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文化的記憶 古代地中海諸文化における書字、想起、政治的アイデンティティ
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文化的記憶 古代地中海諸文化における書字、想起、政治的アイデンティティ

ヤン・アスマン(著者), 安川晴基(訳者)

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文化的記憶 古代地中海諸文化における書字、想起、政治的アイデンティティ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 福村出版
発売年月日 2024/07/01
JAN 9784571300424

文化的記憶

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2025/02/02

1. 比較文化学の可能性 本書では、比較文化学の可能性について語られています。具体的には、研究グループ「文学的コミュニケーションの考古学」における「文化的記憶」の問いが重要なテーマとなっています。 2. 研究の成果と活動 - 主な論集: 研究の成果は『文字と記憶』(1983年)...

1. 比較文化学の可能性 本書では、比較文化学の可能性について語られています。具体的には、研究グループ「文学的コミュニケーションの考古学」における「文化的記憶」の問いが重要なテーマとなっています。 2. 研究の成果と活動 - 主な論集: 研究の成果は『文字と記憶』(1983年)、『カノンと検閲』(1987年)、『知恵』(1991年)にまとめられています。 - コロキウムと講義: これらのテーマに関する活動は、ハイデルベルク大学でのコロキウムやオムニバス講義を通じて促進されました。 3. 共同研究の経過 - アライダ・アスマンとの共同研究により、テーマがより深く探求されました。 - 最初の序論はベルリンにいる間に作成されましたが、テーマの重要性から別々に研究を進めることが望ましいと判断されました。 4. 文化的記憶とアイデンティティ - 本書は、文化的記憶の再構成に焦点を当て、(ポスト)モダン社会における文化的時間の構成についても論じています。 - アライダ・アスマンの著作『想起の空間』も取り上げられ、文化的記憶の重要性が強調されています。 5. カノンの概念 - カノンの概念は、紀元4世紀に教会によって聖なるものと承認された著作物の範囲を表すために用いられ、その後の文化においても重要な役割を果たしています。 - カノンは文化の他律性と自律性の原理を同時に示すものであり、文化の規範と多様性の形成に寄与しています。 6. 文化的記憶のメディア - 文化的記憶は、文字文化とテクストによって組織され、儀式や象徴を通じて表現されます。 - 特に、エジプトの神殿におけるヒエログリフの発展が、文化的記憶の重要な側面として示されています。 7. イスラエルとユダヤ教の影響 - イスラエルにおける文化的記憶の形成に関して、申命記とその影響が重要視され、集団のアイデンティティを形成する要素として論じられています。 8. 文化と政治の相互作用 - 文化の記憶は、政治的な状況や権力構造とも密接に関連しており、歴史記述の形式が集団のアイデンティティに影響を与えることが述べられています。 9. 結論 本書は、比較文化学における文化的記憶の役割やカノンの概念、そしてイスラエルにおける文化的アイデンティティの形成とその影響について深く考察しています。文化は単なる過去の遺産ではなく、現代における人々のアイデンティティや価値観の形成において重要な役割を果たしています。

Posted by ブクログ