商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2023/12/06 |
JAN | 9784167921361 |
- 書籍
- 文庫
本心
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本心
¥979
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商品レビュー
3.7
105件のお客様レビュー
近未来にしては格差がなくなっていない。 格差は広がり、障害者は億劫になる。 読んでいて少ししんどいものがあった。
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最新技術を使い生前そっくりの母を再生させた息子は、“自由死“を望んだ母の、“本心“を探ろうとする。最愛の人を失った喪失感をAIで蘇った母との対話で埋めようとする主人公の苦悩や葛藤が胸に突き刺さる。 急速にテクノロジーが進んだ少し先の未来。 AIやメタバースが当たり前となった世界...
最新技術を使い生前そっくりの母を再生させた息子は、“自由死“を望んだ母の、“本心“を探ろうとする。最愛の人を失った喪失感をAIで蘇った母との対話で埋めようとする主人公の苦悩や葛藤が胸に突き刺さる。 急速にテクノロジーが進んだ少し先の未来。 AIやメタバースが当たり前となった世界は、さらに経済格差や分断が進み複雑化している。自分の死の時期を自ら決めることが合法化された社会。この小説で描かれている世界は、今自分が生きている現実や抱えている漠然とした不安感と地続きだった。 とても深く読み応えのある作品。映画も早く観たいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の死のタイミングを自由に決められる「自由死」が実現した場合、格差のある社会でそれはどう機能するのか。 健康な70歳が自由死を望む社会は、果たして健全なのだろうか? 生まれながらに格差のあるおかしな世の中を変えたいと願う朔也と岸谷の、対照的な行動。どちらが正しいかは明白だとして、その行動に至る差はなんだったのか? 些細なことに生きる意味を見出す以下の一文がお気に入り。 P.467 僕に今、あの木の緑が、あのように美しく見えていることには、僕が生きていく上で、必要な意味があるのだった。
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