商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/08/10 |
JAN | 9784065324295 |
- 書籍
- 文庫
いつの空にも星が出ていた
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いつの空にも星が出ていた
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うれしい日も、つらい日も、この声援と生きていく――。 本屋大賞受賞作家、40年の想いの結晶。 大洋ホエールズからDeNAベイスターズへ。 時を超えてつながる横浜ファンの熱い人生が胸を打つ感動作。 さえない高校教師。未来を探して揺らぐ十代のカップル。奇妙な同居生活を送る正反対...
うれしい日も、つらい日も、この声援と生きていく――。 本屋大賞受賞作家、40年の想いの結晶。 大洋ホエールズからDeNAベイスターズへ。 時を超えてつながる横浜ファンの熱い人生が胸を打つ感動作。 さえない高校教師。未来を探して揺らぐ十代のカップル。奇妙な同居生活を送る正反対の性格の青年たち。コックの父と少年野球に燃える息子。彼らをつなぐのは、ベイスターズを愛する熱烈な思いだった! 本屋大賞受賞作家が、横浜ファンたちの様々な人生を描き、何かに夢中になる全ての人に贈る感動の小説集。 2024年11月2日、横浜DeNAベイスターズが26年ぶりの日本一になった。相手は7年ぶりに対戦するパ・リーグの絶対的王者の福岡ソフトバンクホークス。野球解説者などの日本一予想は、当たり前のようにソフトバンクホークス。誰もセ・リーグ3位のベイスターズが日本一になるなんて思ってなかったし、4タテ食らって終わるって言われてた。だけど、ベイスターズは下剋上で日本一になった。もう本当に嬉しくて思わず泣いてしまった。 この物語に出てくる人たちほど、私は詳しくないし、たぶんにわかファンなんだと思う。だけど、ベイスターズが負ければ悔しかったし、ベイスターズが勝てば嬉しかった。連敗が続いた時は仕事のストレスも相待ってイライラしっぱなしだった。試合の流れにも一喜一憂したし、ピンチのときはハラハラして見てなかったこともあった。 97年に横浜で女子校生をしていた美咲ちゃんが出会った先輩の宏太と付き合うようになって、ベイスターズも調子がよく、そして美咲ちゃんが宏太と別れたとの98年にベイスターズがリーグ優勝からの日本一。このときのことは、私は全く知らないのだけど、美咲ちゃんを通して当時の興奮と熱狂を味わった気がした。そして、26年後の2024年に当時輝いていた選手が監督やコーチとしてベイスターズに携わっていてくれることに感謝と嬉しさを感じた。 暗黒時代をテレビ観戦のみだけど応援していた良太郎が出会った大家のちゃらんぽらんな息子の圭士の話もすごく面白かった。とんでもない圭士との共同生活をなんやかんやでしていく良太郎。そして、圭士と屋根から屋根に飛ぶシーンは本当に面白かったし、笑った。そして、こうした良太郎みたいなファンの応援が、どん底にあったベイスターズを支えていったんだなと思った。最後に、「未来への扉」である筒香のホームラン。筒香のホームランは、本当に頭に浮かんだし、2024年春にアメリカから帰ってきた筒香が復帰第一号ホームランを打ったときのことが蘇った。 野球少年の光希くんと無口だけど優秀なコックで少年野球のコーチもしている光希くんのお父さんのカズさんの話。野球少年の光希くんの成長も良かったし、それと同時にだんだん強くなっているベイスターズとの比較も良かった。そして、カズさんの生い立ちとかも。 このときの甲子園のCSファーストステージは、ものすごく覚えている。泥んこ野球と言ってもいいぐらいのグランドの状態で、そこでタイガースと戦った。選手の怪我とか心配したけど、勝ち抜いて、次のマツダでも勝ち抜いた。そして、3位からの日本シリーズ。相手は、日本一を何度もしているソフトバンク。ヤフオクドームでの第6戦のシーンは、知っている私からしたらキツくて涙が出そうだったけど、光希くんは最後まで応援していた。 今年の日本一。きっとハマスタで、美咲ちゃんや良太郎、光希くんは見ていたんだろうなと思った。そして、あの歓喜の中できっと涙して、周りの人たちとハイタッチしたり抱き合ったりして喜んだんだと思うと胸が熱くなる。 日本一が決まったとき、筒香と桑原が抱き合って喜んでいたのが、すごく印象に残っている。あの悔しい7年前を知っている選手。そして、98年の優勝を知っている三浦監督と石井コーチ、田代コーチもそこにいた。石井コーチの喜ぶ姿を圭士が見れたかなとか思ったりもした。 ファンの応援が選手を支える。苦しいときも嬉しいときもファンである私たちは、大きな声で応援することしかできない。美咲ちゃんや光希くんみたいに、決して諦めずに応援して、苦しいときも良太郎みたいに応援する。私たちには、それしかできないんだろうなと思った。 ベイスターズは、まだまだ強くなる。「未来の扉」である若手の選手もたくさんいる。頑張れベイスターズ! 2024.11.18 読了
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ベイスターズファン、野球ファン、推しがいる人、夢中になるものがある人には共感多い作品かもしれない 最初のレフトスタンドが良かった 小説によって長短の差が激しくて何だか読みにくいなという感じもした
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プロ野球、ベイスターズを応援する人達と、彼らの周囲の幸せな出来事を綴った短編集。好きなものを一緒に応援するというのは、恋愛や友情とは違った固い結束を産むものだ、と改めて認識。温かい気持ちになれる。
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