商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2023/08/24 |
JAN | 9784041138625 |
- 書籍
- 文庫
彼らは世界にはなればなれに立っている
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彼らは世界にはなればなれに立っている
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商品レビュー
4
29件のお客様レビュー
身分差別される移民の子が登場し、ダークなメルヘンという感じで読み始めたけど、実は今のまま目の前のことだけを見て生きていたら、こんなダークな未来がやってくるって寓話のよう。「法律や制度、教育の変更なんて自分には関係ない。偉い人達が上手くやってくれる」って思ってたらいつかそれらに縛ら...
身分差別される移民の子が登場し、ダークなメルヘンという感じで読み始めたけど、実は今のまま目の前のことだけを見て生きていたら、こんなダークな未来がやってくるって寓話のよう。「法律や制度、教育の変更なんて自分には関係ない。偉い人達が上手くやってくれる」って思ってたらいつかそれらに縛られて、自分も大切な人も守られなくなる。今、正にそんな未来に向かっている。読み応えずっしり。
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天井の葦、にもあった 大きなうねりになってしまったらもう手遅れ、(意訳)ってやつ それをより生々しく描いたような小説だと感じた。 現実にいま、起きていること。 だからこその救いの無さが私には少ししんどかった。 ただ、それでも集中して読ませるのは、さすがだなとも思う。
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どこかの街の物語、でもどこにでも起こってきたし、今も起こっているとても哀しい美しい物語でした。 最後の部分で、「人がより良い世界を願い、それを実現しようとする時、そこには長く困難な歳月が横たわっている。(中略)細い水の流れが集まって小川となり、それが河となり、やがて力強い大河と...
どこかの街の物語、でもどこにでも起こってきたし、今も起こっているとても哀しい美しい物語でした。 最後の部分で、「人がより良い世界を願い、それを実現しようとする時、そこには長く困難な歳月が横たわっている。(中略)細い水の流れが集まって小川となり、それが河となり、やがて力強い大河となってついには海に至るように、それが実現する時には かつて奇跡として願われたものは、あたかも自然とそうなるべくして成就されたかのように見える。」 いまこうして暮らせているのは、百年以上前の人たちにとっては奇跡なんだろう。 当たり前に思って感謝も忘れてる私たちをみたら、彼らはなんと思うだろう。 でもきっと、アレンカやマリやコンテッサみたいに、思いっきり楽しく生きて! って見守ってくれている気がします。 あらゆることに感謝を忘れずにいたいと思いました。
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