商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2024/05/17 |
| JAN | 9784088932378 |
- コミック
- 集英社
キングダム(72)
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キングダム(72)
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桓騎との死闘を終えた秦軍が、なおも趙北部に挑む「第二次北部攻略戦」。72巻はまさにその “再出発の緊張” に満ちた一冊だった。宜安を落として勢いはある。しかし巻全体に漂うのは、勝利の余韻ではなく、むしろ「これから本当の地獄が始まる」という空気。読んでいてずっと腹の底がざわついた。...
桓騎との死闘を終えた秦軍が、なおも趙北部に挑む「第二次北部攻略戦」。72巻はまさにその “再出発の緊張” に満ちた一冊だった。宜安を落として勢いはある。しかし巻全体に漂うのは、勝利の余韻ではなく、むしろ「これから本当の地獄が始まる」という空気。読んでいてずっと腹の底がざわついた。 秦軍は総大将・王翦のもとに総勢25万を集め、武城・番吾へ向かって進軍する。飛信隊、玉鳳隊、楽華隊も再び前線に並び、それぞれが桓騎喪失後の戦いに挑む覚悟を固めていた。信も王賁も、もう昔のような若々しい勢いだけではない。仲間を失い、重い現実を知り、それでも前へ進む“将としての顔”が72巻でははっきり感じられた。 一方の趙は、国としては混乱の真っ只中だ。李牧追放と復帰を巡る政争は激しく、無能な王は迷走を続けている。それでも戦場だけは異様なほど盤石だった。 李牧が配置するのは、国門・武城と番吾という二重の巨大な防衛線。そしてその奥には不敗の将・司馬尚率いる青歌軍が控える。李牧は焦らず、動かず、ただ「秦軍が疲弊するのを待つ」という恐ろしい戦略を敷いていた。 72巻で最も印象的だったのは、趙軍がまだ動いていないのに、秦軍がすでに“追い込まれ始めている”ことだ。敵が強いという以上に、李牧の布陣全体から漂う圧。静かで、冷たくて、逃げ場のない地形と城郭。「ここから先は、生半可な覚悟では死ぬ」 その緊張がページから立ち上るようだった。 秦軍側では、飛信隊・玉鳳隊・楽華隊の三隊がそれぞれの役割を果たしながら前線へ。特に、信と王賁の関係性が良かった。互いに言葉少なだが、確かな信頼と意地がそこにある。桓騎亡き後の秦軍は弱くなったのではなく、むしろ「新しい柱が育ち始めた瞬間」を見せられた気がした。 壁軍が補給や地形の不利に苦しみながらも戦線を維持しようとする場面も、戦争の現実を鋭く突いていた。華々しい武将だけでは戦は成り立たない。その重さも72巻は丁寧に描いている。 そして何より、72巻の核心は「李牧が敷いた巨大な守備網をどう突破するのか」という問いだ。宜安の勝利は入り口にしか過ぎず、本当の戦いはここから始まる。武城・番吾、そのさらに奥の青歌。 秦軍は、あまりにも長く、あまりに重い戦いへ足を踏み入れた。 読み終えた時に残ったのは、“高揚”ではなく“覚悟”。勝てるかどうかではなく、進むしかない秦軍の背中が焼きつく巻だった。 72巻は、番吾戦の幕が静かに上がる“前夜の緊張”そのもの。ここから始まる戦いは、桓騎戦とは別の意味で、秦軍の命運を揺るがす大勝負になる。 次巻が怖い──でも、ページをめくるのが楽しみで仕方ない。
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マンガは快調に続いています。それにしても、始皇帝を名乗るまで、あと何年かかるのでしょうね。 感想がついていけていません(笑)。あほブログに、まあ、少しづつ書いています。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202406...
マンガは快調に続いています。それにしても、始皇帝を名乗るまで、あと何年かかるのでしょうね。 感想がついていけていません(笑)。あほブログに、まあ、少しづつ書いています。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202406260000/
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