商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2023/08/04 |
| JAN | 9784163917344 |
- 書籍
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奇病庭園
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奇病庭園
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商品レビュー
3.9
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
川野さんの作品2冊目。引き続き、幻想文学〜で、話が繋がっていく様子はとても好きだった。ずっと不穏で、それが美しい不穏であることが稀有だなと思う。美しい不穏、というのがあるのだ、という。異形に変じ、それに対して負の感情が出て来る一方で、切なく愛おしいと思うのはなぜだろう。 いつしか昼の星の おぼろな光さえ 消え失せ この世は 七月の雪よりなお はかなく溶ける 自分のことを名付けるとしたら、そしてそれが単語のような名付けではないとしたら、私はなんと名づけるだろう?
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帯には「幻想長編」とあるが、数ページで終わる短い話が並んだ章が三つと、100ページ近い一編の物語の章が一つという構成。夜、眠る前に一編ずつ(または一区切りずつ)味わうように読むのに大変良かった。万人受けはしない一冊だとは思うが、作者の紡ぐ言葉の美しさと、その言葉から導かれる、まる...
帯には「幻想長編」とあるが、数ページで終わる短い話が並んだ章が三つと、100ページ近い一編の物語の章が一つという構成。夜、眠る前に一編ずつ(または一区切りずつ)味わうように読むのに大変良かった。万人受けはしない一冊だとは思うが、作者の紡ぐ言葉の美しさと、その言葉から導かれる、まるで朧気で奔放な夢を見ているような幻想性に浸ることができた。またこの箱庭を覗き込みに訪れたいと思う。
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異国の風まで感じるような肌触りの幻想小説。Ⅰではいろんなお伽噺が集まっている宝石箱のようで、Ⅱでだんだんと作られた形が見えてきて、Ⅲで点と線がつながってストンと落ちる、素敵なお話でした。異世界の今昔物語とか蜻蛉日記とかを読んだような不思議な感覚。
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