商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2024/05/24 |
| JAN | 9784163918457 |
- 書籍
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海を破る者
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海を破る者
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3.9
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先代の骨肉の戦いを余儀なくされ領地も地位も貧疎になった当主六郎は昔の伊予名門に返り咲く為に漁師になり船を持ち一族をまとめ始めた。仲違いから争いで家督争いが始まったが、要因は親族間での「思い違い」だったことだ。ある日、奴隷として売られて来た2人(ロシアの娘と韓国の男)からの世界の情...
先代の骨肉の戦いを余儀なくされ領地も地位も貧疎になった当主六郎は昔の伊予名門に返り咲く為に漁師になり船を持ち一族をまとめ始めた。仲違いから争いで家督争いが始まったが、要因は親族間での「思い違い」だったことだ。ある日、奴隷として売られて来た2人(ロシアの娘と韓国の男)からの世界の情勢を知り、まだ見ぬ世界に興味を持った。人は何故闘うのかと。大群の元軍との戦いでは、元軍の4千隻もの船が「野分」(台風)によって破壊し攻撃の難を逃れた。その後の六郎の行動が意外だった。人は何故戦いをするのか、いつまで、どこまでやれば戦いが治るのかを解いていたのだ。何も知らずに闘う自分(人)の愚かさを悔いていたのかもしれない。 本書で気になった言葉は、「人は何一つ身につけず生まれてくるが、多くの偏見やが我執を身につけて悪辣へと変貌していく」「人は人が故に、時に人を人と思わぬ時がある。だがそれを是とすれば人は人でなくなる」「人の愚かさの骨頂たるこの戦い」「人は受け入れ難いものを恐れ、理解しやすい道理を勝手に作り上げる生き物である」
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元寇を題材にした時代小説。戦争が人を変えて行くなかで、河野六郎は人を信じようとつとめる。その背景には、高麗人の藩とルウシのレイナとの暮らしで教えられたことがあった。 最後はあっと驚気ながら、納得の終わり方でした。
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伊予の国の御家人・河野六郎通有(こうの ろくろうみちあり)の物語。 疑心暗鬼から勃発した親族内での戦の結果、 家中で恨み憎しみが連鎖するという状況の中で、 二度目の元寇襲来を迎え撃つ。 でもただの歴史物語じゃ全然なかった。 人はなぜ戦うのか、という人類普遍のテーマがこの物語...
伊予の国の御家人・河野六郎通有(こうの ろくろうみちあり)の物語。 疑心暗鬼から勃発した親族内での戦の結果、 家中で恨み憎しみが連鎖するという状況の中で、 二度目の元寇襲来を迎え撃つ。 でもただの歴史物語じゃ全然なかった。 人はなぜ戦うのか、という人類普遍のテーマがこの物語に深い厚みをもたらしている。 さらには高麗から辿り着いた繁(ハン)と、 ルーシ(現ウクライナ?)から来た令那(レイナ)の存在が壮大な奥行きをもたらしている。 海の向こうから来た2人との交流によって 六郎や伊与の国の民たちが解きほぐされていくのは心洗われる思いがした。 そして海を越えて来た元寇に対峙して、 いわゆる河野の後築地(うしろついじ)がこんなにドラマチックに泣けるだなんて。 人を信じるという奇跡の連鎖には、最後の最後まで胸が熱くなった。
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