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客観性の落とし穴 の商品レビュー

3.5

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    46

  3. 3つ

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2026/04/06

数字や客観性「だけ」を真理することに対し異を唱え、生々しさというか個人の経験談こそが、人を動かす重要なファクターであるということを説いた本。 本書内ではビジネス的な観点のエピソードはないが、例えば、新事業や新しいプロジェクトを提案するときに、市場が〇億円あって、競合品がこんなん...

数字や客観性「だけ」を真理することに対し異を唱え、生々しさというか個人の経験談こそが、人を動かす重要なファクターであるということを説いた本。 本書内ではビジネス的な観点のエピソードはないが、例えば、新事業や新しいプロジェクトを提案するときに、市場が〇億円あって、競合品がこんなんで、それに対し、自社のプロジェクトはこんな利点があって、シェアが■%ととれます、という説明も大事ですが、どこそこ会社の●●さんが、「この商品なら、月■個は使うぜ」と言ってくれてます!さらに同様の声が〇人以上います!みたいな話をされると、妙に納得するな、と思ったことを思い出しました。 統計的な数字も大事ですが、ストーリーを語るためのナラティブも重要ですね。その使い分けができるか否かが、仕事ができる人とそうでない人の境なのかも、などと思いました。

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2026/03/25

平均化、数値化することで普遍化、構造化する思考に慣れているが、それによりこぼれ落ちる現実、経験がある。数値化は序列や競争を生む。こぼれ落ちたそれぞれの経験が、その人らしさを生み出す。ケアしあう社会に、複数の居場所や社会からのアウトリーチも必要

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2026/03/23

高市首相の所信表明演説に、公明党の斎藤代表が「その先に人の顔は見えているのか」と問いをぶつけた。まさに、客観的な数字では見えない落とし穴についてスポットをあてている。 客観的な指標で測るということは、その線引き次第では自らも「劣る」側に陥り取り残されるリスクがある。そうならないた...

高市首相の所信表明演説に、公明党の斎藤代表が「その先に人の顔は見えているのか」と問いをぶつけた。まさに、客観的な数字では見えない落とし穴についてスポットをあてている。 客観的な指標で測るということは、その線引き次第では自らも「劣る」側に陥り取り残されるリスクがある。そうならないためにも、数字で測れない人の顔をどれだけくみ取っていくかは大切な要素だと感じた。 私は、日ごろITコンサルとして仕事をしているが、どうしても客観的指標や生産性を意識しがち。しかし、そこに働く人に本当に利益をもたらすのか、日々問い続けながら仕事をしていきたい。

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2026/03/23

客観性の誕生と展開、数値化の歴史と影響を整理して、客観性と数値化を過度に信仰することで何が失われ、生きづらくなったのか。 失ったものを回復しバランスを取るための方法や考え方について、事例を交えてわかりやすく書かれていた。

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2026/03/17

統計学から現象学へのススメ、といった印象を受けた。 「一人の死は悲劇だが数百万人の死は統計上の数字でしかない」というスターリンの言葉が有名だが、我々も合計数や確率などの数値を重視するあまり、そのバックグラウンドにある人の感情の機微を考慮しなくなってしまっている。 そんな現状に警...

統計学から現象学へのススメ、といった印象を受けた。 「一人の死は悲劇だが数百万人の死は統計上の数字でしかない」というスターリンの言葉が有名だが、我々も合計数や確率などの数値を重視するあまり、そのバックグラウンドにある人の感情の機微を考慮しなくなってしまっている。 そんな現状に警鐘を鳴らす一冊だった。

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2026/03/16

ある青年(少年)の人生。「普通」が環境によって意味が変わるということ。記述することの大切さ。現象学がもっともっと好きになった。現象学の最初の第一歩として出会いたかった。

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2026/02/23

自然、社会、人が客観と主体に分離されてきた経緯と、その中で発生した数値化による序列という概念、そして序列の中で生きづらさを感じる現代の人たち。 今自然と受け止めている社会の仕組みやものの見方の歴史が見えて面白かった 昨今ビジネス界隈で言語化というテーマがトレンドになっていますが...

自然、社会、人が客観と主体に分離されてきた経緯と、その中で発生した数値化による序列という概念、そして序列の中で生きづらさを感じる現代の人たち。 今自然と受け止めている社会の仕組みやものの見方の歴史が見えて面白かった 昨今ビジネス界隈で言語化というテーマがトレンドになっていますが、多分これも同じ。 みんなにとって自分ごとになる話なんじゃないかな そうだよねーって感じで,サクサク読みました

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2026/02/18

真面目な商売人ほど、無自覚に陥ってしまっているキケンな眼差しについて告発した本。 人として、大事な感覚を、圧殺しがちな現代社会の中で、その感覚を何とか育むための武器をくれる。 タイトルから想像した展開よりも、人文的な考察が深かったことが大満足!しかしその一方で(ケアの話が本丸だ...

真面目な商売人ほど、無自覚に陥ってしまっているキケンな眼差しについて告発した本。 人として、大事な感覚を、圧殺しがちな現代社会の中で、その感覚を何とか育むための武器をくれる。 タイトルから想像した展開よりも、人文的な考察が深かったことが大満足!しかしその一方で(ケアの話が本丸だからこそ仕方ないものの)、前半戦で敵視された経済文脈の中で、つまり実際の商売の中で、客観性ではないモノサシをどう導入すべきか?そこにベンヤミンはじめ現象学は何をしているのか?まで、語り尽くしてくれると、より素敵だった。

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2026/02/10

なんかちょっと思っていたのと違った。客観性の落とし穴については1~3(4)章くらいで終わり、そこからはずっと経験の大切さを具体例から見ていく感じ。なかなか見れない「具体的」で「生々しい」経験の数々は興味深かった。 統計は客観的に確率を教え、そこから得られる知見も多い。しかし、得...

なんかちょっと思っていたのと違った。客観性の落とし穴については1~3(4)章くらいで終わり、そこからはずっと経験の大切さを具体例から見ていく感じ。なかなか見れない「具体的」で「生々しい」経験の数々は興味深かった。 統計は客観的に確率を教え、そこから得られる知見も多い。しかし、得られるのはあくまで確率で、それを構成しているのは「社会」であり「生身の人間」である。生身の人間がする経験は、誰かに語り、自分で行動することでしか得られない。全てを統計で判断できると考えていると、「じぶん」というものが薄れていくのだと思った。 読んでいるうちに、この本に対してもっと「客観的」で「一般的」な結論としてまとめてくれないかなぁ、と自然と考えていた。冒頭から終わりまでそれが危ないと主張している本なのに。 本を読みながら考えるのではなく、本に書いてある(と思っている)答えを求めていたように感じた。気をつけよう。

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2026/02/03

客観的に物事を捉えることが正義と思い込んでいた。 科学的根拠を出すには統計で出すのが正しいのかもだけど、それが全てじゃない。 ひとつひとつの具体的な事情があって平均や統計がある。流れを掴む上で客観的な観点は必要だが、やっぱりひとつひとつの具体的な仕草や言葉をこぼさないような大人...

客観的に物事を捉えることが正義と思い込んでいた。 科学的根拠を出すには統計で出すのが正しいのかもだけど、それが全てじゃない。 ひとつひとつの具体的な事情があって平均や統計がある。流れを掴む上で客観的な観点は必要だが、やっぱりひとつひとつの具体的な仕草や言葉をこぼさないような大人になりたい今日この頃。

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