商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 2025/02/12 |
| JAN | 9784488016913 |
- 書籍
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バベル オックスフォード翻訳家革命秘史(上)
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バベル オックスフォード翻訳家革命秘史(上)
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商品レビュー
3.9
43件のお客様レビュー
2026.7.9市立図書館 10代が選ぶ海外文学大賞第2回(2026)ノミネート作品で、その紹介に興味を持ったので借りてみた。二次投票には残らなかったようだけれど、分厚い上下巻仕立てで児童文学/YAというより本格SFっぽい(ネビュラ賞&ローカス賞受賞)。言語学や翻訳の世界を舞台と...
2026.7.9市立図書館 10代が選ぶ海外文学大賞第2回(2026)ノミネート作品で、その紹介に興味を持ったので借りてみた。二次投票には残らなかったようだけれど、分厚い上下巻仕立てで児童文学/YAというより本格SFっぽい(ネビュラ賞&ローカス賞受賞)。言語学や翻訳の世界を舞台としたファンタジーで、物語を追いながら言語やコミュニケーションや世界のあり方について学び、考えを深めていけるのがすごい。 主人公は広東で生まれ育ちとある意図のもと英語とのバイリンガルに育てられた少年ロビン・スウィフト。流行病で母を失い孤児となった瞬間に後見人として英国の教授(実はたぶん実父)が現れ、英国にわたってラテン語やギリシャ語をたたきこまれ、似たような境遇の学生がつどうオックスフォード大学の王立翻訳研究所「バベル」に晴れて入学が許され、(人種差別や階級社会の空気を感じつつも)何不自由なく勉強に打ち込める青春を謳歌する一方で、ひょんなことから自分とそっくりの異母兄とであい、裏側の世界にも協力する立場となり⋯ 翻訳の不可能性、帝国主義・資本主義による植民地・自国労働者の搾取や非対称な関係性など、親子や友情のありかたなどいろんなテーマがつめこまれている。上巻の幕切れが劇的すぎてすでに下巻も借りていてよかった⋯ *** 結末まで読み終えてから前半を読み直したくなり、改めて借りた。ロビンがロンドンにつれてこられてから中国語を忘れないように意識して訓練しつつ身の回りのあらゆる読みものから英語とその背景にある文化を学ぶ場面にはおそらく著者自身の体験も反映されているのだと思うが、異文化世界で暮らすときに母語を維持するのがいかにたいへんか、単語や文法を学ぶだけではその言語世界を真に理解する知識に遠く及ばないことなど、迫真の描写だった。
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ネビュラ賞にローカス賞、SFが読みたい2025年1位、そして星雲賞と国内外のSF小説の勲章を総ナメにしたR.F.クァンの『バベル』 SFファンなら絶対読むべき一冊です ここでふと思ったんですけど、もうひとつのSFの世界的文学賞ヒューゴー賞は受賞してないのね こいつも受賞してたら...
ネビュラ賞にローカス賞、SFが読みたい2025年1位、そして星雲賞と国内外のSF小説の勲章を総ナメにしたR.F.クァンの『バベル』 SFファンなら絶対読むべき一冊です ここでふと思ったんですけど、もうひとつのSFの世界的文学賞ヒューゴー賞は受賞してないのね こいつも受賞してたらSF三冠だったのにと思ったら、なにやらすごい不祥事が起きていたようなんよね ヒューゴー賞というのは毎年世界のどこかの都市で開催される世界SF大会ワールドコンにおいて参加者(読者)による投票で決められる賞なんだけど、2023年に中国の成都で開かれたワールドコンに、既にネビュラ賞とローカス賞を受賞していたにもかかわらず『バベル』はノミネートすらされなかったの そして後々内部告発などで明らかになったのは、「中国、台湾、チベットなど中国当局を刺激する恐れのあるトピックに焦点を当てている作品」を除外していたということなんよ しかも担当者は作品も読まずに中国のことが書いてあるだけで、批判的な内容を恐れて除外しちゃってるみたいなんよね しかもしかも皮肉なことに、本作は中国に批判めいた表現はほとんどなし それどころか上巻では中国(清)カッコよ!大英帝国このクソ野郎!という ほんともうなー どうにかならんかね〜 ちなみに本作の『バベル』というタイトルはもちろん「バベルの塔」が由来なんよね 「バベルの塔」はご存知旧約聖書の『創世記』に出てくる物語なんだけど、その内容は昔人々は同じ言葉を話していて、協力して天(神々の住むところ)に届く塔を建設しようとしてたんよ だけどそれを知った神様が「お前ら調子のってんじゃねー!」って怒って人々の言葉を互いに通じなくさせたという 多言語が生まれた”分断”の物語なんよ そして図らずも、この騒動そのものが"分断"の象徴みたいになってしまったわけね 実際にはその"分断"をなんとかせな!って物語なのに そんな作品が"分断"の象徴みたいな騒動に巻き込まれてしまったのよ なんだかな〜 ほんともう残念だわ〜
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言語を翻訳した際の意味の差分が、魔法のような効果を生み出す、という設定は斬新で良かった。しかしその魔法はなかなか出てこず、退屈な展開で読み進めるのに時間がかかった。バベルのリスク管理がガバガバ過ぎて残念。窃盗が頻発していても放置?だし、外国から少年少女を連れてきて、ろくに思想教育...
言語を翻訳した際の意味の差分が、魔法のような効果を生み出す、という設定は斬新で良かった。しかしその魔法はなかなか出てこず、退屈な展開で読み進めるのに時間がかかった。バベルのリスク管理がガバガバ過ぎて残念。窃盗が頻発していても放置?だし、外国から少年少女を連れてきて、ろくに思想教育もしないのでは、簡単に反社会的勢力に取り込まれるのも、さもありなんと感じてしまった。
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