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スモール イズ ビューティフル の商品レビュー

4.2

46件のお客様レビュー

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2010/04/09

ラミスさんの本で紹介されていたのでずっと読みたいなと思っていた本。 これ読んで思ったんは…ラミスさんこの人にかなり影響受けてるなってこと。シューマッハーは経済学者でラミスさんは政治学者なので、より政治にフォーカスしたとこと、日本で教えていたことから日本について語ったことが違うか...

ラミスさんの本で紹介されていたのでずっと読みたいなと思っていた本。 これ読んで思ったんは…ラミスさんこの人にかなり影響受けてるなってこと。シューマッハーは経済学者でラミスさんは政治学者なので、より政治にフォーカスしたとこと、日本で教えていたことから日本について語ったことが違うかな。 基本的な問題意識はラミスさんと一緒。 現代社会の消費主義が環境を破壊していてこの先長くないだろうこと、もうひとつは現代人は唯物的快楽主義に走っていて、ものを消費することで幸せになっていると感じているけれども実はそれが貪欲と嫉妬心を生み出して人間が互いに争い合うことになっているということ。 この意識をベースに各章で色々な問題を取り扱っている。 例えば今は仕事は「生きる為」の手段であるが、本来は楽しむためのものでもあるということ。今は仕事を楽しむことができないから高い給料や余暇を得ようと必死になっているということ。 近代学問が科学に傾倒しすぎているという点についても述べていて、確かに論理的科学的に様々なことを解明することも重要だけど、それだけではなくて形而上学、哲学もきちんと学ばなければいけない。例えば、物理を習うならば何故物理を学ぶのかということも考えることが必要ということ。こういう視点は文系科目でさえももはやあまり持っていない。 それと、第三世界の問題。開発の際には農村部・最底辺の人々の発展を心がけなければ結局都市部の発展もないということ。(これは前に先進国の問題としても同じことが書かれていて、農村部、農業の発展に力を入れないと人は都市部に流れ込んできて安定がおかされる) 最後の第四部では組織と所有権ということが書かれていて、会社内部の運営方法とかが書かれていた。組織でもなんでも効率化をはかって大きくすればいいというもんではない。これはとても納得する。 ということで、とても面白い一冊でした。 私がシューマッハー、シューマッハーから影響を受けたラミスさん、そしてラミスさんから影響を受けた私。 共通するのは、3人ともガンジーを通ってきているということ。 原点はガンジーなのか。 後、この本が世界でベストセラーになったという話はかなりショックだった。 ベストセラーになったのだ。 たくさんの人がこの本を読んだのだ。 それでも世界は変わらないのか。 伝えるだけではやっぱりだめなのか。 情報が錯綜する現代では、トマス・ペインの「コモン・センス」が世の中を変えたようにはいかないのか。 それとも、私が知らないところで何か変わりはじめているのか? 「…このグループの人たちは、人類が誤った技術進歩の道に踏み込んでしまったので、方向転換が必要だと確信している。いうまでもなく、「ふるさと派」という呼び名には宗教的な含みがある。というのは、時代の流行に「断固として反対し」、必ずや全世界を制すると見えた物質文明の前提そのものを疑うには、大きな勇気が要るわけで、その勇気は深い信念からしか生まれてこないからである。将来への不安だけで反対しているのであれば、それはいざというときには消えてしまうだろう。」 私にとって深い信念。何やろうそれは。 「常識」に疑問を呈すことは本当に難しい。くじけそうになる。だから信念を強くすると同時に、同じ想いを持っている人たちと合流したい。

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2010/03/30

適正技術という考え方は、開発の様々な分野で応用されている。環境問題、途上国開発に興味のある人ならば必読書の一つだろう。

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2010/03/24

E・F・シューマッハの代表作。 理想的ではあるけど、その考えはとてもすばらしい。 中間技術に関してはインドで実際近いものを見てきて、より彼の考え方に感動しました。 とてもインスピレーションを与えてくれた本です。

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2009/10/04

とても30年前に書かれた本とは思えません。フリードリッヒ=シューマッハーの代表的著作。拡大し続けることを是とする現代経済に問題提起した名著です。いまこそ再読されるべき一冊。

Posted byブクログ

2009/10/04

僕にとってこの本は、行き方の哲学書。経済額とかいてあるけど、経済をやっていない人でも読める。ここに書いてあるエネルギー危機は今でも有効だし、SMALLに生きることが今あらゆる面で大切だと感じている。

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2009/10/04

環境経済学のブックレポートに選んだ本。環境問題を考える上で切り離せない、経済のあるべき姿を、人間らしくあることの素晴らしさや、真の幸せとは何かを説きながら説明している。人間は大きくなろうとしたり、大きなもの(富)を手に入れることが幸せだと思ってたりするけど、結局人間自体が小さいの...

環境経済学のブックレポートに選んだ本。環境問題を考える上で切り離せない、経済のあるべき姿を、人間らしくあることの素晴らしさや、真の幸せとは何かを説きながら説明している。人間は大きくなろうとしたり、大きなもの(富)を手に入れることが幸せだと思ってたりするけど、結局人間自体が小さいのね。見方を変えれば、そんな人間の小ささを受け入れて生きていく方が、大きな幸せにつながってたりするのね。環境問題や貧困、平和問題について考えてる人にはぜひ読んでもらいたい。

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