商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2025/04/24 |
| JAN | 9784163919768 |
- 書籍
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なぜ超一流選手がPKを外すのか
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なぜ超一流選手がPKを外すのか
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
スポーツ科学、なかでもスポーツ心理学を紹介する一冊。 プレッシャーに立ち向かい、自分をコントロールして対処するにはどうすればよいのか。そも対処できるのか? これをPK戦を素材に解き明かす。ワールドカップでは1974年から採用された。かつてはロシアンルーレットとも言われたPK戦だけ...
スポーツ科学、なかでもスポーツ心理学を紹介する一冊。 プレッシャーに立ち向かい、自分をコントロールして対処するにはどうすればよいのか。そも対処できるのか? これをPK戦を素材に解き明かす。ワールドカップでは1974年から採用された。かつてはロシアンルーレットとも言われたPK戦だけど、今では対処法や準備の仕方が確立されつつある。 けど、サッカーの歴史とともにPK戦の変遷を見ていくと、サッカーっておよそみみっちい競技なんだなぁと思っちゃう。まったく紳士的なスポーツではない。相手を失敗させるためには何だってやっちゃうんだから。ラグビーでは考えられないよね。だからこそ大衆に愛されているのだけど。
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書名は「なぜ超一流選手がPKを外すのか」となっていますが、本書は”PKの成功率を向上させるには、どのようなメンタルのマネジメントが必要か”という点にフォーカスした内容になっています。 1章 PKがいかにプレッシャーのかかる状況であるか、W杯やEUROなどの主要大会決勝トーナメント...
書名は「なぜ超一流選手がPKを外すのか」となっていますが、本書は”PKの成功率を向上させるには、どのようなメンタルのマネジメントが必要か”という点にフォーカスした内容になっています。 1章 PKがいかにプレッシャーのかかる状況であるか、W杯やEUROなどの主要大会決勝トーナメントなど具体的な試合を挙げています。かなり数多くのケースが例として紹介されていますが、私が最も印象的だったのは1994年W杯アメリカ大会決勝で、PKを外したロベルト・バッジオのケースでした。 2章 PKキッカーが自分が主導権を握るために取り組む工夫について、キック前のルーティンなどの例を挙げて解説しています。この章では日本の遠藤選手が世界一流のPKキッカーの一例として紹介されています。有名な”コロコロPK”ではなく、キック前の間合いを長く確保していることについて、遠藤選手本人の証言なども紹介されています。 3章 PKキッカーの集中力をそぐ努力を重ねるゴールキーパーの実例が紹介されています。わざと遅くゴール前に歩いたり、ボールをなかなか手渡さない、キッカーにしゃべりかけるetc…等々の数多くの心理戦の実例が挙げられています。 4章 ゴールキーパーだけではなく、キッカーの相手チームの選手がキッカーに話しかけたり、威嚇したりするなどの手段でキッカーのメンタルを乱そうとする一方、それを防ぐためにキッカーのチームメイトがキッカーを囲んで文字通り”守る”役割を担うなど、チームとしてPKキッカーをいかに”守る”のか、その実例などを紹介しています。 5,6章 PKを蹴る順番を監督がいかに決定するのか、その需要性を実例をもとに解説しています。2022カタールW杯で実施されたPK戦において、選手の立候補で決めた監督(日本、フランス)と、予めPKを蹴る選手とその順番を決めていた監督(アルゼンチン、モロッコ、クロアチア)とでは、明らかに後者の勝率が高いというデータを示し、”PKを蹴る”という重責を負うことを表明する事へのプレッシャーを選手に負わせない重要性を述べています。 デシャン、アンチェロッティ、クライフやなど一流の選手でさえ”PKはくじ引きみたいなもので、練習しても無駄だ”との証言がある一方、”PK戦はチームとして取り組むべきであり、成功率を向上させるやり方がある”とする著者の考えが数多くの実例をもとに解説されていて、非常に興味深く読むことができました。 私はサッカーは競技としては未経験なので、PK戦の経験はありません。著者によると、センターサークルから一人で歩いてPKスポットに向かう時、凄まじい孤独感を感じるとか。また失敗してセンターサークルへ戻る時の心境は経験した人にしか分からないそうです。そういうプレッシャーをチームとして一緒に共有する手法として著者の数々の提案について、もし次のW杯の中継でPK戦を視聴する機会があったら、是非キッカーだけではなくベンチのスタッフや、チームメイトの動きまで映像で観てみたいと思いました。
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PKは運試しではなく、状況をコントロールできているという実感で成功確率を上げられるものなんだそうだ。また個人の問題だけでなくチームの連帯感、ムードでも変わってくると。…職場もサッカーの世界も一緒なんだなぁと思った
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