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ナイン・ストーリーズ 河出文庫
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ナイン・ストーリーズ 河出文庫

J.D.サリンジャー(著者), 柴田元幸(訳者)

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ナイン・ストーリーズ 河出文庫

891

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2024/01/10
JAN 9784309467931

ナイン・ストーリーズ

¥891

商品レビュー

4

27件のお客様レビュー

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2025/11/16

字面を追うだけだと監視カメラの録画映像を流し見ているような感覚に陥る 登場人物の心情描写が大胆に切り捨てられ、説明自体が非常に少なく、いきなり物語の渦中に放り出されるのが面白い(会話や行間から滲み出る情報の量や密度はエグい) 目当ては笑い男だったけどエズメがよかった、また再読した...

字面を追うだけだと監視カメラの録画映像を流し見ているような感覚に陥る 登場人物の心情描写が大胆に切り捨てられ、説明自体が非常に少なく、いきなり物語の渦中に放り出されるのが面白い(会話や行間から滲み出る情報の量や密度はエグい) 目当ては笑い男だったけどエズメがよかった、また再読したい

Posted by ブクログ

2025/10/28

映画『ライ麦畑の反逆児』と乗代雄介『本物の読書家』の「未熟な同感者」でサリンジャーに興味が湧いてからの、小説ライ麦畑を読み、そしてこの短編集。 何も知らずにこれを読んだら「え?どういうこと?」で投げ出しているかもしれない。この「え?」を知りたくてもう一度読み返してみて少しわかって...

映画『ライ麦畑の反逆児』と乗代雄介『本物の読書家』の「未熟な同感者」でサリンジャーに興味が湧いてからの、小説ライ麦畑を読み、そしてこの短編集。 何も知らずにこれを読んだら「え?どういうこと?」で投げ出しているかもしれない。この「え?」を知りたくてもう一度読み返してみて少しわかってくるのが楽しかった。というか一篇読むたびに次はどんな話が待ってるんだろ?という楽しみがわいてくるのが心地が良かった。最初の「バナナフィッシュ日和」ではラストシーンで「は?」って口に出して言った、小説で初めて。「ディンギーで」では父親がカイクkikeだって言われたんだ!という下りなんか全然わからなくて、調べたりしたらそういうことなのか~とか、なかなか掴みづらいところもあったり。好きなのは「エズメに、愛と悲惨をこめて」「テディ」。再読したらより好きになりそうなそんな作品に出会えました。 ちなみに映画でバナナフィッシュ日和のタイトルについて出版社の人とサリンジャーが会話する場面があって、 出版社「バナナフィッシュは2語では?」 サリンジャー「1語でないと」 出版社「なぜ?」 サリンジャー「意味を限定したくない」 というのがあって、サリンジャーかっこいいと思った。

Posted by ブクログ

2025/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

某少女漫画の話の元になった作品を読みたかったので手に取りました。 お気に入りは、笑い男・エズメに、愛と悲惨をこめて・テディです。 特に『エズメに、愛と悲惨をこめて』が大好きで、サリンジャーが好きになりました。 心も身体もボロボロの酷い状態の時に、たった一度しか会っていない幼い姉弟からの手紙を見た時のXの心情を思うと泣けます。本当の身内さえ戦場に身を置いていた自分を心配してはいなかったのに、自分を案じてお父さんの形見である時計まで送ってくれたエズメは本当に良い子だと思います……。 初めは何の話か分からないけれど、なんでか読み進めてしまう魅力がありますね……他の作品も読みたいと思います!

Posted by ブクログ