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星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選 創元SF文庫
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星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選 創元SF文庫

アンソロジー(著者), フレッド・セイバーヘーゲン(著者), キース・ローマー(著者), 中村融(編者)

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星、はるか遠く 宇宙探査SF傑作選 創元SF文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2023/12/18
JAN 9784488715069

星、はるか遠く

¥1,320

商品レビュー

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2025/03/18

星、はるか遠く。 タイトルと表紙からジャケット買いしました。とても面白かったです。 地球を後にして、宇宙の深淵に旅立った人類の話。宇宙の果てで、彼らが見たものとは。 宇宙探査SF短編集。9つの短編が含まれています。 『故郷への長い道』 宇宙探査定艇クレメンタインの乗員、マーテ...

星、はるか遠く。 タイトルと表紙からジャケット買いしました。とても面白かったです。 地球を後にして、宇宙の深淵に旅立った人類の話。宇宙の果てで、彼らが見たものとは。 宇宙探査SF短編集。9つの短編が含まれています。 『故郷への長い道』 宇宙探査定艇クレメンタインの乗員、マーティは、太陽系の果ての果てで、細長いXと呼ぶ岩塊を見つける。岩塊に近づいたマーティが見たものは。 『風の民』 宇宙船スターホウム号で出産したヘレンは幼き子ロビンと共に、緑の惑星に取り残される。幼児は、恒星間移動のハイパードライブに耐えきれないためだ。緑の惑星にて、母と子は脅威を体験する。 『タズー惑星の地下鉄』 フリッツ・ヴァン・ヌーン中尉は、べリング大佐に召喚され、惑星タズーに赴く。かつてのタズー人が作った遺跡を解読し、地獄のような砂嵐の中、地表に人類の橋頭堡をつくるためだ。ヌーンは、残された地下鉄の遺跡から、タズー人の動力源や滅んだ理由を探ろうとする。 『地獄の口』 ある惑星の地表を探検するケッタスたちは、地表の窪地を調査しようとする。ただし、その窪地には底がなく、中に進もうとする人間はみな精神に異常をきたしていく。 『鉄壁の砦』 ある惑星の鉄壁の砦に赴任したベイリス。砂の惑星の上の堅牢な砦であった。防備をきちんとそなえようとするベイリスに砦の隊長であるプライス大佐は何もするなという。そもそも砦を襲おうとしている敵とは。 『異星の十字架』 ウェスカー星に住む交易商人ジョン・ガースは,純朴で論理的なウェスカー人に対して知識を教えていた。ガースを慕うウェスカー人。 そこにある日、神父のマークがウェスカー星を訪れ、布教を行おうとする。神を信じたウェスカー人たちは、残酷な方法で奇跡を起こそうとする。 『ジャン・デュプレ』 ウトワード星に入植しようとする人類。しかしそこにはクラハリ人が既に住んでいた。クラハリ人の習わしのため、数年に一度人類とは闘争になる。ある年のクラハリ人の大規模闘争に巻き込まれた、伍長と少年ジャン・デュプレの物語。 『総花的解決』 星務省のサンダーストローク次官に、グローク人とスロックス人のユドール星をめぐる争いの仲介を命じられたマニャン。操縦士のレティーフと共に、ユドール聖域に赴く。グロークのスリス提督もスロックスのオッキョック将軍の諍いに巻き込まれ、ユドール星に不時着する。ユドール星で2人が出会ったものとは。 『表面張力』 人類という種を、宇宙のあらゆる箇所にばら撒こうとする播種船。ハイドロット星にて難破してしまう。シャヴィウ博士のもと、その星にて適した形式で変形順化(パントロール)させた人類の種を残そうとする。やがて数世代後、生まれた人類たちは…。 物語を読む楽しみってたくさんあると思います。 没頭して時を忘れる楽しみ、謎解きをする楽しみ、登場人物や状況に共感する楽しみ、追憶できる楽しみ。 時にはこの地上から離れて最果ての場所に行ってみたいと思う時もあると思います。宇宙の果てや、時の果て…。 そんな感覚を味わえる作品です。 銀河の果てに、あなたも行ってみませんか。

Posted by ブクログ

2025/02/23

短編を読もう!第5弾はアンソロジー作品。 以前読んだ宇宙系SFは、時の流れについていけなくて、しばらくこの類いには手をつけていなかったんだけど、短編ならいけるかと思って読んだ。 人類が宇宙に進出したら何が起きるか…というSF短編集。 古めの物語が収録されていて、9編のうち2編...

短編を読もう!第5弾はアンソロジー作品。 以前読んだ宇宙系SFは、時の流れについていけなくて、しばらくこの類いには手をつけていなかったんだけど、短編ならいけるかと思って読んだ。 人類が宇宙に進出したら何が起きるか…というSF短編集。 古めの物語が収録されていて、9編のうち2編が本邦初訳。雑誌に掲載されたきりの作品が4編、入手困難な状態が続いていた作品が3編というラインナップ。 最初の物語は「故郷への長い道」(初訳) 主人公が冥王星で見つけた難破船の中に、天文学的な時間をかけて△△へ戻ろうとしている◯◯を見つける。 短いけれど、引き込まれる話で、宇宙への畏怖の念を覚えた。 3編目の「タズー惑星の地下鉄」 砂嵐と雷の惑星タズーで見つけた地下鉄。二百万年前、タズー人が使っていた状態を復元しようと奮闘する人間たち。タズー人が滅んだ謎や電気をどうやって使うかなど、現代に通じるものがあった。地球の環境破壊についても考えさせられる部分がある。 期待以上に面白くて、これが本のタイトル候補だったのも納得。 5編目の「鉄壁の砦」 SF界に女性作家が進出してきた頃のマーガレット・セント・クレアの作品。一見平穏そうに見える中、見えない敵に備える。精神的にやられそうな話。結構怖い。 6編目の「異星の十字架」 宗教×宇宙SFという珍しそうな掛け合わせ。ウエスカー星に住むウエスカー人は知識欲旺盛。商人ガースはウエスカー人と関わる中で色々教え、ウエスカー人の可能性を引き出していく。そんな時やってきたマーク神父。無神論者のガースと神父のマークが話すこと、どちらが正しいのか知識欲旺盛なウエスカー人は迷う。法論の末、宗教でいうところの奇跡を信じるためには実際に試してみるしかないという結論にウエスカー人は辿り着き…××× これはもう、衝撃と悲しさで溢れていた。宗教と科学、どちらが善とか悪とかではなく、どう使っていくかという智慧が大事だと思った。かなりの良作。 他にも話す草花が登場する話や、異星人との紛争、水の中で呼吸するようになった記憶を失った人類などの話があって、粒揃いのアンソロジーだった。ハッピーエンドはないけど、人間は相変わらず人間で(?)なんか感心した。 短編で慣れたところで、長編の宇宙系SFに挑戦しようと思うんだけど何がいいかしら…。有名どころだと『星を継ぐもの』か『宇宙戦争』あたりかな?(悩)

Posted by ブクログ

2024/05/01

SF。宇宙探査SF。短編集。 これはハッキリと自分好みのテーマ。 「埋もれた秀作をふたたび世に出す」ということも本書の目的ということで、貴重な作品ばかりで、作家の顔触れも新鮮。 「表面張力」を中心に、好きな作品ばかり。大満足。 以下、特に好きな作品 フレッド・セイバーヘーゲン「...

SF。宇宙探査SF。短編集。 これはハッキリと自分好みのテーマ。 「埋もれた秀作をふたたび世に出す」ということも本書の目的ということで、貴重な作品ばかりで、作家の顔触れも新鮮。 「表面張力」を中心に、好きな作品ばかり。大満足。 以下、特に好きな作品 フレッド・セイバーヘーゲン「故郷への長い道」 冥王星の彼方で遭遇した物体の正体は。壮大な目標に向かって地道に生きる人々の姿が美しい。 マリオン・ジマー・ブラッドリー「風の民」 とある惑星に残された母子の物語。ファンタジー感が強め。世界観が好み。 マーガレット・セント・クレア「鉄壁の砦」 砦の管理を任された軍人。何から砦を守っているのか。静かで冷たい作品だが、結末はなかなか怖い。 ハリー・ハリスン「異星の十字架」 宗教SF。ブラックな結末がとても好き。かなりの良作。 ジェイムズ・ブリッシュ「表面張力」 本書の中心となる中編。小さな水場で生きる、更に小さな人類。魅力的な世界をつくり、独自の社会を構築し、神秘的な冒険も描く。傑作。1967年にシリーズが一冊の本になっているとのこと。新訳での復刊をお願いします。

Posted by ブクログ