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山手線が転生して加速器になりました。 光文社文庫
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山手線が転生して加速器になりました。 光文社文庫

松崎有理(著者)

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山手線が転生して加速器になりました。 光文社文庫

858

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/08/07
JAN 9784334103873

山手線が転生して加速器になりました。

¥858

商品レビュー

4.5

6件のお客様レビュー

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2024/09/19

松崎有理氏の名前は創元系のSFなどで存じ上げてましたが、読むのは初めての方です なかなかの物理学や宇宙工学のネタも盛り込まれつつ、経済学や料理の化学的な話もあって、そして冒頭に収録されている巻タイトルにもなっている『山手線が転生して加速器になりました。』はほんとにそのままの話、山...

松崎有理氏の名前は創元系のSFなどで存じ上げてましたが、読むのは初めての方です なかなかの物理学や宇宙工学のネタも盛り込まれつつ、経済学や料理の化学的な話もあって、そして冒頭に収録されている巻タイトルにもなっている『山手線が転生して加速器になりました。』はほんとにそのままの話、山手線が高度な加速実験機に転生して自律して喋ったりする 転生っていうか擬人化の話で国鉄時代の運行やストの記憶とか喋るのが凄くじわりますし、可愛い (でも山手線も同僚の中央線もちょっとめんどくさいキャラでもある、それがまたいい) 短編集ですが、少しずつ各話のリンクもある楽しさや、全世界規模の疫病の流行によるフルリモート化の社会が形成された(もしかしたらこれから起こり得る)近未来の世界観や、SFの高度で上質な風合いなど、読みごたえばっちりで取っつきやすいです でも、小説としてどことなく、なんとなく、各短編のオチがあっさりしすぎてるというか、弱めに感じてしまうところもありました 漫画界における超名作SF短編集を連想する雰囲気もあるためになおさら 登場人物の掘り下げがもう一声欲しいなあ、とか 外宇宙からの来訪者の目的や真相はもっとエグいはなしのが好みだなあとか、個人的な感覚なのですが

Posted by ブクログ

2024/09/06

完全にタイトル買い。おもしろおかしく楽しい物語かなと思っていたら、ただ単にそれだけではなかった。 ちなみに山手線が転生した加速器の正式名称はミューオンリングコライダー。本文中の説明をそのまま使わせてもらうと、衝突(コリジョン)を起こすからコライダーであり、山手線の環状を転生させ...

完全にタイトル買い。おもしろおかしく楽しい物語かなと思っていたら、ただ単にそれだけではなかった。 ちなみに山手線が転生した加速器の正式名称はミューオンリングコライダー。本文中の説明をそのまま使わせてもらうと、衝突(コリジョン)を起こすからコライダーであり、山手線の環状を転生させた衝突型加速器だからリングコライダー。加速して衝突させるのは点のように小さな荷電粒子で、この粒子を電車の車両のようなかたまりにして列車のように並べたものがビーム。そのビームは加速空洞を通るたびに電場で加速され、二本のレールをパイプにしたものの中をそれぞれ反対方向に何度も回し、限りなく光に近い速さまで加速してから衝突させる。というものらしいのだが、専門的なことは全く分からない。 そして、意識もあるので喋るし考える。過去(山手線時代)の記憶もあってストライキまでしてしまう。中央線まで転生しており両者の掛け合いは面白く、人とのやりとりもほのぼのとして可愛らしいところもある。 こんな感じで始まるのだが、実のところ地球の生命滅亡の危機があったり、超強力ウィルスのパンデミックを経た地球の変化だったり、介護と仮想空間の未来だったり、地球外知性との遭遇だったりとなかなかに色々と味わえる七篇の短編集。ほぼ全編がパンデミック後の世界のことなので、現実世界でも経験したコロナ渦中から現在までを連想してしまう。もしも都市文明の放棄がここまで進んでいたら今ともまた違った世界になっていたのだろうか? さらに巻末には宇宙開闢から宇宙終焉までの年表が付いており、読み終えた後に見てみると作中のそれぞれの出来事がどう繋がるのか分かる。ちょっと切なかったりワクワクしたりととても楽しめた。

Posted by ブクログ

2024/08/18

松崎有理「山手線が転生して加速器になりました。」読了。近未来SF短編。科学&SF好きには堪らない蘊蓄や展開があり大きく心を揺さぶられた。最高に面白かった!身近な山手線から始まり時空を超越した世界に各お話が絶妙に絡み合う。AI、加速器、タイムマシン、ダークマター、ブラックホ...

松崎有理「山手線が転生して加速器になりました。」読了。近未来SF短編。科学&SF好きには堪らない蘊蓄や展開があり大きく心を揺さぶられた。最高に面白かった!身近な山手線から始まり時空を超越した世界に各お話が絶妙に絡み合う。AI、加速器、タイムマシン、ダークマター、ブラックホール、てんこ盛り!

Posted by ブクログ

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