商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2023/06/08 |
| JAN | 9784480684523 |
- 書籍
- 新書
客観性の落とし穴
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客観性の落とし穴
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商品レビュー
3.5
111件のお客様レビュー
客観性を物事や現象の真理とする現代。客観性担保のために全てを人の主観性を排除して、実験・計測などにより数値化し、その数値を統計処理により物事の基準を定め、エビデンスとする。あらゆるものがエビデンスにより標準化され、個々の独自性は排除されていく。 数値による標準化が重視される社会で...
客観性を物事や現象の真理とする現代。客観性担保のために全てを人の主観性を排除して、実験・計測などにより数値化し、その数値を統計処理により物事の基準を定め、エビデンスとする。あらゆるものがエビデンスにより標準化され、個々の独自性は排除されていく。 数値による標準化が重視される社会ではその基準に従って、人間を序列化し、その序列とは社会にどれだけ役立つ事が出来るかの基準とされる。 弱者が排除される社会。そんな社会が生きやすい社会なのだろうか。 人間とはそれぞれがさまざまな感情や考え、生育環境、生活環境を持つ個別的な存在である。客観性のもとにマジョリティがステレオタイプ的を分類・序列化してしまう社会への著者なりの処方箋を示している。
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村上靖彦先生のようか、臨床哲学の実践家は、「客観性」をいかに見、いかに語るのか、を知りたいと思い本書を購入。 もちろん本書の重みは、後半の臨床哲学的な分析の部分、制度の「間」に落ちてしまった人たちやその支援者の語り(ナラティブ)の分析になるのだろう。が、わたしとしては、村上先生...
村上靖彦先生のようか、臨床哲学の実践家は、「客観性」をいかに見、いかに語るのか、を知りたいと思い本書を購入。 もちろん本書の重みは、後半の臨床哲学的な分析の部分、制度の「間」に落ちてしまった人たちやその支援者の語り(ナラティブ)の分析になるのだろう。が、わたしとしては、村上先生が自身の違和感を言語化するためにおこなった数々の努力が伝わってくる前半の議論の方に、心が惹かれた。 「客観性」重視の論調への違和感を表面するのは簡単だが、それが、わたしたち人間にとってなぜ負の側面をもたらすのか、それがなぜ「悪」だといえるのか、それを、一つひとつ、「客観性」の世界にいきる私たちの耳に届けていくことは、難しい。 本書の著者は、自然科学から始まり、経済科学、社会科学、そして心理学までが、実際に生きている「人」としての我々から切り離されていくプロセスを追っている。 私たちの世界を明らかにするための学問が、なぜ「人」の痕跡をかんじさせない「客観性」を求めるようになってしまったのか…その痕跡をおっていきながら、「客観性」が人を排除するのみならず、誰かを不要なものとしその命を奪うことにすらなってしまった、その帰結を記述しようとする。 ご本人が述べておられるように、その素描にはもちろん不完全なところがあるのかもしれないが、少なくとも、この本を読むなかで、自分の中の苦しさ、わだかまりのようなものがスッと流れていく感じがあった。 「それって主観ですよね」という言葉を投げかけられ続け、つらい気持ちになったときには、いつでも開きたい本だ。
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116.7ムラカ ものごとに、「数値」による証拠付けがあると妥当性を感じられる。一方で客観性だけに価値をおいた場合、一人一人の個性や経験は顧みられなくなるのではないか?という疑問が発端となり書かれた本。 数値化が重視されるから、「役に立つ」ための「過剰な」競争、序列が生まれ、差別...
116.7ムラカ ものごとに、「数値」による証拠付けがあると妥当性を感じられる。一方で客観性だけに価値をおいた場合、一人一人の個性や経験は顧みられなくなるのではないか?という疑問が発端となり書かれた本。 数値化が重視されるから、「役に立つ」ための「過剰な」競争、序列が生まれ、差別や排除もまた生まれ、これらは決して切り離せない。見過ごされがちな「数値化されない」「経験、語り」を大事にするとどのような効果があるのかについて語られる。
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