商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2023/11/15 |
JAN | 9784575527049 |
- 書籍
- 文庫
どうしてわたしはあの子じゃないの
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どうしてわたしはあの子じゃないの
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商品レビュー
3.5
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「わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない。残念だが、わたしはわたしを引き受けて生きていくしかなさそうだ」 友達をうらやんでばかりいた若い頃の、劣等感とか自意識過剰ぶりを思い出しほろ苦い。年齢を重ねるにつれて、自分が見たい面だけでなく、多角的に相手を見...
「わたしが他の誰かになれないように、他の誰かもまたわたしにはなれない。残念だが、わたしはわたしを引き受けて生きていくしかなさそうだ」 友達をうらやんでばかりいた若い頃の、劣等感とか自意識過剰ぶりを思い出しほろ苦い。年齢を重ねるにつれて、自分が見たい面だけでなく、多角的に相手を見ることができるようになるにつれてこの境地に至る。うらやましさを感じるのはきっと、様々な面があって輝く一面、様々な面によって生み出される一面。そこだけちょい、と、つまみとれるものではないのだ。 お互いがお互いに何かしら屈折した思いを抱いていた10代の頃を過ぎ、30代になった天、藤生、ミナ。自分と言うものを受け入れて、これから3人の関係はどうなってゆくのだろう。
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自分として生きる苦しみや楽しみを教えてくれるような一冊でした。田舎特有の息のしづらさや、30代を迎えるまでに誰もが経験するであろう感情の揺れが丁寧に表現されていて、毒にも薬にもなるような不思議な本だと思いました。自分が自分であることに苦しみながら、どうにかこうにかみんな大人をやっ...
自分として生きる苦しみや楽しみを教えてくれるような一冊でした。田舎特有の息のしづらさや、30代を迎えるまでに誰もが経験するであろう感情の揺れが丁寧に表現されていて、毒にも薬にもなるような不思議な本だと思いました。自分が自分であることに苦しみながら、どうにかこうにかみんな大人をやっているだけなのかもしれないと感じました。
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これはタイトルが好きすぎて。 誰でもこの気持ちになったことがあるんじゃないかな。 ------------------------- 羨み、傷つき 心揺れる10代。 そして年月を経て踏み出す 大人たちの新たな一歩。 万人向けに量産された 「大丈夫」ではなく、 自分の人生にとって...
これはタイトルが好きすぎて。 誰でもこの気持ちになったことがあるんじゃないかな。 ------------------------- 羨み、傷つき 心揺れる10代。 そして年月を経て踏み出す 大人たちの新たな一歩。 万人向けに量産された 「大丈夫」ではなく、 自分の人生にとって必要な 「大丈夫」を与えてくれる―― (伊藤朱里) ------------------------- 中学の同級生、天、ミナ、藤生。 天は家庭に違和感を覚え、閉塞感のある田舎から脱出したい。 ミナは、藤生のことが好きだが、藤生の気持ちを知って言えない。 藤生は天が気になって仕方ない、一緒にいたいと思っていたのに。 それぞれの矢印が一方通行。 読んでる私から見れば、 それぞれに魅力的な部分があるのに、 人はないものねだりだよねって。 わかるよ~って。 どうして私はあの子じゃないの、って今まで何度思ったことか。 自分もあの子みたいになりたいと。 あの子になりたかったって。 そういう気持ちになったことがある人には、 たぶんぐっとくるのでは。 あと、最近の私の読書の傾向なのか、 思春期で大人と子供の境目の中学生が、 どうしようもできない家庭事情で、 というパターンがめちゃくちゃ多いです。苦笑 どん詰まりというか、なんというか。 非力だし幼くて環境を選べない変えられないという。 本書では、そんな時代を経て、 中学卒業前にそれぞれに向けて書いた手紙を 30歳になる前に開けて読もうと。 当時の自分との再会、 現在の友人たちとの再会、 そこで知ることになる、それぞれの気持ち。 どんなことがあっても、それでもいいよ、って言ってくれるような。 時間が解決することが全てでもないけど、それでも大きい。 読後は良かったです!
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