて離さない50を越える犬の姿態と表情はすぐれたデッサンにより酷いばかりの迫真である。あるいはひとりに秘めておきたい絵と思い、誰かに見せずにはいられなくなる作品でもある。  犬は車をもとめて走り、あきらめ、野から浜辺へ、汀から道へ、地を嗅ぎながらうなだれて歩き、佇み、はっとして頭をあげ、空にほえる。近景から遠く小さく立つ犬へと画面を移し、むこう向きは途方にくれ、エンピツで打った点だけの犬でさえかなしみをこぼし、振りむく犬はこちらへ訴えかけ、その彷徨をたどる人の内深いものをかきたててやまない。  やがて、犬はひとりぼっちの子どもと出会う。ぽっと胸に灯りがともったようにあたたまり、はじめて犬の思いと作者のこころに近づけたと気づくのである。      1986年5月    もり ひさ志 、、、文字が一つもない、エンピツ書きの、デッサン。空にほえる犬の絵に、こころ掻きむしられる。 ラストに 出会った 子どもと、喜ぶ犬の絵が、すごく嬉しかった。

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2021/01/02

デッサンがとても力強い。語られずとも胸にせまってくるこの感じ。まさに絵本の真骨頂。やっと手に入れることが出来ました。

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2020/04/26

【心情、表情豊かね】真っ白なページに1本鉛筆デッサンのみ、文字も色もなく、これすごい絵本ね。逆に線だけだから言葉だと上手く表現しにくい車の燃える場面など犬の遠吠えも言葉よりもリアル。濃淡もいい。白と黒のみの世界だから、物語の切なさ、悲しみ、犬の心情がよく現れてる。鉛筆かぁ。最近、...

【心情、表情豊かね】真っ白なページに1本鉛筆デッサンのみ、文字も色もなく、これすごい絵本ね。逆に線だけだから言葉だと上手く表現しにくい車の燃える場面など犬の遠吠えも言葉よりもリアル。濃淡もいい。白と黒のみの世界だから、物語の切なさ、悲しみ、犬の心情がよく現れてる。鉛筆かぁ。最近、紙に絵を書いてないなぁ。いつ依頼、絵を書いていないんだろう。いい絵本ね‼️何度も何度も見たくなる。

Posted byブクログ