商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2024/03/11 |
JAN | 9784480439406 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
4.7
7件のお客様レビュー
同じ思想のもとに集まった仲間の内にも歴然とある男女の格差。それを見つめる著者の鋭い目は、時に自分自身にも厳しく向けられる。と同時に、貧しさや暗い過去を抱えて生きる市井の人々を肯定的に描く強さやあたたかさも持ち揃えている。どの作品も最後の余韻が深く、どこまでも静かに響いてくる。
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短篇集。敗戦の影がどの作品にも暗くのしかかっている。発表順に並べられているので、愚かで醜い戦争が行われようとする気配が漂うときから、戦中に戦地を慰問したとき、敗戦後に戦争協力者として批判され続けるなかで自省していく過程が手に取るようにわかる。そのような編集をされた佐久間文子さん...
短篇集。敗戦の影がどの作品にも暗くのしかかっている。発表順に並べられているので、愚かで醜い戦争が行われようとする気配が漂うときから、戦中に戦地を慰問したとき、敗戦後に戦争協力者として批判され続けるなかで自省していく過程が手に取るようにわかる。そのような編集をされた佐久間文子さんの編者解説も素晴らしい。一番こころに響いたのは、佐久間さんが「異色作」と解説で述べている『乾いた風』。戦争というものが、一見善良な人々を、どれだけ醜く悲しく卑小な存在に貶めるかを、この短編小説は教えてくれる。
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