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父の革命日誌
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父の革命日誌

チョン・ジア(著者), 橋本智保(訳者)

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父の革命日誌

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/02/27
JAN 9784309208985

父の革命日誌

¥2,310

商品レビュー

4.4

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2025/10/30

父親がパルチザンであることによって父親との関係がよそよしくなった娘が父の死、葬儀をきっかけとしていろんな人びとと出会う、もしくは再会する。その人間たちを通して、娘が自分の知らない父親のよい人柄を知り、謙虚になって父親との和解を果たしていく。その過程がわたしの心に染み渡った。主人公...

父親がパルチザンであることによって父親との関係がよそよしくなった娘が父の死、葬儀をきっかけとしていろんな人びとと出会う、もしくは再会する。その人間たちを通して、娘が自分の知らない父親のよい人柄を知り、謙虚になって父親との和解を果たしていく。その過程がわたしの心に染み渡った。主人公は父親がパルチザンであることに父との葛藤の要因を見ていた。しかし、後世よりも人間が情熱的だったパルチザンと彼らをめぐる韓国の現代史なしでもリアルに、そして普遍的に意味をもつ父と娘との誤解を描くその筆致には見事だと言うほかない。

Posted by ブクログ

2024/11/30

“死んでもおしまいではないらしい、と私は思った。生は死によって、誰かの記憶の中によみがえるものなのだと。ということは、和解や赦しもまた可能なのかもしれなかった。”(p.220)

Posted by ブクログ

2024/11/15

父が亡くなった。パルチザンだった父が電信柱に頭を打って亡くなった。一人娘のアリは喪主を務めないといけない。弔問客が来ると喪主が相手をする。この三日間で会ったことの無い人たちと会い、知らなかった父の話を聞いた。それはパルチザンとして闘争に入って、朝鮮戦争後も独裁政権のために牢獄に長...

父が亡くなった。パルチザンだった父が電信柱に頭を打って亡くなった。一人娘のアリは喪主を務めないといけない。弔問客が来ると喪主が相手をする。この三日間で会ったことの無い人たちと会い、知らなかった父の話を聞いた。それはパルチザンとして闘争に入って、朝鮮戦争後も独裁政権のために牢獄に長いこと囚われていた父を知ることだった。その当時「連座制」といって本人以外の家族や親戚にまで法の統制を行った。そのために父の弟の人生は苦難に満ちたものになった。それを叔父は許せなく、父とは犬猿の仲となった。葬儀の期間、親戚一同、パルチザン時代を共に生きた人たち、両親と縁のある地域の人たちが次々に登場して父との思い出を語る。革命の為に生きた父は、縁のある人たちに手を差し出す人でもあった。たとえ自分たちにその余裕がなかったとしても…。

Posted by ブクログ