商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/09/20 |
JAN | 9784152102683 |
- 書籍
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この世界からは出ていくけれど
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この世界からは出ていくけれど
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商品レビュー
3.9
16件のお客様レビュー
宇垣アナのおすすめで読んだ。 まず、日本語版タイトルの「この世界からは出ていくけれど」もセンスがあって良いと思うが、実際に作品を読んだ後だと韓国語版タイトルの「さっき去ってきた世界」の方が、やはりしっくり来るなと感じた。 自分が属している世界に馴染めないマイノリティの人々につ...
宇垣アナのおすすめで読んだ。 まず、日本語版タイトルの「この世界からは出ていくけれど」もセンスがあって良いと思うが、実際に作品を読んだ後だと韓国語版タイトルの「さっき去ってきた世界」の方が、やはりしっくり来るなと感じた。 自分が属している世界に馴染めないマイノリティの人々について描かれた短編集。SF小説は読み慣れておらず、最初は戸惑ったが、各物語の共通のテーマがはっきりとしていること、自分の世界に当てはめて共感できる部分が多いこと、起承転結が明快なことから、とても読みやすく直ぐに読了できた。 人は全て異なる感覚の中で生きている。ただ、大多数の人々が感じる世界と、あまりに異なる感覚の中で生きていくのは苦しく、この世界から出ていく選択をする主人公やそれを見守る人。その間に確かに存在する愛について描かれている。 「ローラ」という物語の中で、彼女の理解できない部分も含めて自分は彼女を愛している。だけど、彼女のどうしても理解できない部分によって、いつか彼女のことを愛せなくなってしまうことが怖い。という感覚には特に共感した。 淡々とした文章の中で、繊細な感情や愛について、多くの人が共感できる形で丁寧に描いており、素晴らしい作家さんだと思った。他の作品も読みたい。
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宇垣アナが出版区でオススメしており気になって読んだ本。 SFとしても面白い設定でどんどん読み進められた。 また、この本全体のテーマである「わたしたちはみんな別々の世界を生きている。でもふとした瞬間に別の世界と触れ合うこともある。そんな瞬間尊いよね〜」という感覚が詩的に描かれていて...
宇垣アナが出版区でオススメしており気になって読んだ本。 SFとしても面白い設定でどんどん読み進められた。 また、この本全体のテーマである「わたしたちはみんな別々の世界を生きている。でもふとした瞬間に別の世界と触れ合うこともある。そんな瞬間尊いよね〜」という感覚が詩的に描かれていてとても好きだった! そもそも我々はみんな同じ世界に生きているわけじゃない、別世界の感覚で生きているので理解できなくて当たり前。それぞれで生きて、たまに触れ合って、でちょうどいいんじゃない?と言っているように受け取った。 最近読む本は多様性を受け入れていこう、理解していこう、の方向性が多い気がしていて、無理にお互いを完全に理解し合わなくてもいいのでは?それは結局どちらかが無理することになるのでは?という新しい視点の考えを得ることができた。
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今いる世界には馴染めないけれど、そこにも私が愛するものはある。だからこそ出ていく選択をする人がいるのだろうな。
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