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武器になる哲学
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武器になる哲学
¥990
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商品レビュー
4.2
17件のお客様レビュー
ところどころ著者特有の論理の飛躍や論理の一貫性の欠如に基づく批判があったりして首を傾げる箇所はありつつも、新たな知見がテンポ良く得られて有意義な書籍だった。 以下、心に残った箇所。 【人】 多少理不尽が混じっている方が人は動く(カルバンの予定説からの論理的発展として)。 報酬連動...
ところどころ著者特有の論理の飛躍や論理の一貫性の欠如に基づく批判があったりして首を傾げる箇所はありつつも、新たな知見がテンポ良く得られて有意義な書籍だった。 以下、心に残った箇所。 【人】 多少理不尽が混じっている方が人は動く(カルバンの予定説からの論理的発展として)。 報酬連動じゃない方が成果は上がる(デシ)。 人々の妬みややっかみを刺激することでブランドは成り立っている(ニーチェのルサンチマン)。 自由とはあまりにも苛烈な責任を伴う(フロム、サルトル)。 悪とはシステムを無批判に受け入れてむしろ真面目に働く者によってなされる(アーレント)。 人が良心と道徳に従って行動できるかは、同じ道徳に基づき異議を唱える者が他にいるかどうかに大きく影響を受ける(ミルグラム)。 フロー状態こそ至福である(チクセントミハイ)。 【組織】 人は敢えて反論するレッドチームを持ってこそ最も良い判断ができる(ミル)。 パフォーマンスが高い者は自信と指導者からの贔屓を受けてさらに伸びる「マタイ効果」(マートン)。 負荷に強い頑強さより、負荷によってさらに強くなる反脆弱性を大事にすべき(タレブ)。 【社会】 手段が目的化されコントロールを離れる仕組みばかり(マルクス)。 Googleはルソーが夢見た一般意志による統治への道を拓くかもしれない。 資本主義の中で失われた「贈与」が新たな人間らしい社会のヒントかも知れない(モース)。 平等と公正が全うされると差別は深刻になる(モスコヴィッシ)。 【思考】 「知る」ことを舐めてはならない。真に「わかる」ということは、人生が変わるほどの衝撃である(ソクラテス)。 人間が見ている世界は所詮脳が作り出した仮想なのだから、いかに客観的に見えるものでも判断を留保する「エポケー」を常に持っておくべき(フッサール)。 科学とは反証可能性のあるものだけであり、反証し得ないものはアートである(ポパー)。 意思決定は情報に触れた際の身体的反応が判断を助けている部分が多く、論理的推論だけでは日常の判断ができなくなる(ダマシオ)。
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広く深く哲学には通じている著者の見識に感心した。哲学の結論だけではなく、その結論に至った経緯や視点の転換に注目する、という考え方は納得であった。オーディブルで聴いて概要は分かったので、今度は書籍版でもう一度精読したい。
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ブリコラージュ‼️ この世に、無駄な知識なんてないんじゃコラァ〜♪───O(≧∇≦)O────♪ ありったけの知識をかき集め〜♪ 探し物探しに行くのさ〜♪
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