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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2024/05/29 |
JAN | 9784101052717 |
- 書籍
- 文庫
夜明けのカルテ
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夜明けのカルテ
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商品レビュー
3.9
15件のお客様レビュー
医師でありながら小説家でもある9人の短編小説が詰まった作品でした。あんなに忙しそうなのに、いつ小説書いてるんだろうって不思議に思う凄い方々。 医師であるからこそのリアルな感じが伝わってきて、とても面白かったです。 特に空中テントは、認知症の家族を介護したことある人なら誰しも共...
医師でありながら小説家でもある9人の短編小説が詰まった作品でした。あんなに忙しそうなのに、いつ小説書いてるんだろうって不思議に思う凄い方々。 医師であるからこそのリアルな感じが伝わってきて、とても面白かったです。 特に空中テントは、認知症の家族を介護したことある人なら誰しも共感出来る部分がたくさんあると思いました。施設の入所は、家族を見捨てることではなく、プロがみてくれる安全な場所にいれるという考えが広がったらいいな。 私も主人公のお母さんにとても同情しました。介護する人は、自由が奪われて当然なのか、当事者じゃない人達から見捨ててるなんて文句言われる筋合いはほんとにない。文句を言うなら1週間でいいから、在宅での介護を経験してみたらいいと思う。どれだけ大変かはやったことのある人にしか分からない。 あとは救いたくない命も面白かったです。医療従事者であれば、色んな患者がくる。犯人であろうと、被害者であろうと、どんな人であろうと病院に来たら、全力で治療をしなければならない。そこに差別はあってはならないけれど、医療者も人間だから色んな考えが浮かぶよなと改めて考えさせられました。たくさんの人の命を奪った人を救うことは、正しいのか。でも真相解明のためには、犯人に生きててもらって動機を聞き、罪を償ってもらうのがいいような気もする。難しい問題だと思いました。 こんなにたくさんの医師が書いた作品をたくさん読めて楽しかったです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とても読みやすい短編集だった 魚類譚 ちょっと異彩を感じた 闇の論文 過去に宗教が人々を救ったように、ガン代は医療が人々を救っている 空中テント 認知症の恐ろしさを知る
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明けのカルテ 医師作家アンソロジーを読みました。 9人の医師作家の短編集です。 どれも結構面白かったです。 空中テントでは、テントを張るために実家に帰った主人公が父親の認知症と直面します。 50年前に話題となった有吉佐和子『恍惚の人』を思い出します。 私の祖父も私が子供の頃認知症...
明けのカルテ 医師作家アンソロジーを読みました。 9人の医師作家の短編集です。 どれも結構面白かったです。 空中テントでは、テントを張るために実家に帰った主人公が父親の認知症と直面します。 50年前に話題となった有吉佐和子『恍惚の人』を思い出します。 私の祖父も私が子供の頃認知症で大変でした。 昔は介護施設も無かったですから大変でした。 峠を超えてきた命では天城峠を超えて早産しそうな患者を迎え入れるチームの話で、出てきた地名が河津七滝ループとか、天城峠、伊豆の踊子像とか、懐かしく思いながら読みました。 ドラマになって欲しい短編集です。
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