商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2025/07/30 |
| JAN | 9784488029319 |
- 書籍
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粒と棘
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粒と棘
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
終戦後の東京を舞台に、生きるためにもがき、虚無と不条理の中で何かを求めて駆ける人々を描く。 ダイヤモンドを見たい元飛行士と麻薬中毒の元軍人 戦災孤児たちを地方に身売りする仲介をしている元戦災孤児 かつての想い人を見たという手紙の主の家に通う検閲官 戦地で左足を失った許婚と共に、...
終戦後の東京を舞台に、生きるためにもがき、虚無と不条理の中で何かを求めて駆ける人々を描く。 ダイヤモンドを見たい元飛行士と麻薬中毒の元軍人 戦災孤児たちを地方に身売りする仲介をしている元戦災孤児 かつての想い人を見たという手紙の主の家に通う検閲官 戦地で左足を失った許婚と共に、その兄の帰りを待つ女性 人体実験をされている中国人捕虜をGHQの施設で世話している料理人 何らかの妖しい教育を受けているらしい女性を世話する元戦災孤児の少女 いずれの話も結末は苦い。 最終話の言葉を借りれば『なんで、現実の世界は号も壊れやすいのか』 子供が子供でいられず、人の命は紙より軽い時代が確かにあったことを忘れてはいけないと改めて思う。 生きるためにはどんな惨めなことも我慢し、良心に蓋をし、襲ってくる幽霊たちも躱さなければならない。 それなのに人はあまりの重さに心が折れ、命を投げ出してしまう。 何とも鬱々とする話だが、逞しく生きている人もいて、特に最終話の小春には何とか幸せになってほしいと思った。 今の平和な日本がずっと続いて欲しいが、世界のどこかでは、この作品のような世界が繰り広げられているかと思うと苦しくなる。
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戦後の雑踏の混沌とした熱気や匂いが充満する短編集。各短編が何気なく繋がっていて、気になった人物たちのその後が知れて落胆したり安心したりした。一番好きなのは「軍人の娘」。違和感あって引っかかっていたピースたちがラストでカチッとはまって、そう来たか!となった。これも戦争が生み出した悲...
戦後の雑踏の混沌とした熱気や匂いが充満する短編集。各短編が何気なく繋がっていて、気になった人物たちのその後が知れて落胆したり安心したりした。一番好きなのは「軍人の娘」。違和感あって引っかかっていたピースたちがラストでカチッとはまって、そう来たか!となった。これも戦争が生み出した悲劇の一つで。昭和の悲しい恋愛小説のようで好みだ。
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全ての人ではなく、戦後史の知識がある人に届くような仕掛けでできた一冊。同じ人物が細い糸のように連作的に登場はする。しかし、連作として読む必要はきっとない。また、例えば最後の一編が「夫人」の経歴をなぞって作られたことなら気付く人は多いはず。ただ、そんな風に分かりやすいものばかりで...
全ての人ではなく、戦後史の知識がある人に届くような仕掛けでできた一冊。同じ人物が細い糸のように連作的に登場はする。しかし、連作として読む必要はきっとない。また、例えば最後の一編が「夫人」の経歴をなぞって作られたことなら気付く人は多いはず。ただ、そんな風に分かりやすいものばかりではない。でも、だからこそのんびりとした時に手に取ってみる価値はある。 もしも、新野さんに楽しい本をリクエストしたいのならば、「アポやん」もあることだし。
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