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チ。 ―地球の運動について―(豪華版) の商品レビュー

4.8

11件のお客様レビュー

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2026/03/03
  • ネタバレ

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我が子があまりにも勧めてくるので、ついつい購入してしまった。 表紙を開いて、画風に抵抗感を持つも、あっという間に引き込まれた。 天動説だろうが、地動説だろうが、どうでもいいやん、 というのが、読む前からの私のある意味、どうしょうもない冷めた目線だったが、 あまりに登場人物の激しい生きざまに、ページをめくる手が止まらない。 ・「原典」は絶対的に正しい、だけど受取側が誤って理解してしまうことがある。 と、天動説に拘りすぎるがために、研究が進められなくなる学者が、その人の物語が終わっても、最後までインパクトを残し続けた。 我が子は読んだので、次は妻に勧めよう。 漫画であろうと、家族全員が読んだ本は、そうなかなか無い。

Posted byブクログ

2026/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高校時代の友人に薦められて読んだ。 天動説が宗教的にも正しいとされた中世ヨーロッパを舞台に、地動説が広まるまでの人々の思いや葛藤を描いた話。 考えさせられる部分は多かったかな。いい台詞もあった。自由の定義とは何か?そう問えることだ。という言葉があったが、これ深いなあとおもった。なぜなら自由というのはそもそも原罪を負うキリスト教ではありえない。生まれた時に罪を負っていて天国に行けば解放される。そういう考え方。自由なんてものは市民が考えてはいけないものだった。貧民階級が知識をつけるのも悪とされた。何をしでかすかわからない。これは、いわゆる統治者のルール。自由なんて考えさせない方がコントロールしやすいのだ。 自由というものについて考えてみると、現代でも自由でいたいという人がいるが、それは何を指しているんだろうか、もう自由じゃん?と思ったりもする。宗教的な制約もないし、お上から理不尽にしょっ引かれることもなければ、徴兵されることもない。階級制度もないから誰もがやりたいことができる。これを可能にしたのは情報であり、知、である。活版印刷技術によって、本が広く行き渡るようになった。インターネットの、普及でいつでもどこでも検索できるようになった。AIが出てきて博士のようなパートナーを誰もが持つことができるようになった。 人工と自然というのもいいテーマだ。人工物とはつまり科学技術のこと。自然以上のものを人間が作るのはは神への冒涜とも言えるのかもしれないが、技術が発展することでより豊かな社会ができるというのも頷ける。自由を体現すると、それが具現化しまものが人工なのかもしれないな。 現代社会において、なぜ自由が必要なのか?今の時代は政治や宗教に縛られているようなケースは少ない。あるとしたら経済的な制約ぐらいではないか。これは資本主義社会である以上仕方がない。そして、その経済的な制約は以前のように階級などで固定化したものではなく、誰しもが経済的な自由へのアクセスがある状態になっている。それは情報が入手しやすく、無料に近い状態になったからだ。資本主義からの解放は労働者からの解放を意味する。 お金を生むのは金そのものではなく生産だ、といって布を集めて村を大きくした少女がいた。活版印刷技術を、通じて儲けようという発想になった。現代において、そうしたお金になる技術、というのは何だろうか? あと、人間は矛盾を抱えているもの。告解のシーン。あそこもよかった。

Posted byブクログ

2026/01/02

何度読んでも、毎話くらってしまう。 めちゃくちゃ面白くて有名な作品だからこそ、 この感動を自分でひとりじめできない悔しさ、というか 「結局は学問や研究をする人向けの物語で、私の物語ではないじゃん」という拗ねた気持ちがある。 でもそれでは勿体無いし、素直に受け止めたいので、 こ...

何度読んでも、毎話くらってしまう。 めちゃくちゃ面白くて有名な作品だからこそ、 この感動を自分でひとりじめできない悔しさ、というか 「結局は学問や研究をする人向けの物語で、私の物語ではないじゃん」という拗ねた気持ちがある。 でもそれでは勿体無いし、素直に受け止めたいので、 これからも折に触れて読んでいきたい。

Posted byブクログ

2025/10/16

チ。 2025.09.05 研究室の准教授に勧められたので挑戦。そういえば自分も小学生の頃、星や宇宙の神秘やミステリーに惹かれた時期があったなぁと思い返す。壮大な世界に想いを馳せ、ぼうっとしたものだ。 たっくさんの人の情熱と命を年月をかけて受け継がれた一つの説に、今までにない...

チ。 2025.09.05 研究室の准教授に勧められたので挑戦。そういえば自分も小学生の頃、星や宇宙の神秘やミステリーに惹かれた時期があったなぁと思い返す。壮大な世界に想いを馳せ、ぼうっとしたものだ。 たっくさんの人の情熱と命を年月をかけて受け継がれた一つの説に、今までにないほどの感嘆と尊敬の意を表したいと思わさせた。簡単に命をかけることはできないような、現在では気にかけないくらいに当たり前になっている些細なことが、過去の人々の手によって守り継承された結果なのだと思うとぼーっと生きてはいられないなと感じる。これが罪悪感というものなのだろうか。 神が沈黙するから考えられる。 ?を生かす。 自分も愛することを追求して生きたいと思う。 追記2025.10.16 一言で言うと人類の可能性を訴える物語かも

Posted byブクログ

2025/04/27

一回じゃ咀嚼しきれなかったけど、この素晴らしい物語を理解したいと言う思いで何回も読んでしまう。善と悪の定義、人間の知的好奇心、神とは何か、などたくさんの問いをこの本が投げかけて来て終始飽きなかった。

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2025/04/25

「思い込みの解除」を二重に仕掛けてある構成が秀逸。 ただねぇ…拷問シーンが苦手。 あと、作画がお粗末。『進撃の巨人』でも思ったけど、せっかく物語がよく出来てるんだから、もっと頑張って腕を磨いてほしい。

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2025/03/16
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アニメも最終回を迎えたので書く。 漫画も2回読み返した。 「神は沈黙する。そのおかげで私たちは考え続けることができて幸福である」という趣旨の最終回の台詞が刺さった。最終週の展開にも「?」を感じつつ、考察の答えをインターネットで求めることができてしまうその前に、自分なりにこうではないか?と仮説を考えた上で、そうした情報に接していく。考える前に答え(?)を調べることができてしまう世の中だからこそ大切にしたいと思えた。 「疑いながら進んで 信じながら戻って」「迷いの中に倫理がある」と、たくさん考えて迷っていきたい。たぶん昨今、知りたいことがすぐに目に入ってしまって、新しいことを知る感動の価値が薄れてきて、さらに迷って考える時間が少なくなってしまったモヤモヤがあるからこそ、これらの台詞が響いてきている気がする。 美しいものや景色を見たり、おいしいものを食べたり、新しい発見を求めるといった色々な感動や驚きを大事にし直したいと強く思わされた。幼少期に知らないものに接する驚き、高校や大学時代の旅行でのワクワク感を忘れないように、感動しながら生活したい。 ========== 読み返したい名言もこれ以外にも多すぎる。 「不正解は無意味を意味しません」 「多分感動は寿命の長さより大切なものだと思う」 「ずっと同じ空を見ているのに、少し前からまるで違く見える」 「きっと、それが何かを知るということだ」 「やっぱり文字は奇跡ですね」

Posted byブクログ

2025/02/24
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友人に勧められて読了。 これまで地球や万物に対する謎は神様が作ったものだから、で解決している世の中だったが、科学的に考えて証明していくために命をかける人たちが登場する。 地動説を証明しようと解答が見つかりつつあると、異端とされ処罰される。登場人物が次々とその証明のバトンをつなぎ、時の流れとともに異端ではなく神様と科学は共存するものであるという考えで終える。 登場人物がさまざまな人間であり、性格であり、人としての葛藤もあり。 自分はどの登場人物と重なるだろうか、と読んでいて考え、友人と話してみたり、非常に楽しかった。 ち。を読んだあとと、読まないでは世界の見方が違うのではないかと思えた。

Posted byブクログ

2025/01/21

めちゃくちゃ面白かった。 天動説が当たり前とされていた頃、異端と言われながら地動説を紡いできた人達のお話。 個人的には、人を信用していなかったバデーニがオグジーやヨレンタとの出会いによって変わっていく姿が感動的だった。 信じるか疑うかといった物事に対する向き合い方、誰かに託す...

めちゃくちゃ面白かった。 天動説が当たり前とされていた頃、異端と言われながら地動説を紡いできた人達のお話。 個人的には、人を信用していなかったバデーニがオグジーやヨレンタとの出会いによって変わっていく姿が感動的だった。 信じるか疑うかといった物事に対する向き合い方、誰かに託すという覚悟など、たくさんの名言と学びを得られた本。 何かを「知る」ということは、見える景色が美しく変わること。 もっと知りたい、そしてその知識を繋げて活かせる知性が欲しいと思った。

Posted byブクログ

2025/01/03

この物語は、天動説が支配的である社会において、真理の探求のために地動説に文字通り命を捧げた者達の歴史を架空の国の設定という建付けで描ききった傑作であり、以下のメッセージを強く感じた。 ●真理を求める人の好奇心や想像力(ラファウの言う「畢竟、それは知性」❗)は本人達も含めて誰にも制...

この物語は、天動説が支配的である社会において、真理の探求のために地動説に文字通り命を捧げた者達の歴史を架空の国の設定という建付けで描ききった傑作であり、以下のメッセージを強く感じた。 ●真理を求める人の好奇心や想像力(ラファウの言う「畢竟、それは知性」❗)は本人達も含めて誰にも制御不能であること ●一人の天才が命をかけたとしても社会の変革は起こせないが、天才達が命をかけてそれを「繋いで」いくことでそれが可能になる。 ●ある時代に絶対的に見える規範は、元を質せば少数の思い込みや独断と偏見に基づく解釈を根拠にしているだけであることも多く、異端者に多大な犠牲を強いることで規範が強化されて見えることは多いが、ひとたび、その根拠となっていた重要人物が死去したり権威を失ったりすることで解釈が疑われ出すと、脆くも崩れ去るものであること。 特に最後のメッセージは、現代社会に生きる我々が当然であると信じ込んでいるものについて、根拠が揺らいだ際に途方にくれないように、異端者の迫害に身を投じず、冷静にさまざまな意見を柔軟に取り入れる必要があるように感じた。例えば、税金が国家財政の財源であるかどうか(MMTをどう評価するか)、民主主義は絶対に守るべき最上の社会システムかどうか(AIが人よりも総合的により良く判断する時代になった時に、それでも人の判断を優先するのか?)、人間の心と判断と責任が最優先されるべきであるかどうか(果たして心や意識などあるのか?あるとして人間にしか持ち得ないのか?)、ホモサピエンスの個体に平等に人権があるのか(脳のアップロードや情報の融合が可能になっても引き続き生身の人間の不完全な人格が優先されるのか?)など。これらは、曖昧な論拠のうえで、まるで完璧であるかのように振る舞ってしまっていないか? フィクション部分のラスト、ノヴァクが地動説の誤りであることをうまく説明できないシーン(彼は地動説を命がけで主張する者達に壮絶な拷問と死を強いてきたのに❗)や、死ぬ直前のノヴァクにラファウの幻が話しかけるシーンは、上記メッセージが明確に込められていて圧巻だろう。 そして、現代社会の我々もまた、当たり前と思っている前提に身を捧げすぎてノヴァクになってしまっていないか。未来の人間(やポストヒューマンやAI)から見れば「21世紀前半の人」としかみられない程度の存在だと言うのに。 物語の中で、読者とともに迷いながら、変化していく者こそが「主人公」であるならば、これは、ノヴァクの物語なのかも知れない。 最後は、ノンフィクション部分として、フィクション部分とフワッと繋がりながら(「地球の運動について」の出版、ヨレンタを逃がした彼の同僚の告解 など)、しかし別の世界線であることも示す(ラファウが青年になっている)ことで、それまでのフィクション部分を活かしつつ歴史の前提として縛らない演出は見事。あとは読者が、実際の歴史の裏の物語を感じてくれと言わんばかりの委託を受けるラストは見事。 星5つでしょう❗

Posted byブクログ