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NEXUS 情報の人類史(下) AI革命
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NEXUS 情報の人類史(下) AI革命

ユヴァル・ノア・ハラリ(著者), 柴田裕之(訳者)

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NEXUS 情報の人類史(下) AI革命

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2025/03/05
JAN 9784309229447

NEXUS 情報の人類史(下)

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商品レビュー

4.3

119件のお客様レビュー

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2026/08/07

人類は情報を必ずしも真実として扱うのではなく、秩序を立てる、あるいは維持するために活用してきた。例えば、貨幣、国家、宗教など。これらについて著者は「共同主観的現実」と呼び、水は水素分子と酸素分子からできているといった事実と区別している。そしてこの共同主観的現実を形作る能力がホモ・...

人類は情報を必ずしも真実として扱うのではなく、秩序を立てる、あるいは維持するために活用してきた。例えば、貨幣、国家、宗教など。これらについて著者は「共同主観的現実」と呼び、水は水素分子と酸素分子からできているといった事実と区別している。そしてこの共同主観的現実を形作る能力がホモ・サピエンスを地球上で優位な種となる原動力となったと指摘している。著者は、この「共同主観的現実」が人間ではなく  AIが形作るという、今まで人類が経験したことのない時代がいまや今やすぐそこに来ているという。 ここで著者は、自己修正メカニズムという考えを提示する。例えば、聖書や共産主義、全体主義などは自己修正メカニズムがない(乏しい)、科学や民主主義は自己修正メカニズムが機能する、という具合だ。 自己修正メカニズムがない(乏しい)共同主観的現実を形作ると、人類は往々にして惨禍をもたらした。十字軍、魔女狩り、ナチスの台頭、スターリン下のソ連など。もし、人間でなくAIが共同主主観的現実を形作るようになったら、人類はいったいどうなるのか? AIは、我々炭素ベースのニューロンやシナプスの働きの結果表出される共同主観的現実とは異なり、全く異なる仕組み、それも人間には到底理解できない仕組みで共同主観的現実を形作ると著者は警鐘を鳴らしている。一例として、SNSよる偏向した投稿や動画が自動再生されるなどして拡散し、ミャンマーでのロヒンギャ族の弾圧やブラジルで泡沫候補が大統領に当選するなどの事態が現実に起きている。 人間には及びもつかない考えや決定を行うAIが社会参加すると、国家、社会、市場、軍隊などの形態が必ず変化する。人類が経験したことのない、極めて重要な局面にあると著者は主張する。 では、いったい我々はこれからAIとどのように向き合っていけばいいのか?それは当然に一言で答えの出るものではないだろう。まず第一に我々人類全員が人類史上類のない重大な局面にいることを自覚すること、また特にSNSをはじめとした情報の洪水に翻弄されず、多様な情報を整理しながら熟議をはかることなどが、個人レベルから国家レベルまで重要になるのだろう。言うは易し、行うは難し、であるが・・。

Posted by ブクログ

2026/08/02

●学びと感想(上下巻) Nexus=繋がりは、情報は人々を結びつける物語であって、物語なのだから全てが真実とは限らない。有害なものがある。真実は不快、不穏、複雑で広まりにくく、広がりにくい。単純なもの、わかりやすいものであれば、真実でなくても広がりやすい。むしろ有害なものこそ人々...

●学びと感想(上下巻) Nexus=繋がりは、情報は人々を結びつける物語であって、物語なのだから全てが真実とは限らない。有害なものがある。真実は不快、不穏、複雑で広まりにくく、広がりにくい。単純なもの、わかりやすいものであれば、真実でなくても広がりやすい。むしろ有害なものこそ人々を結びつけやすいかもしれない。 AIの進化は凄まじい。個人レベルでも便利に使っている一方、怖さも同時に感じるため、頼りすぎたり、色んな意味で思考停止になって支配されたりしないよう、常に気をつけていないといけない。このような状態を世界に当てはめて考える。 * 世界は、米国・中国などを中心とする異なるデジタル圏に分裂し、「シリコンのカーテン」(デジタル上の境界)が下りる可能性がある。同じ人類なのに、共有する現実そのものがなくなる可能性。  →共通の「スター」が現在居なくなりつつあることを思い出した * 強国が他国のデータを吸い上げる「データ植民地主義」も起こりうる。 * 国ごとに異なるAIと情報空間が形成されれば、人類は同じ現実を共有できなくなり、身体や文化のあり方まで分断される可能性がある。 * 技術の行方は必然ではなく、どのような制度・規則・価値観を組み込むかという人間の選択に左右される。 * AI開発では、速さだけを競わず、失敗を発見して修正できる速度に抑える必要がある。 * 民主主義を守る鍵は、情報を完全に自由にすることではなく、権力を分散し、誤りを認め、修正できる制度を維持すること。 * 人類最大の問題は「情報不足」ではない。強力な情報ネットワークを作りながら、それを賢く制御できていないことにある ●本概要 『サピエンス全史』を超える衝撃―― 知の巨人、6年ぶりの書き下ろし超大作 「ネクサス」(NEXUS)とは? ――「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意 人間ならざる知能を前に 人間の「絆」(ネットワーク)を守れるか?  AIの真の新しさとは何か?  それは、自ら決定を下したり、新しい考えを生み出したりすることができるようになった史上初のテクノロジーだという点にある。  私たちは、ついに「人間のものとは異質の知能」(エイリアン・インテリジェンス)と対峙することになったのだ。  *  憎悪の拡散、常時オンの監視、ブラックボックスの中で下される決定……。  AIが社会の分断を加速させ、ついには全人類から力を奪い、人間と人間以外という究極の分断を生み出すのを防ぐことはできるのか?  *  今こそ、過去の歴史に学ぶときだ――  古代ローマの政争や、近世の魔女狩り、ナポレオンの生涯などから得られる教訓を通じて、知の巨人が「AI革命」の射程を明らかにする。 情報により発展を遂げた人類は、情報により没落する宿命なのか。本書のAI論は、混迷する世界で民主主義を守るための羅針盤になるだろう。 ――斎藤幸平氏(経済思想家・『人新世の「資本論」』著者) その深い洞察は、私たちが著書『PLURALITY』で提唱する多元的な共創の原理とも響き合い、進化するデジタル時代で人々を導く羅針盤となる。 ――オードリー・タン氏(台湾・初代デジタル発展相)

Posted by ブクログ

2026/07/29

『サピエンス全史』で話題をさらった著者の待望の新作。上巻は主にこれまでの人類の歴史を振り返りつつ、下巻ではAIがもたらす未来についての話が多い。一読して思ったのは、著者は歴史学を専門にしていると思っていたのだが、AIに代表される最新のテクノロジーについてもかなり詳しいという事だ。...

『サピエンス全史』で話題をさらった著者の待望の新作。上巻は主にこれまでの人類の歴史を振り返りつつ、下巻ではAIがもたらす未来についての話が多い。一読して思ったのは、著者は歴史学を専門にしていると思っていたのだが、AIに代表される最新のテクノロジーについてもかなり詳しいという事だ。『ホモ・デウス』でもAIについて書かれていたが、『ホモ・デウス』が書かれたのは2015年。今より10年前の話。ここ数年のAIの進化、特に生成Aiの登場などから、『ホモ・デウス』が書かれた頃とは状況が全然違ってきたので、情報をアップデートする意味でも本書は読める。AI関連の本は何冊か読んできたが、本書は掘り下げ方も深く、鋭い視点を持ちながら、比較的わかりやすい形で読者に提示していると思う。とはいえ、上巻はあまり進まず、気がついたら読みながら船をこいでいるなんてことも。やはりそれなりには難解といえる。詳細→ https://takeshi3017.chu.jp/file11/naiyou27704.html

Posted by ブクログ

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