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母影 新潮文庫
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母影 新潮文庫

尾崎世界観(著者)

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母影 新潮文庫

605

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/07/28
JAN 9784101044521

母影

¥605

商品レビュー

3.4

51件のお客様レビュー

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2026/03/06

私と母の間の壁はカーテンで隔てられているかのように薄くて遠い。幼い頃、母と手を繋いで歩いた記憶や、幼稚園で靴を汚して上履きで歩いた帰り道など思い出した。私は、母の仕事内容を分かりたくても分からないようにしているのではないかと思った。子どもは母親が思う以上に母親の気持ちを推し量って...

私と母の間の壁はカーテンで隔てられているかのように薄くて遠い。幼い頃、母と手を繋いで歩いた記憶や、幼稚園で靴を汚して上履きで歩いた帰り道など思い出した。私は、母の仕事内容を分かりたくても分からないようにしているのではないかと思った。子どもは母親が思う以上に母親の気持ちを推し量っている。母が喜びそうだから、母がこれをしなさいと言いそうだから、私もそんな基準で物事を選んでいた。私は母が好きなのに、母という存在をいつまで経っても掴めない。いちばん近いのに1番遠くにいる存在。客に違法な性的サービスをしていることを恥ずかしいことと感ずく感性や、カイサツキに通して穴の空いた切符の穴を塞ぐところだったり、そうそう、この行動よくやったなぁとか、お母さんのスカートに隠れたいと思う心理だったり、本当にその通りだった。母といると安心感を感じるのに、いつか居なくなってしまうのではないかと不安も感じるこの感情。子どもながらにして孤独という感情を知ってしまった者は一生、孤独をふとした瞬間に胸の奥底で感じてしまう。ハムスターのアオちゃんを死が近いものだからと私の母に託すいけやまよしひろも自分が捨てられることを恐れて私の母の優しさに縋っているのではないだろうか。大人も孤独なんだなぁ。

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2025/12/27

小学校低学年の立場から語られる少ない語彙での理不尽な世界。少女の柔らかな語りが事実をオブラートに包みながらも読者に厳しくつらい現実を突きつける。又吉直樹さんの解説が凄い。

Posted by ブクログ

2025/11/25

『私』の世界観から語られる言葉が物語を動かしていて、幼い『私』の言葉足らずさが読者である私に考える幅を与えてくれるとても考えさせられる作品でした。未熟な私を写して考えてみるけれど、『私』の置かれている状況は、投影できるほど生やさしいものではない。読んでいて少し苦しくなる。

Posted by ブクログ