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顔に取り憑かれた脳 講談社現代新書2731
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顔に取り憑かれた脳 講談社現代新書2731

中野珠実(著者)

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顔に取り憑かれた脳 講談社現代新書2731

1,078

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2023/12/14
JAN 9784065338728

顔に取り憑かれた脳

¥1,078

商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2025/07/09

外見、顔を超えて人を理解できるようになりたい。 苦しい時に無理して笑うべきではないという所は強く同意する。

Posted by ブクログ

2025/06/21

顔というのは人間の社会活動において欠かせない存在である。どの人種にも共通の感情を表すパーツであり、相手の能力や信頼性を判断する際の重要な指標となる。人間の目は他の霊長類よりも白い部分が多く感情を伝えやすく、自分の顔を他人の顔よりも歪んで評価しやすい。また、犬や猫は長年の歴史の中で...

顔というのは人間の社会活動において欠かせない存在である。どの人種にも共通の感情を表すパーツであり、相手の能力や信頼性を判断する際の重要な指標となる。人間の目は他の霊長類よりも白い部分が多く感情を伝えやすく、自分の顔を他人の顔よりも歪んで評価しやすい。また、犬や猫は長年の歴史の中で人間が判断しやすい顔の表情を伝えやすいように進化して来たという観点も面白かった。この本の重きを置くところは、昨今のディープテクノロジーやバーチャル空間、AIの発達による顔を取り巻く環境の激甚な変化であり、初めて1万年前に現在のトルコで鏡が使われ始めた時と同じくらいの劇的な役割の変化が、私たちの周りで起き始めているのかもしれない。どうなるかは誰にも分からないが、人間が顔を通して悩むのは、犬や猫にはできず、鯨や像や人間にしかできない、鏡像的認知ができるゆえなのである。

Posted by ブクログ

2025/05/15

『顔に取り憑かれた脳』 2025年5月15日読了 昨今では美容整形する人が増え、アプリでの写真加工は日常茶飯事のこととなった。これほどまでに自分の「顔」について、意識を向けざるを得ない時代もなかっただろう。SNSを開けば見知らぬ誰かのキラキラした日常、モデルのようにすらっとした...

『顔に取り憑かれた脳』 2025年5月15日読了 昨今では美容整形する人が増え、アプリでの写真加工は日常茶飯事のこととなった。これほどまでに自分の「顔」について、意識を向けざるを得ない時代もなかっただろう。SNSを開けば見知らぬ誰かのキラキラした日常、モデルのようにすらっとした体型、そして華やかで美しい顔貌…と、単純に羨ましいと思う写真や情報が次々と投稿される。気にしなければいいのに、やっぱり気になってしまい、彼らと自分との差に愕然としてしまう。なぜ現代人はこれほどまでに「美」を追求するのか。追求せざるを得ないのか。そう言ったことが気にかかり、本書を手に取った。 人間の脳には「自分の顔がより美しく変化したときに反応する、ドーパミン報酬系がある」というのが、もはや端的に答えを述べているのではないだろうか。魅力的な人物になるということは、それだけパートナーとして選ばれる確率が高くなるということだ。クジャクがきれいな尾羽でもって求婚するように、魅力的な人をパートナーにしたいというのは、動物として優秀な子孫を残したいという本能がある以上、仕方のないことのように思う。また、「自分の顔は…(略)…お金や名誉などの抽象的な価値に近い形で捉えられている」とあるように、自分の顔が美しくなることは、社会的な地位や価値といった気持ちよさと繋がっているようだ。 動物的な生存戦略に生き残るために、そして社会で生きやすくなるために、美しくなることでドーパミンが放出され気持ちよくなるわけだ。それは「美」への依存も高くなるというわけだ。 また興味深かったのは、魅力的なアバターと魅力的でないアバターを使用した実験である。被験者たちは仮想空間上での自分自身「アバター」を駆使して、お金の分配に関する交渉をする。必ず自分に利があるようにしなくてはならないのだが、魅力的なアバターを使用した時のほうが、より強気な交渉をするという実験結果が得られた。 「外見ではなく内面をみましょう」とは、よく言われる言葉だ。だがこれほどまでに、人間の脳は「美」に執着しているのか。我々が「美しい顔」を追い求める理由の一つを理解することができた。

Posted by ブクログ