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サクラサク、サクラチル
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サクラサク、サクラチル

辻堂ゆめ(著者)

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サクラサク、サクラチル

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 双葉社
発売年月日 2023/07/26
JAN 9784575246513

サクラサク、サクラチル

¥1,870

商品レビュー

4

129件のお客様レビュー

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2025/03/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本の子たちの比べてみると、私って恵まれてるなぁって思った。当事者じゃない私が言うのも変だと思うけど、描写が生々しくて、リアルだった。 現実にもこんな人はきっといるんだろうなぁ、って思った。染野が星さんが勉強が好きって聞いて驚いている場面で、あぁ、やっぱり勉強って楽しいものだよな、私自身も楽しめる工夫を付け足したいな、そう感じた。でもプロローグの意味が分かったときは、思わず息を呑んだ。あ、ここでこのシーン!?ってびっくりした。最後は染野も星さんも自分のために動いているのが、自分の人生をしっかり歩んでいる感じがして、すごく良かった。

Posted by ブクログ

2025/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教育虐待を受けている男子生徒の描き方が印象的だった。別の虐待を受ける女子生徒とどう共謀し、どういう結末に落とし込むのか全く想像できず、興味深く読み進めることができた。 最後は良き着地であった。

Posted by ブクログ

2025/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 小学校受験、中学受験に失敗した高校3年生の染野高志は、東大に入ることだけを目指して勉強漬けの毎日を過ごしていた。  東大出身でエリートの厳しい父、そして父の言いつけに従い、厳しいスケジュール管理を行なっている母親。成績が少しでも落ちると、激しい罵倒、暴力、そしてペナルティをかされる。それでも、「すべてはあなたのため」といわれ、できない自分が悪いのだと、それが普通のことだと思っていた。  クラスメイトの星愛璃嘉は、休みがちで、またクラスに馴染むことなく、浮いた存在だった。 そんな彼女が、ある日、時々発作のように気分が悪くなってトイレに駆け込む高志に声をかけた。  最初は、彼女のことうるさがっていたが、彼女が、今までに彼に起こった身体上の傷を一つ一つ問いただすと、それに対して言い訳をする高志。それを『虐待』ていうんだよと彼女は指摘する。    彼女自身は、母子家庭で育ち、母は娘に依存しながら生きてきたが、それが虐待に当たると外部の人間に言われるまでわからなかった。そんな彼女だから、高志の状態を見て自分と同じ側の人間だと気がついたのだ。  「これが普通」っていうのは、育ってきた家庭環境、つまり身近な人の価値観がとても大きな影響を与えるが、それだけでなく社会生活の中で、様々な価値観を持つ人と接することや、情報を取り入れることで、学んでいくと思う。  しかし、彼らのように異常な環境の中で、親以外のコミュニケーションも絶たれていたら、それが普通だと思ってしまう。  自分たちが異常な環境に置かれていることに気がついた時、二人はそれぞれの親への復讐計画を練り、時間をかけて行動する。  ただ殺人という安易な方法でなく、最も効果的な方法で。そしてそれを遂げた時、自分たち自らの意思で未来を切り開いていく。  特に高志への虐待の場面は辛かったが、二人が潰れてしまうことなく、正々堂々と自分たちの手で未来を勝ち取っていく最後はよかった。        

Posted by ブクログ