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熟柿
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熟柿

佐藤正午(著者)

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熟柿

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2025/03/27
JAN 9784041146590

商品レビュー

4.1

1315件のお客様レビュー

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2026/09/23

図書館。電話番号の登録を間違えていたようで、予約本が回ってきた連絡を受けられずしばらく置いてもらっていたっぽい。大変申し訳ない。 まずタイトルは「じゅくし」と読む。その字が表す通り熟れた柿を指す言葉だが、そこから派生して、「十分に条件が整い、自然に結果が訪れるたとえとして使われ...

図書館。電話番号の登録を間違えていたようで、予約本が回ってきた連絡を受けられずしばらく置いてもらっていたっぽい。大変申し訳ない。 まずタイトルは「じゅくし」と読む。その字が表す通り熟れた柿を指す言葉だが、そこから派生して、「十分に条件が整い、自然に結果が訪れるたとえとして使われる」こともあるようだ。 柿は幾度も登場する。ある時は、不気味の象徴として。ある時は、不穏の前触れとして。全体的に主人公の人生が年齢とともに緩やかに下っていく様が描かれているため、何だか暗さの象徴みたいに捉えていた。全ての話を読み終わった時、これが「熟柿のように落ちる」ということなのかなと納得。 しかし著者は不吉の演出が巧みである。主人公が自分にとって良くないことに巻き込まれていく過程が、主人公の能天気さを浮き彫りにし、読者に不安を察知させる。そして、主人公のある種のまともさが、周囲とのズレを生み、ことごとく上手くいかない状況へと繋がっていく。 獄中出産って一見遠い話題に感じるけど、不注意の車の事故が発端って考えたら急に誰にでもあり得る話にグッと距離が縮まる気がする。テーマ設定が絶妙で、ずっと主人公に感情移入しながら読み進められるのもこの作品の引力なのだと思う。

Posted by ブクログ

2026/09/23
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一言、すごかった。 途中は読んでいて本当に心が折れそうになった。交通事故の一つの過ちから人生が一気に崩れていく。頑張ろうとしても、一生懸命やっても苦しめられ、その苦しさから正常ではない行動に向かってしまう。 読んでいるこちらからすると、「そうじゃないんだって」と何度も伝えたくなる。でも、きっと本人はそういう思考になってしまうんだろうと思う。誰にでも起こり得そうなことに感じてしまうからこそ、本当に苦しかった。 後半も「大丈夫なのか」と思うところが何度もあったけれど、最後はちゃんと良い方に進んでくれて、本当によかった。 福岡の人がいい人でよかった。 かおりさん、頑張ったね。ちゃんと地に足をつけて進んできてよかったね。ずっと頑張ってきたことを、土居さんは見抜いてくれたのかな。 長い本だったけれど、途中から読む手が止まらなくなってしまった。後半に向けて少しずつ良い方向に進んでいけるような雰囲気があり、ドキドキしながら読みました。 これまで『成瀬は天下をとりにいく』が、読書を始めるきっかけになった一番大好きな作品でした。 でも、この『熟柿』は、それに並ぶくらい、自分の中で衝撃の作品になりました。

Posted by ブクログ

2026/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

27歳のかおりは大伯母の葬儀の帰り道、雨の中老婆を轢き逃げで死なせてしまい刑務所に収監される。刑務所で一人息子拓を出産し出所後夫に離婚されたかおりは、幼稚園、小学校入学式と一目拓を見ようと試み逮捕される。拓の同級生の母親・久住呂に助けられたかおりは、彼女の伝手を頼って生まれ育った千葉を離れ山梨の温泉街に旅立つ。 一晩の過ちですべてを失った天涯孤独な女性の27〜44歳までの半生を描く。人を死なせておきながらなぜか他責思考で被害者ムーブをかますかおりにイライラさせられっぱなし。子供に執着するくせに子供や元夫の気持ちや立場に配慮せず自分、自分な感じがイヤ。 千葉→山梨→岐阜→大阪→福岡と渡り歩くことになるが都度仕事を紹介してもらえたりするので、おそらくかおりは仕事もでき人当たりのよい人なのだろうが、周囲に恵まれているのにあまり周囲に感謝している感じがしないのもイヤ。特に、久住呂母娘は本当に親切ないい人達だと思うのになんか扱い雑じゃないですか。大阪の同僚斉藤さんとかおりの友人鶴子は人としておかしいと思うけど、その他の人達には恵まれていたように思う。 土居さんにいたってはかおりのどこがそんなによかったのか謎。熟した柿が自然に落ちるようにいつかその時が来る、といいながら最後まで息子にも土居さんにも本当のことを打ち明けずにいたかおりの方がよっぽど卑怯な気がする。とういか私が短気なだけかもしれないが。ぐちぐちしてないで早く言え!って気持ちになるw そういえば同じ作者の「身の上話」「ジャンプ」も女の人がふらふらとどっか行ってしまう話だったとふと思い出した。ヒロインが考えが浅いところが「身の上話」とはちょっと似てるかも。

Posted by ブクログ

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