

商品詳細
内容紹介 | //付属品~収納BOX付 全8冊セット |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2024/12/23 |
JAN | 9784091794598 |
- コミック
- 小学館
チ。 ―地球の運動について―(豪華版)
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チ。 ―地球の運動について―(豪華版)
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
めちゃくちゃ面白かった。 天動説が当たり前とされていた頃、異端と言われながら地動説を紡いできた人達のお話。 個人的には、人を信用していなかったバデーニがオグジーやヨレンタとの出会いによって変わっていく姿が感動的だった。 信じるか疑うかといった物事に対する向き合い方、誰かに託す...
めちゃくちゃ面白かった。 天動説が当たり前とされていた頃、異端と言われながら地動説を紡いできた人達のお話。 個人的には、人を信用していなかったバデーニがオグジーやヨレンタとの出会いによって変わっていく姿が感動的だった。 信じるか疑うかといった物事に対する向き合い方、誰かに託すという覚悟など、たくさんの名言と学びを得られた本。 何かを「知る」ということは、見える景色が美しく変わること。 もっと知りたい、そしてその知識を繋げて活かせる知性が欲しいと思った。
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この物語は、天動説が支配的である社会において、真理の探求のために地動説に文字通り命を捧げた者達の歴史を架空の国の設定という建付けで描ききった傑作であり、以下のメッセージを強く感じた。 ●真理を求める人の好奇心や想像力(ラファウの言う「畢竟、それは知性」❗)は本人達も含めて誰にも制...
この物語は、天動説が支配的である社会において、真理の探求のために地動説に文字通り命を捧げた者達の歴史を架空の国の設定という建付けで描ききった傑作であり、以下のメッセージを強く感じた。 ●真理を求める人の好奇心や想像力(ラファウの言う「畢竟、それは知性」❗)は本人達も含めて誰にも制御不能であること ●一人の天才が命をかけたとしても社会の変革は起こせないが、天才達が命をかけてそれを「繋いで」いくことでそれが可能になる。 ●ある時代に絶対的に見える規範は、元を質せば少数の思い込みや独断と偏見に基づく解釈を根拠にしているだけであることも多く、異端者に多大な犠牲を強いることで規範が強化されて見えることは多いが、ひとたび、その根拠となっていた重要人物が死去したり権威を失ったりすることで解釈が疑われ出すと、脆くも崩れ去るものであること。 特に最後のメッセージは、現代社会に生きる我々が当然であると信じ込んでいるものについて、根拠が揺らいだ際に途方にくれないように、異端者の迫害に身を投じず、冷静にさまざまな意見を柔軟に取り入れる必要があるように感じた。例えば、税金が国家財政の財源であるかどうか(MMTをどう評価するか)、民主主義は絶対に守るべき最上の社会システムかどうか(AIが人よりも総合的により良く判断する時代になった時に、それでも人の判断を優先するのか?)、人間の心と判断と責任が最優先されるべきであるかどうか(果たして心や意識などあるのか?あるとして人間にしか持ち得ないのか?)、ホモサピエンスの個体に平等に人権があるのか(脳のアップロードや情報の融合が可能になっても引き続き生身の人間の不完全な人格が優先されるのか?)など。これらは、曖昧な論拠のうえで、まるで完璧であるかのように振る舞ってしまっていないか? フィクション部分のラスト、ノヴァクが地動説の誤りであることをうまく説明できないシーン(彼は地動説を命がけで主張する者達に壮絶な拷問と死を強いてきたのに❗)や、死ぬ直前のノヴァクにラファウの幻が話しかけるシーンは、上記メッセージが明確に込められていて圧巻だろう。 そして、現代社会の我々もまた、当たり前と思っている前提に身を捧げすぎてノヴァクになってしまっていないか。未来の人間(やポストヒューマンやAI)から見れば「21世紀前半の人」としかみられない程度の存在だと言うのに。 物語の中で、読者とともに迷いながら、変化していく者こそが「主人公」であるならば、これは、ノヴァクの物語なのかも知れない。 最後は、ノンフィクション部分として、フィクション部分とフワッと繋がりながら(「地球の運動について」の出版、ヨレンタを逃がした彼の同僚の告解 など)、しかし別の世界線であることも示す(ラファウが青年になっている)ことで、それまでのフィクション部分を活かしつつ歴史の前提として縛らない演出は見事。あとは読者が、実際の歴史の裏の物語を感じてくれと言わんばかりの委託を受けるラストは見事。 星5つでしょう❗
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めちゃくちゃ骨太な漫画だった、最高に興奮したし苦しくも面白かった。知性の探求、歴史の意味、信仰や愛、などなど多岐にテーマは渡るが、太い柱がずっとあるイメージ。託し託される思い、信じるということ。地動説を軸にしつつ、人の思いや信念といったものが強く深く描かれる。こんなにも強く深く、...
めちゃくちゃ骨太な漫画だった、最高に興奮したし苦しくも面白かった。知性の探求、歴史の意味、信仰や愛、などなど多岐にテーマは渡るが、太い柱がずっとあるイメージ。託し託される思い、信じるということ。地動説を軸にしつつ、人の思いや信念といったものが強く深く描かれる。こんなにも強く深く、何かを突き詰められるだろうか? アニメも全て揃えて観たい。
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