商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2023/07/04 |
JAN | 9784150019938 |
- 書籍
- 新書
木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
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木曜殺人クラブ 逸れた銃弾
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商品レビュー
4
24件のお客様レビュー
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木曜殺人クラブ第3作目。 相変わらず楽しい木曜殺人クラブの面々! ミステリを楽しむというよりは、彼らの痛快な活躍劇を楽しむ感じ。 彼らがあまりにいきいきとしているので、つい後期高齢者であることを忘れてしまうんだけど、チェスが出来なくなったスティーブンの描写にハッとさせられました… 老いによって失うものもあるけれど年齢を重ねて得るものもある。今を精一杯楽しもう。ラストのエリザベスとジョイスのシーンでそう感じました。人生は切なく美しく、そして愛おしい。 とにかく私は木曜殺人クラブの面々が大好きなので、みんな達者に過ごしていてほしいのです。続刊楽しみ!
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あぁ、ついに最新作まで読み切ってしまった… 今作の事件はパンチとしては薄かったんですが、 ひとつの事件を微妙に完結させないで、次まで引っ張るスタイルに、しっかりとのせられています。 ファミリーもシリーズ追うごとに増えており、それぞれのストーリーも気になり、つまり中毒性が高い! 4...
あぁ、ついに最新作まで読み切ってしまった… 今作の事件はパンチとしては薄かったんですが、 ひとつの事件を微妙に完結させないで、次まで引っ張るスタイルに、しっかりとのせられています。 ファミリーもシリーズ追うごとに増えており、それぞれのストーリーも気になり、つまり中毒性が高い! 4作目、早く翻訳してください!
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※このレビューにはネタバレを含みます
『木曜殺人クラブ』シリーズ第3作。 あるテレビキャスターの死とエリザベスの誘拐。2つのプロットが同時に進み、ひとつになっていく展開は、ありがちながら、本書のようにうまく構成されているとやはりこの上なく面白い。 老いによる喪失は、本シリーズを特徴づけているテーマのひとつだけれど、本書でも、チェスを忘れてしまったスティーヴンの姿や、そしてラストのエリザベスからジョイスへの(そしてすべての美しいものへの)祈りによってそれが謳われている。 「泳ぐには寒すぎる。しかしジョイスは耳を貸そうとしなかった。エリザベスはジョイスに馬鹿な真似はよして、夏になってもまだプールはあるのよ、と言った。 『そうね、だけどわたしたちはいないかもしれないわ』ジョイスは答えたのだった。」 (中略) 「ジョイスはエリザベスが見ていることに気づき、手を振る。エリザベスは手を振り返す。泳ぎ続けて、ジョイス。泳ぎ続けて、わたしの美しい友よ。水から顔を出して、できるだけ長く泳ぎ続けて」 ゲーテの言葉、「(神は)移ろいやすいものだけを美しくした」という詩のことをふと思い出す。 続刊が楽しみなような、訪れる喪失が怖いような不思議な感覚だけれど、第4作が邦訳されたらまた読んでみたい。
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