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「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門 光文社新書1317
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「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門 光文社新書1317

青田麻未(著者)

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「ふつうの暮らし」を美学する 家から考える「日常美学」入門 光文社新書1317

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2024/06/19
JAN 9784334103538

「ふつうの暮らし」を美学する

¥990

商品レビュー

3.4

20件のお客様レビュー

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2025/12/13

「日常」というワードにほのぼの系を連想していたが、本書で展開する議論は想像を上回る骨太。生半可な態度では理解するのが難しいところもあり、日常美学は学問であることをまじまじと認識させられる。 美的=感性的を基軸に、日常に潜む美的経験や美的性質について検討していく。21世紀に生まれ...

「日常」というワードにほのぼの系を連想していたが、本書で展開する議論は想像を上回る骨太。生半可な態度では理解するのが難しいところもあり、日常美学は学問であることをまじまじと認識させられる。 美的=感性的を基軸に、日常に潜む美的経験や美的性質について検討していく。21世紀に生まれた新しい学問であるため、断定的な定説というものは少なく著者の主張が述べられていく構成となる。執筆期間にあたる著者個人的な出産・育児経験を下地に論理を構成しいるので、学問として突き放されるのではなく親近感が持てる。 「世界制作」というキーワード。 美術芸術はどこか崇高なもので日常生活から切り離された体験であるという一般認識は私にもある。しかし、個人が営んでいる日常に感性を働かせる意識を持つことで、個人から世界へと影響を広げ世界における認識を良い方向へ転換していこうという働き。 日常美学をきっかけとして、日々の暮らしを新しい視点で見直す。美的な経験を生みだす。忙しさにかまけてつい見逃してしまう些細な感情の揺らぎに自発的に耳を傾けて、ちょっと思考していこうかな、という思いに至るのです。

Posted by ブクログ

2025/11/20

日常美学について語った本。 日常美学とは、日々の暮らしを支える活動やモノを通じて、美を捉える学問。 印象的だったのは、ピカソのゲルニカについて。 ・現実社会を忠実に描く絵画としては、とてもいびつ、風変わりな絵画。 ・キュビスムの絵画として捉えると、典型的で優れた事例、美的な絵...

日常美学について語った本。 日常美学とは、日々の暮らしを支える活動やモノを通じて、美を捉える学問。 印象的だったのは、ピカソのゲルニカについて。 ・現実社会を忠実に描く絵画としては、とてもいびつ、風変わりな絵画。 ・キュビスムの絵画として捉えると、典型的で優れた事例、美的な絵画。 →どのカテゴリーで物事を見るかによって、美への捉えな方が異なるという考え。 また、バラを事例にした、美的性質という理論。 バラは華麗というが、どこがといわれると難しい。全体的とかしかいえない。 (例) ・深紅の色 ・くっきりと弧を描く花弁 趣味が洗練されると、対象に対する美的判断が適切になる。 つまり、趣味に秀でている人は、適切な美的判断できる人といえる。 日常美学は、新しい研究分野。 最先端の研究における理論をわかりやすく説明した本。

Posted by ブクログ

2025/10/22

日常の中に美を捉える新しい哲学、「日常美学」というものがあるらしい。本書で初めて知った。 機能と美の関係性の整理、そもそも「美」とはなんなのか、芸術と日常の境界線、親しみという感情は美たりうるか、ルーティンの構築の役割……といったことが論じられていて、なかなかにおもしろかった。...

日常の中に美を捉える新しい哲学、「日常美学」というものがあるらしい。本書で初めて知った。 機能と美の関係性の整理、そもそも「美」とはなんなのか、芸術と日常の境界線、親しみという感情は美たりうるか、ルーティンの構築の役割……といったことが論じられていて、なかなかにおもしろかった。 個人的な感想にはなるが、日常を美学することとは、生きることを取り戻す切実な態度な気がする。じぶんは自意識が強すぎて、「美」や「快」を積極的に取り入れることに抵抗がある。いわんや、他人のvlogなんて到底みれたもんじゃない。 でも、この態度も変えていきたいと思っている。

Posted by ブクログ