商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/12/06 |
| JAN | 9784167921361 |
- 書籍
- 文庫
本心
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本心
¥979
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商品レビュー
3.6
236件のお客様レビュー
愛と死、そして人間の本心を深く掘り下げた物語が展開されます。2040年代の日本を舞台に、最愛の母を亡くした青年が、AI技術を使って母を再現し、彼女の「自由死」を選んだ理由を探る過程が描かれています。朔也は、母の過去を知るために彼女の友人たちと交流し、これまで知らなかった母の一面に直面します。この作品は、死生観や人間関係の複雑さを考えさせる内容で、哲学的なテーマが織り交ぜられています。近未来の社会における人々の葛藤や、自由死という選択肢が持つ意味についても深く掘り下げられており、読む者に多くの問いを投げかけます。ミステリーの要素もあり、読み応えのある一作です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
格差や自己決定死についての話。 死を選択したいという感情は、自分から持つものではなく社会に影響されているのかどうか、興味深い疑問だと感じた。
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盛りだくさんな小説だった。途中から物語として面白くなったけれど、夢中になって読んだ、という感じではない。 主人公の朔也がとても理性的で、こんなに自分の感情や周囲の世界を分析しながら生きている人っているのかな、と少し思った。読んでいるうちに、朔也が考えているというより、朔也を通し...
盛りだくさんな小説だった。途中から物語として面白くなったけれど、夢中になって読んだ、という感じではない。 主人公の朔也がとても理性的で、こんなに自分の感情や周囲の世界を分析しながら生きている人っているのかな、と少し思った。読んでいるうちに、朔也が考えているというより、朔也を通して作者が世界を分析しているようにも感じた。 私は小説から何かを「教えて」もらいたいわけではないのだと思う。作者が切り取った世界を差し出してくれて、そこに自分で入って、自分なりに何かを発見した気持ちになりたい。 この小説は、世界を見せるだけでなく、その見方や捉え方、さらには示唆までかなり見せてくれる。とてもよく考える人なんだろうなと思うし、興味深い。でも、ときどき「そこから先は自分で考えさせて」とも思った。 『本心』を読んで、自分が小説に何を求めているのかが少しわかった気がした。 【映画鑑賞後・追記】 映画も鑑賞。原作はやや説明的で理屈っぽく、いろいろなテーマを詰め込みすぎていると感じたが、それでも話についてはいけた。一方、映画はその説明を削りながら、人物やエピソードは次々と登場するので、かなり唐突に感じる場面が多かった。特に終盤になってイフィーが登場したときには、「ここからこの話をやるの?」と思ってしまった。原作未読だったら、私はどこまで理解できただろう。 ただ、映画を見て本当によかったと思ったのは池松壮亮。感情を表情や声で「演じて見せる」のではなく、内側で感情が動いた結果として、頬が震えたり、目に涙がたまったり、顔が赤らんだりする。そんな身体の変化そのものが演技になっているように見えた。感情の動きは大きいのに、芝居が決して地面から浮かない。うまい俳優とはこういう人なのか、と改めて思った。 映画そのものにはかなり物足りなさも残ったけれど、池松壮亮の演技を見られたという意味では、見てよかった。
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平野啓一郎氏の『本心』を読了した。頭で消化できずにいたので時間がかかってしまった。 2040年代の日本を舞台に、AIやVR技術が発達し、「自由死」さえも選択できる社会が描かれている。母を突然亡くした朔也は、AIによって再現された母の人格と向き合いながら、母がなぜ「自由死」を望ん...
平野啓一郎氏の『本心』を読了した。頭で消化できずにいたので時間がかかってしまった。 2040年代の日本を舞台に、AIやVR技術が発達し、「自由死」さえも選択できる社会が描かれている。母を突然亡くした朔也は、AIによって再現された母の人格と向き合いながら、母がなぜ「自由死」を望んだのか、その本心を探していく。 最初は近未来SFの物語だと思っていたが、読み進めるほどに、「人を本当に理解するとは何か」「幸福とは何なのか」を問いかける作品だと感じた。 たとえ親子であっても、愛する人であっても、その人のすべてを理解することはできない。だからこそ、相手を知ろうとすることに意味があるのかもしれない。 AIによって失った人の人格さえ再現できる時代になっても、科学技術の進歩は、果たして人を本当の幸福へ導くのだろうか。 自由や便利さが増える一方で、人間が失ってしまうものはないのか。 読み終えて心に残ったのは、「本心」とは一つの答えではなく、相手と向き合い、分かろうとする過程の中にあるのではないかということだった。 AIや未来社会を描きながら、最後に残ったのは、とても人間的な「幸福とは何か」という問いだった。
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