1,800円以上の注文で送料無料

滅ぼす(下)
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1222-01-01

滅ぼす(下)

ミシェル・ウエルベック(著者), 野崎歓(訳者), 齋藤可津子(訳者), 木内尭(訳者)

追加する に追加する

滅ぼす(下)

2,585

獲得ポイント23P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2023/07/26
JAN 9784309208886

滅ぼす(下)

¥2,585

商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/03/19

物語後半で展開されるのは人生の不条理劇。解明しようとしてたサイバーテロ攻撃も父が残した謎も大統領選もこれ以上進展がのぞめない。なぜならポールは口腔癌によって「滅ぼされる」から。 自分はまだ重い病気に罹ったことがないから、癌の告知、治療の選択、家族へ知らせる過程等をポールと共に追体...

物語後半で展開されるのは人生の不条理劇。解明しようとしてたサイバーテロ攻撃も父が残した謎も大統領選もこれ以上進展がのぞめない。なぜならポールは口腔癌によって「滅ぼされる」から。 自分はまだ重い病気に罹ったことがないから、癌の告知、治療の選択、家族へ知らせる過程等をポールと共に追体験した。嘘つくまではいかないが言うべきことを妻に言わなかったりセカンドオピニオン受けて治療法を天秤にかけたりと、細部にリアリティがあってこんな感じなのかーとしみじみ思った。 やっぱり、妻であるプリュダンスとパートナー関係が修復できてるのが今までのウエルベック作品と異質だと思う。 知人とも話したけど、ウエルベック年々作風丸くなっていってるよね????昔はもっと露悪的だったよ

Posted by ブクログ

2024/11/19

少しだけ未来、フランス大統領選と同時並行して起こる、不思議な出来事。 それは主人公ポールの公私に広がる。 ポールの見る夢、時には白日夢に近い空想……暗示なのか深層心理なのか。 ネットという怪物 拡散というパワー 妄信という暗黒 これまでの経験からくる未来への安心感が、ガタガタ...

少しだけ未来、フランス大統領選と同時並行して起こる、不思議な出来事。 それは主人公ポールの公私に広がる。 ポールの見る夢、時には白日夢に近い空想……暗示なのか深層心理なのか。 ネットという怪物 拡散というパワー 妄信という暗黒 これまでの経験からくる未来への安心感が、ガタガタと音を立てて崩れていく、「滅ぼす」という行為。 恐らく、現代フランス社会の歪みをもう少しだけ理解していて読んだなら、この本の出来事がもう少し現実的に感じたであろう。 最後は「愛」…… 「私たちには素敵な嘘が必要だったの」 ……

Posted by ブクログ

2024/11/04

初ウェルベック。 多彩なテーマも、ラスト近くになり俄然、性と死、そして看取りの話に収斂していく では大統領選やテロは何だったのか、ってことにはなるが、人間の社会や人の一生なんてそんなもの。 大枠の理解などできないまま死んでいく。

Posted by ブクログ