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顔に取り憑かれた脳 の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2024/05/21

顔の写真加工の評価が、他人の顔に対するものと自分の顔に対するもので違う(自分の顔には強い加工を好む)とかって話はおもしろい。あれはへんだもんねえ。

Posted byブクログ

2024/06/06

覚悟していたけど私には難しかった〜心理学的なところが知りたかったけどがっつり脳科学でした。2章はだいぶ飛ばしてしまった 内容としてはとても興味深かった

Posted byブクログ

2024/04/12

全5章にわたって顔の認識について考察。 1章2章の顔の認識と脳の働き仕組みや新生児がどのように顔を認識していくかなど詳しい説明。3章や4章は自分の顔への重要性、ドーパミンとの関連、そして他者の顔認識と自分の顔を使ってのコミュニケーション。表情へのこだわりも興味深かった。 AIやS...

全5章にわたって顔の認識について考察。 1章2章の顔の認識と脳の働き仕組みや新生児がどのように顔を認識していくかなど詳しい説明。3章や4章は自分の顔への重要性、ドーパミンとの関連、そして他者の顔認識と自分の顔を使ってのコミュニケーション。表情へのこだわりも興味深かった。 AIやSNSにより顔の意味が変化している。他者への通路としての関係性がどうなるか興味深い。

Posted byブクログ

2024/03/29

難しく、読み進めるのが大変 でも気になるテーマなので興味深く、最後の方は内容に慣れてスラスラと読むことができた

Posted byブクログ

2024/05/29

 著者は「心」の仕組みを解明する研究に取り組む認知神経学者。脳神経学を軸に精神科学や文学の分野にまで切り込みながら、「自分の顔」にまつわる種々のテーマを掘り下げていく。  まず1章で顔を認知する脳神経ネットワークが、続く2章で鏡に映る自分の顔を社会的文脈の中で象徴化された客体と...

 著者は「心」の仕組みを解明する研究に取り組む認知神経学者。脳神経学を軸に精神科学や文学の分野にまで切り込みながら、「自分の顔」にまつわる種々のテーマを掘り下げていく。  まず1章で顔を認知する脳神経ネットワークが、続く2章で鏡に映る自分の顔を社会的文脈の中で象徴化された客体として解釈する能力の獲得過程がそれぞれ紹介されたのち、3章ではいよいよメインテーマとなる「自己の顔を編集することの喜び」が語られる。自分の顔を見ると脳幹のVTA(腹側被蓋野)という部分的が活性化されドーパミンが分泌されるのだが、このドーパミンは報酬に伴う快楽そのものではなく、事前に期待された報酬からの快楽と実際に得られた報酬からの快楽の開差に応じて分泌されるため、毎日見ることで刺激が薄れていく自分の顔からは次第にドーパミンによる報酬系の賦活化の度合いが逓減していく。その結果としてモチベーションの低下をもたらすため、我々の動機は自己の顔をより極端に編集・加工する方向にドライブされることになる。  それではそもそも自分の顔を魅力的に見せることでこのような報酬が得られる理由は何か、ということになるのだが、それは自分の外見の内面化、すなわち本来自分では伺い知ることのできない自分の社会的評価を鏡や写真により知ることができるようになったという社会的・文化的要因によるのだという。しかも昨今では画像編集などで容易に自分の社会的容貌をコントロール下に置くことができてしまうのだから尚のことだろう。  面白いと思ったのは、この報酬系のスキームを構成する要素には「他人からの自分の評価」は含まれているが、「他人の視点」そのものは巧妙に取り除かれているという点だ。他人の視点を内面化するということはすなわち「他人はこう自分を見ているはず」と自らを思い込ませることに他ならず、そうなってしまえばも最早本当に他人がどう思っているかは問題にならない。これが自己イメージの編集作業に、独り善がりな印象が伴う理由なのだろう。

Posted byブクログ

2024/02/06

非常に示唆に満ち、深掘りしたくなるトピックスを理路整然とわかりやすく伝える本。 人間が他者の顔を認識する仕組み、自分の顔を認識する過程、その意味などを科学的かつ社会的に分析。 今後の深掘りを促す内容だ。 読了120分

Posted byブクログ

2024/01/21

顔を見る脳の仕組み:目の進化 fMRI 物体のパターン分類 ひっくり返った顔 おばあさん細胞仮設 心のシグナル 自分の顔と出会うとき:倒立顔<正立顔 ベピニユーロン・顔ニューロン 知覚狭窄 鏡像自己認知の3段階 恥じらいの感情 自分の顔に夢中になる脳:自分の顔=VIP 強めの美加...

顔を見る脳の仕組み:目の進化 fMRI 物体のパターン分類 ひっくり返った顔 おばあさん細胞仮設 心のシグナル 自分の顔と出会うとき:倒立顔<正立顔 ベピニユーロン・顔ニューロン 知覚狭窄 鏡像自己認知の3段階 恥じらいの感情 自分の顔に夢中になる脳:自分の顔=VIP 強めの美加工 字ギルトハイド 報酬系・ドーパミン ミニマルセルフ サリエンスネットワーク アイデンティティの座 自己と他者をつなぐ顔:表情の普遍性 類似性・相補性の法則 瞬きで会話の間を共有 未来社会における顔:SNSの弊害 プロテウス効果

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