商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2024/06/20 |
JAN | 9784065360125 |
- 書籍
- 新書
AIは短歌をどう詠むか
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AIは短歌をどう詠むか
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
AIで短歌が創れるか? ここで紹介されるAIは上の句の入力を受けて、下の句を出力するというもので、お題に対して一句詠むというものではない。どちらかと言うと、次のフレーズを選択・抽出するものだ。それも予めセットされるある一定の言語モデルに準拠してだ。 なぜ、無限の言語モデルではない...
AIで短歌が創れるか? ここで紹介されるAIは上の句の入力を受けて、下の句を出力するというもので、お題に対して一句詠むというものではない。どちらかと言うと、次のフレーズを選択・抽出するものだ。それも予めセットされるある一定の言語モデルに準拠してだ。 なぜ、無限の言語モデルではないのだろう。そのあたりは今後さらに発展するのでしょうね。 現段階では、歌人の凄さが際立つね。AIが出力した句でも、歌人(本書では俵万智さん)が、単語1つ入れ替えるだけで見事な句になったりする。そっか、AIはまだ推敲はできないんだね。
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調整する前の短歌AIは説明的であり当然そうなるであろうことを出力し、それは面白くない。短歌の味わいが、ずらし、飛躍、ワンダーにあることをあらためて気付きました。短歌AI初夏の光とともにやってくる「午後の地下鉄ふくらんでゆく」→山手線がふくらんでゆくに添削。初夏の光、地上を走る山手...
調整する前の短歌AIは説明的であり当然そうなるであろうことを出力し、それは面白くない。短歌の味わいが、ずらし、飛躍、ワンダーにあることをあらためて気付きました。短歌AI初夏の光とともにやってくる「午後の地下鉄ふくらんでゆく」→山手線がふくらんでゆくに添削。初夏の光、地上を走る山手線、目には鮮やかですが、外は夏の陽、地下鉄ホームのもわっとした空気ごと入線してくる車両のことかと思うと短歌AIにもシンパシーを感じますがこれが説明的になる要素かもしれません。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「この本の目的はAIを駆使した短歌のつくり方を解説することにはありません。むしろ、AIが短歌をつくる過程を通して人が短歌をつくること、ひいては私たちが毎日扱う言葉について、新しい視点から考えることを目指しています」 残念ながら、「むしろ~」の考察は平凡です。文量もほとんどありません。大部分は「AIが短歌をつくる過程」です。この本の内容はこちらになります。 序 章 コンピュータで言葉を扱う自然言語処理について説明 第1章 新聞社の取り組みである短歌AIの概要 第2章 型を扱うAIの仕組みや挙動から短歌の定型 第3章 学習データによる言語モデルの生成の違いから作品に触れることの重要性 第4章 言語モデルの生成手法から歌をつくるための語彙選択 第5章 AIとの付き合い方 以下、お気に入りの箇所。 「永田さんは「自分の時間だけには嘘をつかないで」歌をつくり続ける、ということをおっしゃっていました。これは、過去の出来事や未来に起こりうることを頭の中で展開して短歌をつくるのではなく、まさに自分が立っている「いま」から、いまの自分にしかつくれない歌をつくるということです。そしてそれが、人生という有限の時間の中で歌をつくる人間の特権である、ということではないでしょうか」
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