商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2023/06/28 |
JAN | 9784093866736 |
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教室のゴルディロックスゾーン
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商品レビュー
3.2
15件のお客様レビュー
中学生の女子たちの心の機微を描いた連作短編集 話によって視点が変わることがあるが空想や、過去が混じってちょっと読みにくかった
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タイトルに惹かれてネットギャリーにて読了。 昨年読んだ本だがレビューを載せ忘れていた。 母と愛犬を亡くした少女が、現実世界に空想を交えながら孤独を慰め、離れてしまった親友のことを自分なりに考え成長する物語。 最初の章「胡蝶は宇宙人の夢を見る」は、空想と現実がごっちゃになっ...
タイトルに惹かれてネットギャリーにて読了。 昨年読んだ本だがレビューを載せ忘れていた。 母と愛犬を亡くした少女が、現実世界に空想を交えながら孤独を慰め、離れてしまった親友のことを自分なりに考え成長する物語。 最初の章「胡蝶は宇宙人の夢を見る」は、空想と現実がごっちゃになってしまう主人公の話だが、前置きなく始まる空想の宇宙世界の話はその世界観に入りこめるかどうかで、読み続けるかどうかが分かれそうだ。 2章の「真夜中の成長痛」は、1章で主人公と溝ができてしまった親友が主人公となる話だが、こちらが先だった方が物語に入りやすいのではないかという気がした。 3章以後で分かってくるが、この2人の互いへの気持ちも最初はかなり隔たりがあり、学校での友人関係とは得てしてそういうところがあった、と思い返した。 3〜5章は登場人物それぞれの関係性や心情が伝わり、情景が目に浮かぶ、心に残る言葉や文章も散りばめられていた。 途中で主人公の脳内から消えたはずのトト(元は亡くなった主人公の飼い犬で改造された宇宙戦士)が最後の章に再び姿を変えて、主人公の幼い頃に似た少女の前に現れるのだが、そこは必要だったのだろうか。 学校の教室に閉じ込められる様々な女子生徒の心情を描いているのだが、少し個性が際立ち過ぎているような…共感を得られにくい場面も多かった気がするのが少し残念だった。 2023.8
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10代とは人生最初の苦悩の年齢なのかもしれない。 本作に登場する少女たちはいずれも苦悩を抱えながらそれでも何とかしようとしている。 不器用でどこかズレていて、それでも一生懸命。 とっくに過ぎた年齢なのにあの頃を思い出して胸が痛くなるのはどうしてだろうか。 優しい文章に心をざわつか...
10代とは人生最初の苦悩の年齢なのかもしれない。 本作に登場する少女たちはいずれも苦悩を抱えながらそれでも何とかしようとしている。 不器用でどこかズレていて、それでも一生懸命。 とっくに過ぎた年齢なのにあの頃を思い出して胸が痛くなるのはどうしてだろうか。 優しい文章に心をざわつかせる展開。ほんの一匙の切なさと暖かみが染み入る。青春小説の佳作である。
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