商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/12/14 |
JAN | 9784065338728 |
- 書籍
- 新書
顔に取り憑かれた脳
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顔に取り憑かれた脳
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
『#顔に取り憑かれた脳』 ほぼ日書評 Day817 新書版の理系書。巻末の参考文献リストだけで10ページというかなり真面目な本だが、内容は読みやすい。 人の目には"白目"がある。他の動物では皆、目がまん丸(黒目しか見えない)か、霊長類で"白目&...
『#顔に取り憑かれた脳』 ほぼ日書評 Day817 新書版の理系書。巻末の参考文献リストだけで10ページというかなり真面目な本だが、内容は読みやすい。 人の目には"白目"がある。他の動物では皆、目がまん丸(黒目しか見えない)か、霊長類で"白目"が見える種類でも「白」ではなく体色と同じ(褐色)である。 "白目"が白いと、黒目との比較で、目がどこを向いているかが一目瞭然となり、外敵から身を守るにおいて著しく不利である。 一方で人類はこの白い"白目"を目配せといった意思疎通に使うことで、集団による狩猟等に有利に働かせたと推測される。 といったエピソードの紹介から始まり、赤ちゃんが人の顔を認識できるようになる時期、鏡に映った自分を認識できる動物の種類(魚にもそうした種がいるというのは驚き)、動物の中でも犬にのみ表情を動かす筋肉が発達している(狼にも猫にもない)、さらに古くはプリクラ、近年はスマホアプリで自分の顔や体型を修正せずにはいられない人間のサガ等、人が人としてコミュニケーションできるために備わった様々な認識能力を平易に紐解いてくれる。 https://amzn.to/4e6DgY8
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∵ という記号だけでも、何となく顔に見える。これが人間の脳機能であるが、本書は、こうした顔に関する最新研究の四方山に触れる内容だ。なんでそんな風に顔を認識する事が重要なのか、自他にとって顔の見え方はどう違うのか、表情の重要性、どれだけの数の顔を認識できる能力があるのか、などなど...
∵ という記号だけでも、何となく顔に見える。これが人間の脳機能であるが、本書は、こうした顔に関する最新研究の四方山に触れる内容だ。なんでそんな風に顔を認識する事が重要なのか、自他にとって顔の見え方はどう違うのか、表情の重要性、どれだけの数の顔を認識できる能力があるのか、などなど。美しい顔とは。 ー 紡錘状回、後頭顔領域、下側頭回の3つの領域が、それぞれ顔の要素と構成(全体配置)のどちらの情報表現により深く関わっている。…誰にでもパレイドリア現象は起きるので、人面魚ブームが起きるわけなのですが、レビー小体型認知症では、この錯視が特徴的な症状の一つとなっています。例えばなんでもない模様が顔に見えたり、壁の黒い点々が虫に見えてしまったりする、というケースなどです。 誰にでも、黒い点やシミが顔に見える機能が備わっている。これは、生きる上で必要な機能だったという事が本書で説明される。乳幼児が顔を持つものを識別できる必要が最初にあるからだ。 ー 人が知っている顔の数は、およそ5000人と推定されました。人間が維持できるソーシャルネットワークのサイズは100~250人と言われていますので、その数十倍もの顔を人は覚えることができるのです。このように大勢の人の顔を覚える能力があるおかげで、私たちは、世界を大きく広げることができるのです。ただし、顔を覚えている数の個人差はとても大きいようで、この研究では、人によって1000人から1万人の幅がありました。 ロビンダンバーの仮説ではネットワークで150人程度との事だが、認識するだけならば、人間の脳は5000人までいけるらしい。でも、名前まで5000人覚えられるだろうか。恐らく、この人見たことあるな、程度の話だろう。それならば納得感がある。 これも面白いなと思ったのは、以下の内容。 ー ニック・イーらは、アバターの見た目が、そのユーザーの気持ちや行動に影響を与えることを、ギリシャ神話に出てくる変幻自在に姿を変える神、プロテウスにちなんで「プロテウス効果」と名付けました。このプロテウス効果のすごいところは、アバターを1分間ほど操作しただけで、瞬時に自己評価が変化し、行動変容が起きる点です。アバターをツールとして使いこなしているだけでなく、自己の一部として取り込んでいるのです。 自己認識を向上すると人の態度が変わる。人間は顔や見た目に敏感であり、その見た目で瞬時に自己を含めた序列化をするような社会性機能が備わった生き物だ。顔に特化した興味深い内容だった。
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顔の写真加工の評価が、他人の顔に対するものと自分の顔に対するもので違う(自分の顔には強い加工を好む)とかって話はおもしろい。あれはへんだもんねえ。
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