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関心領域
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関心領域

マーティン・エイミス(著者), 北田絵里子(訳者), 田野大輔(監修)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2024/05/22
JAN 9784152103321

関心領域

¥2,750

商品レビュー

3.7

37件のお客様レビュー

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2026/06/24

映画版に比べると随分とドライな印象が強い。 徹底した内面の描写はしつこいほどで何度か物語がどこにいて、どこに向かおうとしているのか分からなくなった。 ただそれでも露悪的にもセンチメンタルになる事もなく、淡々と(事務的とすら言っていい!)物語は進んでいく。 ナチスの所業については既...

映画版に比べると随分とドライな印象が強い。 徹底した内面の描写はしつこいほどで何度か物語がどこにいて、どこに向かおうとしているのか分からなくなった。 ただそれでも露悪的にもセンチメンタルになる事もなく、淡々と(事務的とすら言っていい!)物語は進んでいく。 ナチスの所業については既に様々な映画や小説、あるいはノンフィクションで語られているが本書は徹底して何も起きない。 疑問が浮かぶのはここまで知的なやりとりをし、人間らしい人々が未だに語られる罪を犯せたのか、だ。現在進行形で起きている世界の出来事を見て疑問だけが浮かぶ。過去、あれだけ殺されてもまだ殺し足りないのかと。

Posted by ブクログ

2026/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

誰にも感情移入できずに終了。 ユダヤ人でありながら収容所で役割を与えられいるシュムル視点の部分が収容所の惨状を直接的に表現しているが、そのシュムルですら、後半知り合いの子に嘘をつき、死へと見送ってしまう。ただシュムルはハンナを殺しはしなかったんですね。 何もできないでいると、色々な感覚が麻痺してしまうのだろうなというのは、他の登場人物を見ていても思う。 俯瞰するように読みながら、50キロ先からの腐臭がするとか、庭の外では無数の悲鳴が聞こえるとか、蛇口を捻ると黄色い水が出てくるとか、そう言う部分にゾワゾワしながらも、 登場人物たちの何とも言えない小ささが、皮肉の部分なのかなぁ…… 読んでいて気持ちのいいものではない。 パウル・ドルの滑稽さも、やはり周囲の悲惨な現状を考えると笑えなくて、 この本は全編にわたり、読者が楽しむのを拒み、あの出来事が決してエンタメになることはないと、伝えているのかも知れない。

Posted by ブクログ

2025/12/19

冒頭、主人公の男が司令官の妻に恋に落ちる瞬間の鮮烈さに、一生記憶に残りそうなくらい強い衝撃を受けた。強制収容所の隣で繰り広げられる物語にまさかこのような描写があるとは思いもよらない。 "苦しいほどの憧れ。それに卑小で価値のない人間になった気分。" そんな感...

冒頭、主人公の男が司令官の妻に恋に落ちる瞬間の鮮烈さに、一生記憶に残りそうなくらい強い衝撃を受けた。強制収容所の隣で繰り広げられる物語にまさかこのような描写があるとは思いもよらない。 "苦しいほどの憧れ。それに卑小で価値のない人間になった気分。" そんな感情に包まれるトムゼンが、国家をあげての大虐殺に加担する傍ら(彼もまた歯車の一部でしかないが)、恋に現を抜かす様子に違和感と嫌悪感が止まらない。しかし、そんな彼を通して見えてくるものがあるというのが驚きだ。 映画とは全くの別物でそれにも驚いたが、映画を観た時同様に強烈なストレスを感じた。 この気持ちを忘れないようにしたい。

Posted by ブクログ

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