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この村にとどまる 新潮クレスト・ブックス
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この村にとどまる 新潮クレスト・ブックス

マルコ・バルツァーノ(著者), 関口英子(訳者)

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この村にとどまる 新潮クレスト・ブックス

2,365円

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2024/01/31
JAN 9784105901929

この村にとどまる

¥2,365

商品レビュー

4.2

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みんなの感想まとめ
  • 村の歴史と記憶
  • 言葉の力と教育
  • 戦争とアイデンティティ
  • ダム建設の影響
  • 地下での秘密の授業
  • トリーナの奮闘と使命
  • 美しいチロルの風景
  • 母語を守る戦い
  • 人間の感情と歴史
  • 教育と文化の継承

物語は、ダム建設によって消えゆく村の歴史を背景に、主人公トリーナの人生を描いています。彼女は戦争や言語政策に翻弄されながらも、母語を愛し続け、地下で子どもたちにドイツ語を教える教師としての使命を全うしようと奮闘します。トリーナの壮絶な人生を通じて、村の人々の運命や彼らが守り続けてきたものが、いかに簡単に壊されるかが伝わってきます。美しい描写と静かな文体が、読者を物語の世界に引き込み、歴史の大きなうねりの中での人間の感情を深く考えさせます。物語には救いがないものの、個々の感情や生きる力が強く響き、今の私たちにも共鳴するテーマが描かれています。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/08/26

湖面に現れる教会の鐘楼。表紙の美しい写真に魅せられるが、ダム湖の底に消えたクロン村(北イタリア、チロル地方)の歴史を辿ると、それは哀しみの象徴のように見える。 1923年、主人公のトリーナはクロン村でドイツ語教師をめざすが、ファシズムの台頭により職も言語も奪われる。その後のヒト...

湖面に現れる教会の鐘楼。表紙の美しい写真に魅せられるが、ダム湖の底に消えたクロン村(北イタリア、チロル地方)の歴史を辿ると、それは哀しみの象徴のように見える。 1923年、主人公のトリーナはクロン村でドイツ語教師をめざすが、ファシズムの台頭により職も言語も奪われる。その後のヒトラーの介入で「偉大なる選択」を迫られた村人は、ドイツに行く者、村にとどまる者に分断される。 夫と村に残ったトリーナは、最愛の娘と生き別れてしまい…。 物語は、トリーナが娘への届かぬ手紙を書く形で描かれる。時代に翻弄された人々の姿、特にトリーナの家族の深い苦悩を知り辛くなった。 重厚で読み応えある作品だと思う。 ダム工事が再開された 5m、15m、21mと 水位はどんどん上昇し… 私たちの村は  ダムの底に 沈んだ トリーナは「言葉こそが私を救ってくれる」と信じていた。隠れて子どもたちにドイツ語で勉強を教えたり、兵役を逃れる夫と山で暮らした。 目の前で村が沈んでいく…。辛い経験を重ねても前を向いて生きていく逞しい女性だと感じた。 リーパリ島に送られた親友、バルバラはどうなったのだろう。その後を知りたい。

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2026/08/25

イタリアとオーストリアにまたがる南チロル地方では、昔から周囲の国に翻弄され続けてきた。本作では、第二次世界大戦前後のイタリアのファシズム、ドイツのナチズムの脅威を何とかくぐり抜けてきた村が、戦後の政策により、ダムの底に沈んでゆく歴史を1人の女性の視点で描いている。 静かで美しい筆...

イタリアとオーストリアにまたがる南チロル地方では、昔から周囲の国に翻弄され続けてきた。本作では、第二次世界大戦前後のイタリアのファシズム、ドイツのナチズムの脅威を何とかくぐり抜けてきた村が、戦後の政策により、ダムの底に沈んでゆく歴史を1人の女性の視点で描いている。 静かで美しい筆致が、かえって悲惨な歴史を際立たせている。 現在ダム湖「レージア湖」は観光地になっているそうである。

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2026/08/25

読み終えてから、この物語はわずか30年ほどの期間の事を描いていたのか、と驚いた。時代とこの土地のある場所ゆえに夫エーリヒに先立たれたトリーナ。イタリアにあるドイツ語圏の小さな村はファシズムの台頭により言葉を奪われる。さらにダム建設の計画が蒸し返される。情報は限られ、イタリア語での...

読み終えてから、この物語はわずか30年ほどの期間の事を描いていたのか、と驚いた。時代とこの土地のある場所ゆえに夫エーリヒに先立たれたトリーナ。イタリアにあるドイツ語圏の小さな村はファシズムの台頭により言葉を奪われる。さらにダム建設の計画が蒸し返される。情報は限られ、イタリア語での広報、村人の人権を無視する行政にエーリヒは抵抗、トリーナは彼を支えるが、戦争とダム建設で、村は分裂して行く。 美しい景色の下に隠された悲しい史実を徹底的に調べ、濃厚な物語を与えた作者はすごい。どこの国の戦争も人々を苦しめ、追い詰めるものだと突きつけられる。 それにしてもヨーロッパの歴史も複雑怪奇なんだなぁ。途中まで、ヒトラーが救世主のように扱われていた。恐るべしプロパガンダ。

Posted by ブクログ

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