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「ふつうの暮らし」を美学する の商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2024/10/17

『#「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門』 ほぼ日書評 Day811 美学に相当する考え方はギリシア時代に遡れるものの、美学がひとつのカテゴリーとして確立されたのは比較的最近(18世紀)のこと。 本書では章立てごとに、何が美であり芸術たり得るかを考察、...

『#「ふつうの暮らし」を美学する~家から考える「日常美学」入門』 ほぼ日書評 Day811 美学に相当する考え方はギリシア時代に遡れるものの、美学がひとつのカテゴリーとして確立されたのは比較的最近(18世紀)のこと。 本書では章立てごとに、何が美であり芸術たり得るかを考察、さまざまな問いを立てた後に著者なりの結論が述べられるが、もちろん哲学に唯一の正解があるわけはなく、最終的な判断は読者に委ねられる。 工業デザインに代表されるもの。座面と脚が3本の座ることに特化したスツールにも、機能美は見出される。 片付けられた机、他者の目から見た「キレイ」は? 片付けコンサルタント、近藤麻理恵氏による仕分け法に、家にあるモノが「ときめくかどうか」、そうでないものはお別れするとあるが、このときめきは優れた芸術に対したそれと比べてどうか? 高級な感覚(視覚と聴覚)と低級な感覚(嗅覚、味覚、触覚)の対比。見た目も一流の料理は美か?家庭料理は「芸術」たりうるか? 親しみと新規さの対比、どこに美しさを見出すか? ルーティーンの美学、本書の論調は正直ピンと来なかったが、個人的にはイチロー選手の打席でのルーチンには、一切の無駄が排除され、研ぎ澄まされた美を感じた記憶がある(昨今のピッチクロックのもとでは、あのルーチンもNGなのだろうか?)。 極めて散漫な評となったが、新書版ながらなかなかに深い内容なので、興味を持たれた方は是非、ご自身で各問いにそれぞれの答えを見出して欲しい。 https://amzn.to/48bdznX

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2024/10/15

わかりやすくて良かった 多分、イマソラ写真を撮るとかは日常のなかに美を見つける行為なんだろうなと思う

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2024/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日常美学を持ち世界製作していくことで、世界を変えていく。 気になった文章 ・3つの機能美: ぴったりに見える-反標準的性質が一つもなく高い機能性を示す可変的性質が多い。(セブンチェア) 合理化された見た目-標準的性質ばかり持っている(スツール60) 視覚的緊張-反標準的性質を持ちつつ、そのモノとしての機能を果たしている。 ・SNSによって自分の日常を自分で眺める習慣をつけ、自分なりに改善を模索していく技法として機能している。

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2024/07/17

「椅子が美しい」と言う場合、その椅子が機能的に優れているから美しいのか、それとも椅子に付いている装飾などが綺麗だから美しいのか。このくだりを読んで、機能性が高い日用品=民芸品こそ美しいと述べた、(K村君が卒論で扱った)柳宗悦の民芸論を思い出した。柳宗悦は日常美学の先駆者か。

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2024/07/03

日常の哲学的美学。ネタはなかなかおもしろい。むしろ私は日常生活にはけっこう関心あるけど、あんまり哲学的な関心もってないのだな、と気づかされた。

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2024/06/27

『近代美学入門』を面白く思った人に間違いなく勧められる入門書。感性に関し人文学知はどう発展に寄与したかを踏まえ、現代の美学によって私たちの暮らしに対する感性をどう評価できるか? という視点を得ることができる。著者も記すように、ていねいな暮らし推奨本というわけではないので、敬遠せず...

『近代美学入門』を面白く思った人に間違いなく勧められる入門書。感性に関し人文学知はどう発展に寄与したかを踏まえ、現代の美学によって私たちの暮らしに対する感性をどう評価できるか? という視点を得ることができる。著者も記すように、ていねいな暮らし推奨本というわけではないので、敬遠せずに(?)読んでほしい

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2024/06/27

暮らしに「特別」は不要で、僕にとっての「ふつう」が淡々と続くのが理想。世間一般とは「ふつう」が違いがちな僕、筆者の「ふつう」を受け入れられるのだろうか #ふつうの暮らし」を美学する #青田麻未 24/6/19出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 ...

暮らしに「特別」は不要で、僕にとっての「ふつう」が淡々と続くのが理想。世間一般とは「ふつう」が違いがちな僕、筆者の「ふつう」を受け入れられるのだろうか #ふつうの暮らし」を美学する #青田麻未 24/6/19出版 #読書好きな人と繋がりたい #読書 #本好き #読みたい本 https://amzn.to/3XrfykD

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2024/06/20

『「ふつうの暮らし」を美学する』という考え方は、日常生活の中に美を見出し、その価値を再評価することを目的としている。このアプローチは、以下のように具体的に日常生活に役立ちます。 1. 日常の質の向上 日常の美学は、普段の生活の中で美を見つけることを奨励している。例えば、掃除や料...

『「ふつうの暮らし」を美学する』という考え方は、日常生活の中に美を見出し、その価値を再評価することを目的としている。このアプローチは、以下のように具体的に日常生活に役立ちます。 1. 日常の質の向上 日常の美学は、普段の生活の中で美を見つけることを奨励している。例えば、掃除や料理といった日常的な活動に美学的な視点を取り入れることで、これらの活動が単なる義務ではなく、楽しみや満足感をもたらすものに変わる。これにより、生活の質が向上し、日々の生活がより充実したものになる。 2. 環境への新しい視点 日常美学は、私たちが住む環境や地域社会に対する新しい視点を提供してくれる。例えば、地元の風景や日常のルーティーンに美を見出すことで、普段は見過ごしがちな要素に対する感謝の気持ちが生まれる。これにより、地域社会への愛着が深まり、コミュニティの一員としての意識が高まる。 3. 心の健康とストレスの軽減 美学的な視点を持つことで、日常のストレスやプレッシャーを軽減する効果がある。美しいものや瞬間に目を向けることで、心がリフレッシュされ、精神的な安定が得られる。例えば、自然の風景を楽しむことや、家の中を美しく整えることが、心の健康に寄与する。 4. 創造性の向上 日常美学は、創造性を刺激する要素も含んでいる。例えば、料理を美しく盛り付けることや、インテリアを工夫することなど、日常の中で創造的な活動を行うことで、自己表現の機会が増える。これにより、日常生活がより楽しく、充実したものになる。 著者が本書で伝えたいのは、「日常の中に美を見出し、その価値を再評価することの重要性」であると考える。日常美学を通じて、普段の生活に新たな視点を持ち込み、生活の質を向上させることができると説いている。 日常の中で美を意識的に探すことで、生活がより豊かで楽しく、気づきのあるものになるのかも。

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