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ぼくはくまのままでいたかったのに 新版
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ぼくはくまのままでいたかったのに 新版
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商品レビュー
3.4
6件のお客様レビュー
1978年に書かれている絵本だが、絵本自体に 古めかしさを感じない。むしろ、現代にも通じるような哲学的なお話とシュールな絵。 冬眠から目覚めたら、それまであった自然の森は、人間によって破壊され、無機質な工場に。 熊は否応なしにその工場の労働者に。 熊は熊なのに、誰も熊を熊だとは...
1978年に書かれている絵本だが、絵本自体に 古めかしさを感じない。むしろ、現代にも通じるような哲学的なお話とシュールな絵。 冬眠から目覚めたら、それまであった自然の森は、人間によって破壊され、無機質な工場に。 熊は否応なしにその工場の労働者に。 熊は熊なのに、誰も熊を熊だとは認めない。 人間も他の熊も。当の熊も、最初は、疑問に思っていたが、段々その日常によって鈍くなって 考えることも、自分が熊である事も忘れてしまい、自分のアイデンティティさえも失ってしまう。自分が何者であるかは、自分が判断するのではなく、周囲の人なりによって、いかようにも なる怖さを感じた。
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図書館の児童室で借りたのだけど、これはヤングアダルトコーナーに置く方がいいかもね。 クマがかわいそうだが、決して他人事ではないという感じ。アイデンティティーに関する内容は、ヤングアダルトには切実なものとして受け止めるのではないか。
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恐ろしいお話です。クマが冬眠から目覚めたら、そこは冬の間に人間の工場になっちゃった! しかも、いくら自分はクマだと言っても誰も認めてくれない。人間たちの持つクマのイメージと違うから、だって? そのうちクマは、工場で働かされるのですが、何より悲しいのが、クマ自身がクマのアイデンティ...
恐ろしいお話です。クマが冬眠から目覚めたら、そこは冬の間に人間の工場になっちゃった! しかも、いくら自分はクマだと言っても誰も認めてくれない。人間たちの持つクマのイメージと違うから、だって? そのうちクマは、工場で働かされるのですが、何より悲しいのが、クマ自身がクマのアイデンティティを失っていくこと。人間社会で、個性が潰されていくことへの警鐘ですね。
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