商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2024/07/29 |
| JAN | 9784065369609 |
- 書籍
- 書籍
バリ山行
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
バリ山行
¥1,760
在庫あり
商品レビュー
3.8
534件のお客様レビュー
人工物と自然のカオス、会社と趣味…
どこの会社にも一人はいるような先輩に連れられて、通常は登らないルートで山を登る…バリ山行。
ラストシーンは、むかしの少年漫画の最終回のように希望のあるもので、胸に迫るものがありました。
カクイマサトシ
多くの読者が言ってるように“芥川賞なのに読みやすい“ということ。確かにそうでした。それはとても大切なこと。 会社勤めを経験している人ならなおさらここに出てくる会社への不安、心配、人員整理、などに翻弄される気持ちがよくわかると思います。 芥川賞は純文学の中で、今まで誰も書かなかっ...
多くの読者が言ってるように“芥川賞なのに読みやすい“ということ。確かにそうでした。それはとても大切なこと。 会社勤めを経験している人ならなおさらここに出てくる会社への不安、心配、人員整理、などに翻弄される気持ちがよくわかると思います。 芥川賞は純文学の中で、今まで誰も書かなかった分野を開拓した小説に与える賞だと思いますので、この小説は山岳小説と仕事小説の融合という点で新しいフェーズを感じます。 バリ山行とは、正規の登山道を外れて道なき道を行く「バリエーションルート」を指します。主人公がバリ山行しながら、仕事や人との関わりの本質を浮き彫りにしていきます。 やや難読漢字が多く、せっかく良いペースで読んでいても、都度AIに描画して尋ねなければならないのが残念でした(でもこれは私だけかもしれないので気にしないでください 笑 ) 2024年上半期 芥川賞受賞作
Posted by 
第171回芥川賞受賞作。 中小企業ならではの微妙なパワーバランス、業績悪化への不安、そして良くも悪くも「まぁ、会社とはこんなもの」という諦めに似たリアルな空気感。この息苦しい社内で、ひとり浮いている妻鹿のとっぴな行動が、物語の軸となっていく。 ちなみに、作中に出てくる関西弁の「...
第171回芥川賞受賞作。 中小企業ならではの微妙なパワーバランス、業績悪化への不安、そして良くも悪くも「まぁ、会社とはこんなもの」という諦めに似たリアルな空気感。この息苦しい社内で、ひとり浮いている妻鹿のとっぴな行動が、物語の軸となっていく。 ちなみに、作中に出てくる関西弁の「自分」は、一人称ではなく「あなた」という意味。関西地方以外の方が読むときは、この言葉のニュアンスに注目すると、より登場人物たちの距離感がリアルに伝わってくるはずだ。 作中で突きつけられる、「本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。」というセリフが胸に刺さる。 道なき道を行く「バリ山行」は、現実の登山としては遭難の危険もあり、他人に迷惑をかけかねない行為である。普通なら「ダメでしょ」と一蹴したくなるところだが、妻鹿の行動は単なる無責任な現実逃避とは切り捨てられない。 むしろ、あの生きにくい地上の空気から抜け出して、バリ山行をひとりで「楽しむ」ことでしか、彼は自分が本当に生きているという実感を得られなかったのかもしれない、と感じる。 それを証明するかのように、ひとたび山中に足を踏み入れた時の、妻鹿のなんと生き生きしていることか。 街での死んだような佇まいからのギャップ、五感を研ぎ澄ませて道なき道を突き進む圧倒的な熱量。 そして、この小説の本当の深みは、最初はそんな妻鹿を冷ややかに見ていたはずの主人公の波多もまた、彼が山で見せるその強烈な「生きた心地」に、いつしか抗えずに魅せられてしまう点にある。 システムから逃れて自分の命の主導権を奪い返す瞬間に、どうしても引き込まれてしまう。人間の切実な欲求を描いた、深く印象に残る一冊である。
Posted by 

