商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP/日経BPマーケティン |
発売年月日 | 2024/07/10 |
JAN | 9784296120345 |
- 書籍
- 新書
弱い円の正体 仮面の黒字国・日本
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弱い円の正体 仮面の黒字国・日本
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商品レビュー
4
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経常収支は黒字でもキャッシュフローから見た円の実需はマイナス。インバウンドを打ち消して余りあるデジタル赤字も寄与。当面この流れは変わらない。貯蓄から投資への移行で家計までもが円売りに走る可能性が高い。これらが相まって長期的には円安基調が続く。 実に真っ当な結論で、誰も異論は無いよ...
経常収支は黒字でもキャッシュフローから見た円の実需はマイナス。インバウンドを打ち消して余りあるデジタル赤字も寄与。当面この流れは変わらない。貯蓄から投資への移行で家計までもが円売りに走る可能性が高い。これらが相まって長期的には円安基調が続く。 実に真っ当な結論で、誰も異論は無いように思える。原因を突き詰めれば人口動態だと思う。シュリンクすることが確実な市場に誰が投資しようとするだろうか。その意味でもう手遅れのように思われる。 この事実を踏まえて、今後我々日本人がどのような社会を選択するのかが問われている。外国企業の直接投資を処方箋として挙げていて、それで経済統計は持ち直すだろうが、当の日本国民がハッピーになるだろうか?外国企業に雇用される具体的な姿が思い浮かばない。少なくともジョブセキュリティはうんと下がる気がする。格差も広がるだろう。 このまま何も手を打たず円安が進んで日本が三流国家になったとして、それとどっちがマシなのか? それぞれが具体的にどのような世界になるのか頭の良い人にシミュレーションで示して欲しい。進路を決めるのはそれからだと思う。
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円の売れる要素が、あまり見当たらないため、円安になりそうです。円が売れるように、産業構造を変えていかないといけませんね。金融面やサービス面での議論が多かったですか、農産物の輸出を頑張ってみるとどうなんでしょうか?
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先月の植田ショックで少し円高にはなったけど、相変わらず円安なことには変わりない昨今。本書がその真因に迫っているということで読んでみた。 読んでみて思った。これは円安になっても仕方ないと。 AWSしかり、Azureしかり、Googleしかり、クラウドサービスは外資ばかり利用してい...
先月の植田ショックで少し円高にはなったけど、相変わらず円安なことには変わりない昨今。本書がその真因に迫っているということで読んでみた。 読んでみて思った。これは円安になっても仕方ないと。 AWSしかり、Azureしかり、Googleしかり、クラウドサービスは外資ばかり利用している(これをデジタル小作人というらしい)けど、逆に外国人が日本のクラウドサービス使ってるとは考えにくいしね。 新NISAでの投資先もオルカンだのS&P500だの、外国株ばかりだし、そりゃ円安になるよねと…。 円安によってインバウンド需要はあるけど、それに対応する人材が減っていく現状を考えると、それ頼みというのは難しいのだろうなと。 『図表1-20 日本における思考停止(brain freeze)』で特許数における日本が占める割合のグラフが載ってたけど、どの分野も右肩下がりで衝撃。日本はそのうちノーベル賞をとれなくなると聞くけど、それがよくわかるグラフだった。 ただし、ちょっと見方が分からない。「ブロックチェーン技術」というグラフがあるけど、1990年代から始まってるように見える。ブロックチェーンという技術が発明されたのは2008年だそうだけど、どういうことなんだろう? アイルランドにグローバル企業が集積しているというのはなんとなく聞いたことあったけど、思ったより影響力が大きくて驚いた。一概にそれがいいわけではないようだけど。 新NISAについては自分も活用しているし素晴らしい制度だと思うけど、もう少し国内投資優位な制度にしてもよかったんじゃないかと思った。 つみたて枠はともかく、成長投資枠は日本株、もしくは日本株に投資する投資信託のみとしてもよかったのかもしれないと思う(といってる自分も、成長投資枠の半分は外国株の投資信託購入してるけど)。 それにしても、「安全資産の円買い」とか「リスクオフの円買い」っていったいなんだったのだろうと。正直、いまだに震災が起きて円高になったのがなぜなのかいまいち分かってない(今はその法則がなりたっていないらしく、今年の能登半島地震でも円高にならず、むしろ少し円安になったそう)。 円安になったら輸出数量が増加するはずなのだけど、どうも今の円安下ではそうなっていないらしい。まあ、いくら安くなっても需要がないと買われないしね…。 『図表4-5 世界の主要株価指数』のランキングにおいて、2024年3月までの過去1年間に株価が上昇した国ごとのランキングが載っていて日本は10位とのこと。そして、上位10国の対ドルの自国通貨はどれも下がっているとのことで、それが要因の一つというような感じで書かれてる。のだけど、2位のエジプトは対ドルにたいしてたった-0.8%という。エジプトはなぜこんなにあがったのだろう。 この円安の状況に日本ができることは、対内直接投資を促進させることだという。 どうやら、岸田政権は対内直接投資を促すことに積極的だったらしく、それによってTSMCの工場が熊本にできたり、海外企業によるデータセンターの建設が増えたりしているそう。 さらに、外資の企業は給料(時給)も高い傾向にあるとのことで、TSMC以外にも、群馬県にできたコストコの時給が群馬県の最低賃金の1.5倍以上だとのこと。 外資企業にとっては、日本は安いということだけど、むしろそれをいかしていくということかな。それがインフレ圧力になって国内企業も給料をあげていく傾向にあるのなら、いいことだと思う。 それにしても、岸田政権ってそんなに悪くなかったよなと思った。 支持率やけに低かったけど、ほとんど他の自民党議員の行いが原因じゃないかと思ったりしてる。
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