黄色い本 の商品レビュー
表題作に対するレビュー。 主人公の実ッコが一冊の本を読み終えるまでの話で、首尾一貫それだけの話と言って良いと思います。 本の中の崇高な世界とありふれた田舎の生活が同時に混ざりながら進んでいきますが、この辺の書き方が非常に巧みで、普段の生活と本の世界が曖昧になるクラクラした感覚を共...
表題作に対するレビュー。 主人公の実ッコが一冊の本を読み終えるまでの話で、首尾一貫それだけの話と言って良いと思います。 本の中の崇高な世界とありふれた田舎の生活が同時に混ざりながら進んでいきますが、この辺の書き方が非常に巧みで、普段の生活と本の世界が曖昧になるクラクラした感覚を共有できました。 大きな波のあるストーリーではありませんが、最後まで不思議と読んでしまう魅力があります。 絵が魅力的なのはもちろん、動きや擬音が気持ちいいというのもあるかもしれません。 実ッコが自分なりの答えを見つけたような終わり方は読後感が良く、たまに本棚から出して読みたくなります。
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あまり読書家でない私にとって、あまりピンと来なかった。 が、 「読書の世界へようこそ」 と新しい世界へ招き入れられたような、 入り口となる一冊。
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貸してくれた先輩に感想をなんて伝えようかとても迷う。 読書の終わりはお別れなんだ。 最後のページを何度も開き、この世界に入り込みたい、この人達のここからの時間を共有したい、と思った時の気持ちを鮮明に思い出す。 「好きな本を一生持ってるのもいいもんだと俺は思うがな」 というお父...
貸してくれた先輩に感想をなんて伝えようかとても迷う。 読書の終わりはお別れなんだ。 最後のページを何度も開き、この世界に入り込みたい、この人達のここからの時間を共有したい、と思った時の気持ちを鮮明に思い出す。 「好きな本を一生持ってるのもいいもんだと俺は思うがな」 というお父さんの言葉に頷きながらも、実ッコちゃんは買わないんじゃないかなと想像する。 そしてなんとなくその気持ちも分かるような気がする。
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一コマ一コマが生き生きとしてて、過剰に飾り立てたりしない、言ってしまえば必要最低限の表現で、ここまで胸を震わす。のがすごいです。
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(図書館にあります)マンガなんだけどね。いいですよ。時は昭和30年代。フランスの作家デュ・ガールの「チボー家の人々」(めっちゃ分厚い本)にほれ込んだ青森の女子高生。主人公の革命家青年ジャックとの出会いと別れが、陽光のきらめくフランスと、雪の降り積む青森の片田舎を行ったりきたりしな...
(図書館にあります)マンガなんだけどね。いいですよ。時は昭和30年代。フランスの作家デュ・ガールの「チボー家の人々」(めっちゃ分厚い本)にほれ込んだ青森の女子高生。主人公の革命家青年ジャックとの出会いと別れが、陽光のきらめくフランスと、雪の降り積む青森の片田舎を行ったりきたりしながら描かれる。ふわりふわりと進んでいく物語の奥に、確かな芯がある。読書派ならわかる素敵な作品。
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絵柄が受け付けないけれど、すごい技巧だと思う。 すごく好きで、その本の世界に入り込んでしまって登場人物と会話しちゃう感覚、昔はあったなー。 マヨネーズという話もなんだか味わい深かった。
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こちらは短編集のマンガです マンガが好きで課外活動コミュでは漫画読書会たるものを開いております。 (5/27はスラムダンクをやります、みんな来てね!) そこで紹介してもらった、マンガの面白さを再認識した作品。 何しろアングルが凄い「ハエのような視線」とも言われているら...
こちらは短編集のマンガです マンガが好きで課外活動コミュでは漫画読書会たるものを開いております。 (5/27はスラムダンクをやります、みんな来てね!) そこで紹介してもらった、マンガの面白さを再認識した作品。 何しろアングルが凄い「ハエのような視線」とも言われているらしく遠近・角度・構図が自由自在。 そしてスルメ的な味わいのあるマンガ。 「就職を控えた女学生が、図書館で借りた本の登場人物に自分を重ねながら読みふける」 あらすじを言ってしまえばこれだけの平凡な話なのに 絵の構成が面白いので何度も読みたくなります。 また、本好きの人ならばわかる、好きな本を読み終わってしまったときの微妙な寂しさのようなものも見事に描かれております。 子供では良さがわからない大人のマンガとはこの本なのだと実感できる本です。
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黄色い本 ジャック・チボーという名の友人 Cloudy Wednesday マヨネーズ 二の二の六 めちゃくちゃに巧い。 感動とかどうとか以前に、その技巧に驚愕。
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画を見せる技が凄いです。 人間の奥底の心理をここまで表現できる方を他に知りません。 才能に恐怖すら感じます。
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ある日、沢山本を読んでいそうな人が「読書してて共感したり誰かに感情移入したりする事が全くない、ましてや声が聞こえてくるなんて私には有り得ない」と言っていた。 …何だろ、自分がこの漫画が好きなだけに妙に哀しかった。
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