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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/10/26 |
JAN | 9784065318317 |
- 書籍
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マルクス解体
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マルクス解体
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
難しい 評価するほど理解できなかったので⭐️無し。 人新世の「資本論」 は理解できる範囲であったが、こちらは学術書。 少なくとも資本論を読破した方が対象でした。
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『資本にとっては『どんな限界も、克服されるべき制限として現れる』(資本論草稿集) 今の時代のベースになっている価値観はこれだと思った。 環境問題に勝つ、競合に勝つ、就活に勝つ、自分に勝つ、、、 環境問題のような大きなスケールだけでなく、個人が抱えるキャリアやワークライフバラン...
『資本にとっては『どんな限界も、克服されるべき制限として現れる』(資本論草稿集) 今の時代のベースになっている価値観はこれだと思った。 環境問題に勝つ、競合に勝つ、就活に勝つ、自分に勝つ、、、 環境問題のような大きなスケールだけでなく、個人が抱えるキャリアやワークライフバランス、育児や介護といった問題に至るまで、「克服こそが正義」というマジョリティの価値観が、今の時代になって違和感として現れてきてるんだろうなと思った。克服できるものが少なくなってきて、克服する難易度も上がった結果、あらゆる生きづらさを生み出してる説。 そこから逃れるためには?
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10月末に購入している。サイン本だったのが大きい。そこから、2ヶ月ほど積読。その後2ヶ月くらいかけてやっと読み切った。「人新世の資本論」では具体的な政策の話が多かったが、こちらはほとんどが理論的な話で、感覚的には3割くらいしか理解できていないと思う。それでも、十分面白く、興奮しな...
10月末に購入している。サイン本だったのが大きい。そこから、2ヶ月ほど積読。その後2ヶ月くらいかけてやっと読み切った。「人新世の資本論」では具体的な政策の話が多かったが、こちらはほとんどが理論的な話で、感覚的には3割くらいしか理解できていないと思う。それでも、十分面白く、興奮しながら読んだ。最初に、批判的なことを書いておくと、著者自身も書かれているが「環境危機を有意義に語るにはある種の人間中心主義が不可欠なのだ」という点。いつも言っていることだが、環境問題なんて地球にとっては屁でもない。だから「地球を守る」なんて本当におこがましい。まあ、著者はそのこともふまえて議論しているということだろう。最初に気付かされたのは、グローバルノースで今まで通り、もしくは今まで以上に便利で裕福な生活をするために、グローバルサウスあるいは未来へいかに負担をかけているのかということ。分かってはいたことだが、きちんと言語化されていて再認識できた。それにしても人間の欲望は留まるところを知らない。それが資本主義なのだろうが、いくら便利で物質的に豊かになっても、いっこうに精神的な豊かさは得られていない。常に何かに急かされるように、まだまだ使えるものを廃棄し、新しい商品に手を出す。欲望を駆り立てるような広告が常時目の前に現れる。会社では常に右肩上がりを要求される。子どもの数が減る中で、何をそうあせるのか。持続可能な範囲でやっていけばいいではないか。競争をあおるのはよしたらどうか。同業他社とはうまく棲み分けすることを考えたらどうか。本書でも書かれているが、ブルシットジョブをなくし、教育や福祉など、よりエッセンシャルな仕事に関わる人が増えることで、労働時間を短縮することができるのではないか。こういう仕事は環境負荷が小さいわけで「脱成長コミュニズム」の世界では重要になっていくのだろう。明日から25年ぶりに管理職から外れて定年退職までの1年間を過ごすことになる。どんな働き方をすることになるのだろう。子どもたちに対してすることは何も変わらないのだけれど。さて、本書の中に、マッカラーズの小説の中で見つけたマルクスのことばに出会った。「各人はその能力におうじて、各人にはその必要におうじて」(コーダ綱領批判)これがおそらく直訳なのだろう。それを村上春樹が付け足しているのか、どうなのだろう。「能力に応じて働き、必要に応じて受け取る」こちらの方が分かりやすいし、その通りだと思う。必要最低限の収入があり、食うには困らず、医療や教育は無料で受けられる世の中が僕には望ましい。そうであれば、息子の心配もしなくてすむのだが。
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