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山に抱かれた家 迷い道 小学館文庫
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山に抱かれた家 迷い道 小学館文庫

はらだみずき(著者)

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山に抱かれた家 迷い道 小学館文庫

825

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2025/06/06
JAN 9784094074659

山に抱かれた家 迷い道

¥825

商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2025/10/28

こちらも読み始めてから気づいたのですが、続き物の小説の6作目にあたるものだったようです。 しかし、「とことん山で暮らす」ってたぶんこんな感じなんだろうなぁ〜、と思わせてくれるほど、日々の暮らしの苦労、大変さ、その中で出会う喜びなど、身に迫るように感じることができました。

Posted by ブクログ

2025/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読み終えて、ふと表紙を見てみると、文哉と凪子が描かれていた。坂を下りていく凪子と振り返った後、坂を上ろうとしている文哉。象徴的な一場面が描かれていた。 文哉は、ずんずん前に進んでいく。本人は否定しても、迷いつつその場に佇んでいる凪子には眩しく取り残されている感があったのではないか。身の危険を心配され、行動も制限され、内に向かうしかなかった凪子。 凪子が以前の場所に戻り、文哉と同じように寂しさが募った。でも、文哉は凄いなあ。自分で決めた生活だから、泣いてもへこたれない。ついに自分で風呂を作りあげる。 「自分は今、幸せだ。」と。 文哉がどんどん遠くなる。親近感や憧れよりも、違う感情が芽生えてくる。文哉が書いた凪子への手紙が凪子にどう届くのか。凪子が自立の手がかりを見つければ関係はまた好転するのか。凪子の心の方が気になってしまう。 続編に期待。

Posted by ブクログ

2025/10/08

初読みの作家さんなのにこんなにも響いたのは、たぶん登山を趣味としているからだろう。作中に出て来る花や植物、山容は馴染み深くて想像できた。読み終えて、本書は続編で前に『山に抱かれた家』があるのを知り、登場人物が分かりにくかったのもそいう言う事だったからと得心がいった。 文哉が縁もゆ...

初読みの作家さんなのにこんなにも響いたのは、たぶん登山を趣味としているからだろう。作中に出て来る花や植物、山容は馴染み深くて想像できた。読み終えて、本書は続編で前に『山に抱かれた家』があるのを知り、登場人物が分かりにくかったのもそいう言う事だったからと得心がいった。 文哉が縁もゆかりもない土地、限界集落の旧い家屋に住み、休耕地だった畑に手を入れ、模索する日々は尊い。若い頃から農薬に疑問を感じ無農薬野菜を中心に食べて来たので、共感できる部分が多かった。私の場合は自ら畑を耕さずに購入して食べるだけだから、文哉の熱意と行動力には感服するしかない。封建的な集落でクラフト作家の凪子との共同生活に踏み切るのも! いや、山奥だからこそできる業(わざ)なのか。 文哉は住人のやって来た慣行農法を学んだ上で、独自の方法で梅を中心に農作物を作るこだわりや工夫をしていく。その真摯な姿勢に応援している自分がいた。 梅バア、イト、市蔵、菊次郎、古道具屋のチカさんらのキャラで現実味が帯びている。農作物を荒らすイノシシやシカなどを排除するために狩猟免許を取り、仕掛けた罠にニホンカモシカが掛かった。ニホンカモシカは特別天然記念物なので違法にあたり緊張が漲る。文哉はそのシカを”死神”と呼んで対峙して罠から外す。これからも登場するだろうと匂わせるシカとの出会いも楽しみ!

Posted by ブクログ