商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/12/05 |
JAN | 9784150415198 |
- 書籍
- 文庫
ザリガニの鳴くところ
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ザリガニの鳴くところ
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商品レビュー
4.4
152件のお客様レビュー
湿地を始め、自然の描写が良かった。 動物学者である著者だからこそ描けるところだと思う。 世界には、似た境遇の人が居ると思うし、救われて欲しい思いです。 面白くて一気に読みましたが、 個人的には大衆的な恋愛やミステリーの方へ走るのではなく、もっともっと自然観みたいなのを掘り下げ...
湿地を始め、自然の描写が良かった。 動物学者である著者だからこそ描けるところだと思う。 世界には、似た境遇の人が居ると思うし、救われて欲しい思いです。 面白くて一気に読みましたが、 個人的には大衆的な恋愛やミステリーの方へ走るのではなく、もっともっと自然観みたいなのを掘り下げた、湿地文学を見たかったです。
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これはすごく考えさせられる小説。 偏見や差別などなく、子供の頃からカイアに寄り添い、最後まで味方でいてくれた人たちの優しさに、自然と涙が出てきて止まらなかった。 子供の頃からずっと成長を見ていたから、カイアにかなり感情移入してたのかもしれない。 だからこそ最後カイアの真実を知っ...
これはすごく考えさせられる小説。 偏見や差別などなく、子供の頃からカイアに寄り添い、最後まで味方でいてくれた人たちの優しさに、自然と涙が出てきて止まらなかった。 子供の頃からずっと成長を見ていたから、カイアにかなり感情移入してたのかもしれない。 だからこそ最後カイアの真実を知った時はかなり衝撃だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
親に捨てられて湿地に一人住む少女カイア。6歳で生活の糧を全て自分で得て生き抜いていく。誰の助けも借りず、湿地の貝を売り生活を繋ぐ。大好きだった母親がいつか帰る日を待ちながら…。読んでいて胸が締め付けられるような息苦しさ、悲しみを感じつつ少女に感情移入してしまう。学校にも行かないが、兄の友人に読み書きを教わり、湿地の動植物や貝をスケッチ、生態を詳しく観察した記録は出版社の目に留まり少女は生物自然学者としての道を歩き始める。逞しい少女でも孤独からは逃れたい気持ちが強く、恋する異性を求めてしまうのは仕方ない。交尾をする雄を食いちぎる雌のカマキリ。自分に死の危険が迫るとき、人間も動物も生き延びるDNAが動き出す…。最後は幸せに暮らすカイア。その早い死から過去の真実が明らかになる…。 作者は当時69歳の自然科学者。動植物の生態の描写はさすが。これが処女作とは思えない筆致で、このチャレンジは私たちに勇気を与えてくれる。間違いなく記憶に残る一冊となった。
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