ナイン・ストーリーズ の商品レビュー
細かな描写が多いからか、物語を掴むのが難しかったです。何度も同じとこを繰り返して読んじゃったり。ただ、それが魅力なのかもしれない。 理解しよう、分かろうとするのではなく、文字を追ってニュートラルな心で感じることで楽しめる本だと思う。最初の禅問答に惹きつけられて購入した自分を褒めた...
細かな描写が多いからか、物語を掴むのが難しかったです。何度も同じとこを繰り返して読んじゃったり。ただ、それが魅力なのかもしれない。 理解しよう、分かろうとするのではなく、文字を追ってニュートラルな心で感じることで楽しめる本だと思う。最初の禅問答に惹きつけられて購入した自分を褒めたい。
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はるか昔の学生時代に読もうとしたけど、冒頭のバナナフィッシュで面喰らってしまってそのままになっていたと思う。 新訳になっていたのもあって今回は再チャレンジしたわけだけど、思った以上に楽しめた。特に「ディンギーで」の母子の関係が沁みるのと、「エズメに」の弟チャールズがリアルで可愛い...
はるか昔の学生時代に読もうとしたけど、冒頭のバナナフィッシュで面喰らってしまってそのままになっていたと思う。 新訳になっていたのもあって今回は再チャレンジしたわけだけど、思った以上に楽しめた。特に「ディンギーで」の母子の関係が沁みるのと、「エズメに」の弟チャールズがリアルで可愛いのが印象的。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『存在のすべてを』に登場した青年が読んでいた本というのでどんな内容なのか興味を持って借りて読んだら戦争帰還兵の書いた狂気の本だった笑 著者の代表作のうちの選別された9作品というこのタイトル、こんな短編があとどれだけあるのかと思うとぞっとする。とにかく字を追って完読することだけを目標にして読んだのだけど、これももっと時間的余裕もあって一日に数ページ、何度も重ねるように読み返していくともっと味わい深い印象になったのかもしれないなぁとあとがきを読んで思った。それなら『存在のすべてを』で高校生の男女が読んでいる設定も生活時期的にもハマるのかもしれない。最初は強調点が延々とつけられているから何かの韻や言葉遊びかと思ったが違ったようで、セリフの発声時のアクセントのようなものらしく、そう思って読み返してもやっぱりよくわからん。 とりあえず大まかな感想としては戦争行ってどこか一本切れたんだろうな。
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面白かった!…とは言えない。 1つ1つのストーリーには一気に読ませる力を感じるが、だから何? 最後まで読んでも、何だったのこの話? となる。 たぶん一回読んだだけでは見つからないものがあるのだろう。 そしてそれを確かめるために、また最初から読みたいと感じさせる不思議な魅力がある...
面白かった!…とは言えない。 1つ1つのストーリーには一気に読ませる力を感じるが、だから何? 最後まで読んでも、何だったのこの話? となる。 たぶん一回読んだだけでは見つからないものがあるのだろう。 そしてそれを確かめるために、また最初から読みたいと感じさせる不思議な魅力がある。
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20年ぶりに再読。 別訳版を20年以上前に読みましたが新たな気持ちで手に取りました。 面白いわけでもなく、ワクワクするわけでもなく、感動するわけでもない。エンタメ要素もないが✫5 読後は大きな喪失感がありつつも不思議な満足感を味わえます。 訳者が異なるとはいえ同じ小説を2...
20年ぶりに再読。 別訳版を20年以上前に読みましたが新たな気持ちで手に取りました。 面白いわけでもなく、ワクワクするわけでもなく、感動するわけでもない。エンタメ要素もないが✫5 読後は大きな喪失感がありつつも不思議な満足感を味わえます。 訳者が異なるとはいえ同じ小説を2回読むのは初めての事です。 内容はあまり覚えていませんでしたが心が2回目を欲したのでしょう。 ✫蛇足✫ サリンジャーを読むのであればまずはナイン・ストーリーズを読んでいただき、1〜7篇が好きな方はフラニーとゾ(ズ)ーイ、8、9篇が好きな方はライ麦畑をおすすめします。
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一撃の銃声で終わる衝撃的な一遍から始まります。 時代背景を現在より遡ることになるので、想像力と予備知識が欠けていると読みづらさを感じると思います。サリンジャーの描く文章は味わい深く、わざわざ悪い言い方をすれば、近年の小説が薄っぺらく感じます。要はそれくらいのものです。
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2024年6月1日、映画「マイニューヨークダイアリー」観てサリンジャーを知り。攻殻機動隊の笑い男の元になった話が収録されてるとの事。
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中学生の時に初めて読んでから、何度も繰り返し読んでいるのだけれど、9つの話のどれもまるで短篇映画を観ているよう。 「笑い男」が「がんばれ!ベアーズ」っぽい。 どれも好きだけれど、「エズメに、愛と悲惨をこめて」が特に好きで、戦争で心を病んだXがエズメの手紙を読んで望みを見出だす所が...
中学生の時に初めて読んでから、何度も繰り返し読んでいるのだけれど、9つの話のどれもまるで短篇映画を観ているよう。 「笑い男」が「がんばれ!ベアーズ」っぽい。 どれも好きだけれど、「エズメに、愛と悲惨をこめて」が特に好きで、戦争で心を病んだXがエズメの手紙を読んで望みを見出だす所が良い。エズメの弟もキュートに描かれていて、サリンジャーは子どもの振る舞いを書くのが上手だな、と思う。 あと、グラース家のメンバーがちょいちょい出てくるのも良いです。
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普段は選ばないアメリカ文学。 好きな本屋さんが1ページのみを紹介していて、わずかそれだけで興味を持って購入。 1951年に発表されたとのこと、令和から遠い時代+サリンジャーの独特の世界観に、久しぶりに現実離れした読書体験ができて満足です。自分の経験と交わったことのない物語は、読み...
普段は選ばないアメリカ文学。 好きな本屋さんが1ページのみを紹介していて、わずかそれだけで興味を持って購入。 1951年に発表されたとのこと、令和から遠い時代+サリンジャーの独特の世界観に、久しぶりに現実離れした読書体験ができて満足です。自分の経験と交わったことのない物語は、読み進めるのに苦戦した部分もあったが、、些細なことで躓きそうになったときにここが世界のすべてではないのだと思い出させてくれるような一冊かなと感じます。
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サリンジャー作品を初めて読んだ。サリンジャーを読みたい。ではなく、柴田先生の翻訳を読みたい。というのがモチベーションだった。 前半3作品まで読んだ時点では何が面白いのかわからず投げ出そうかと思った。 投げ出す前に一度作品から離れて柴田先生のあとがきと他の人が書いたレビューを数件読...
サリンジャー作品を初めて読んだ。サリンジャーを読みたい。ではなく、柴田先生の翻訳を読みたい。というのがモチベーションだった。 前半3作品まで読んだ時点では何が面白いのかわからず投げ出そうかと思った。 投げ出す前に一度作品から離れて柴田先生のあとがきと他の人が書いたレビューを数件読んで、自分の読み方が良くないと考えを改めた。 ナイト・オン・ザ・プラネットとパルプ・フィクションは作品に期待するものがまったく別なのはちょっと考えればわかることだが、私の場合はパルプ・フィクションに慣れきってしまっていて、つい無意識でナイト・オン・ザ・プラネットにパルプ・フィクションを期待してしまっていたと自覚した。もう少し登場人物の気持ちに寄り添って読んでみたら最初の3作品の感じ方も随分変わって胸がギュッとなった。
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