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絵物語 動物農場 新訳版
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絵物語 動物農場 新訳版

ジョージ・オーウェル(著者), 金原瑞人(訳者), カンタン・グレバン(イラスト)

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絵物語 動物農場 新訳版

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 パイインターナショナル
発売年月日 2023/10/18
JAN 9784756255600

絵物語 動物農場 新訳版

¥1,980

商品レビュー

4.6

14件のお客様レビュー

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2025/11/23

現実世界の人間を動物に映す表現が的確で非常にわかりやすかった。義務教育で扱われるべき作品。 多くの動物が登場するものの、豚と豚以外の2つに大きく分かれており、作中では頭がいい動物と頭が悪い動物のように表現されているが、冷静に人間に置き換えて考えてみると恐ろしい。豚以外の動物は頭が...

現実世界の人間を動物に映す表現が的確で非常にわかりやすかった。義務教育で扱われるべき作品。 多くの動物が登場するものの、豚と豚以外の2つに大きく分かれており、作中では頭がいい動物と頭が悪い動物のように表現されているが、冷静に人間に置き換えて考えてみると恐ろしい。豚以外の動物は頭が悪いわけではなく、「頭がいい」豚に支配されて麻痺しているように思える。これが我ら人間の世界で実際に起こっていたという過去形ではなく、現在のように戦いという形にならないだけで支配構造は何年経っても変わらない本質がみえる。 そして、ベンジャミンは1984に登場するウィンストンのようなキャラクターに近いような気がした。 挿絵のタッチ自体は優しいのに、場面によって力強さや皮肉的な雰囲気が伝わってきて美しかった。

Posted by ブクログ

2025/09/20

豚の演説「人間は敵だ!」 うわー、怖い! 「人間は自分たちの利益しか頭にない」なんて言われたら、「そ、その通りですー」と言って、そそくさと逃げ出したい気持ちになります。 動物たちの人間への反逆、復讐。動物たちのチームワーク、恐るべし。動物社会での内部闘争。動物の社会であるのに...

豚の演説「人間は敵だ!」 うわー、怖い! 「人間は自分たちの利益しか頭にない」なんて言われたら、「そ、その通りですー」と言って、そそくさと逃げ出したい気持ちになります。 動物たちの人間への反逆、復讐。動物たちのチームワーク、恐るべし。動物社会での内部闘争。動物の社会であるのに、人間社会に見えてくる怖さ。過労死寸前まで、身を粉にして働く動物もいて。人間と動物の熾烈な戦い、ハンパなかったです。最後の終わり方、怖さの余韻が何とも言えません。 あとがきに、ソビエト連邦をモデルにした作品とありました。 物語の展開に即した挿絵の効果が抜群で、あっという間に読み終わってしまいました。怖くて、面白くて、ドキドキして。子供の頃に読みたかったです。 ジョージ・オーウェルの『一九八四』。大学1年の長期休みの感想文、課題図書で読み、衝撃的だったことのみ記憶に残っています。また、読んでみようと思います。

Posted by ブクログ

2025/03/13

とても読みやすく分かりやすいお話しなので、原文でも読んでみたいと思いました。 「1984」を彷彿とさせるものがあり、実際に「動物農場」の数年後に出版されたことを考えると、既に構想はあったのかなと思ったりしました。 「1984」も中々の鬱展開だなと思いましたが、イラストがある分、衝...

とても読みやすく分かりやすいお話しなので、原文でも読んでみたいと思いました。 「1984」を彷彿とさせるものがあり、実際に「動物農場」の数年後に出版されたことを考えると、既に構想はあったのかなと思ったりしました。 「1984」も中々の鬱展開だなと思いましたが、イラストがある分、衝撃度というか、心に訴える力は「動物農場」の方が圧倒的に感じました。イラストが悲しいし、残酷です。 ただ、訳者の後書きにて、「オーウェルは実は変革を求める社会主義者」であったとあり、驚きました。これほどの傑作は、共産主義に批判的だからこその着眼点だから生まれたと私は考えたからです。ただ確かに、現代でも、つまり資本主義にも当てはまる問題点を指摘しています。 例えば、自分で考えることができず、権力者の言いなりになってしまう民衆の愚かさ、おかしいことに薄々気づいても行動を起こさない知識人(アナーキーと言ってもいいかも)の描写は、共産主義と資本主義を超えた普遍的な問題であると思います。 また、ポピュリストがもてはやされている現代でも通じるものがあるように思えます。思想の対立だけでなく、時間の対立(例、世代間で生じる価値観の相違)さえもものともしない、とても鋭い問題提起だと感じました。 「1984」を読んでも思いましたが、これほど現代への解像度の高い話を、なぜ80年前の1940年代で描くことができたのか。オーウェルの慧眼には本当に驚かされます。

Posted by ブクログ